2015年07月01日

風のベーコンサンド 高原カフェ日誌 柴田よしき著。

《★★★☆》

離婚調停中の奈穂は、バブルがはじけ閉館が相次いた百合が原高原のペンションを改装し、カフェを開いた。
たった一人、ここで自分の人生を切り開くために。
このカフェにやって来る地元の優しい人々と共に過ごす高原カフェ日誌。

「風音」 ・・・ なんの縁もない土地で、地元の人々の協力を得て開店したカフェ。なかでもひよこ牧場のバターやベーコン、ソーセージのおかげで奈穂は知らずと救われていく。
ゴルフ場が開発されるとの噂で嫌悪感を示すひよこ牧場の妻、南。
ある日、テレビを見せてくれないかと作業服の初老の男性がカフェにやって来る。カフェはテレビを見るところではないと、憮然とする南だけど、奈穂はその人にテレビを見せてあげたい、と思う。
そして、その心がすべてを動かした・・・のは後に続く話。だけど、ここでベーコンサンドが奈穂のメニューに加わる。

「夕立」 ・・・ 高原の夏は涼しいと聞いてたはずなのに、猛暑で暑い。初めて迎える高原での夏。
村では独身者が少ないが、兄が急逝したために村に戻り家を継いだ村岡との出会い、奈穂の人生が少しだけ色づく。
そこへ奈穂との結婚生活に執念を燃やす夫滋がやって来た。奈穂を自由にはさせないと言いにやって来たのだ。傷つき泣いてるところに、テレビを見に来た作業服の男性「田中さん」がやって来て、あえて具体的なことは言わないのに、奈穂を心配し、励ましているのが分かる存在。
そして、読者はなんとなく「田中さん」の正体に勘付いている。

「豊饒」 ・・・ 秋になり冬の足音が遠くから聞こえてきそうな季節。奈穂は、冬の間をどうしようか迷っている。冬は観光客が見込めないため、カフェを開いていても赤字かもしれない。冬の間だけでもどこかで働くか・・・、そう思いながらも、奈穂の料理、来てくれる客への想いが少しずつ届き始めて客足はついてきている。そんなある日の夜、近所の農家の嫁、小枝がやって来た。村に住む人々にはそれぞれの事情がある。好き好んで農家にやって来たわけでもない女たちがいる。それでもその中で夫と協力し合い自分たちの生活を、この村を守りたいと思っている。
小枝は、自分の人生はなんだったのだろう、と東京からやって来た奈穂がこの村で頑張るたびに苛立っていた。自分はこの村にいるべきではなかった、もっと他に自分の居場所があったのではないか、と。
夫に浮気され、居場所を見失った小枝の言葉に、奈穂はそれでも自分はここで生きていきたい、と思う。

「夢鬼」 ・・・ とうとう冬がやって来た。奈穂が思っていた以上に冬は厳しかった。
ゴルフ場開発が中止になったけど、リゾートホテルが立ち、成功している。なんのレジャーもない高原で、ホテルが成功している以上、冬はいいわけにはならない。村も頑張る、と村岡は決意している。そして奈穂も応援するため、閉鎖されたスキー場で行われるクロスカントリー大会で屋台を出すことを提案する。
奈穂のカフェで出している天然酵母のパンを作っている伊藤夫妻が店を畳むことを考えている。
リゾートホテルのパンの味に打ちのめされたのだ。でも息子を失っている伊藤夫妻は強い。負けて逃げるわけではなかった。
クロスカントリー大会の日、またもや滋がやって来た。ここで死ぬことを考えいた滋、そうはさせまいと声を掛ける奈穂。初めて滋の傷ついた心を聞けたが、それでも二人が復縁することは、ない。

「融雪」 ・・・ 離婚は成立したが、まだ次の恋に進む準備ができていない奈穂。それでも村岡が来るとどうしても胸がはずんでしまう。
そんな村岡が大学の先輩を連れてカフェにやって来た。しきりに村岡と奈穂を冷やかす井村。
そんな井村の心に残る女性。偶然にもその女性はカフェにやって来ていて奈穂と会っていた。お互いが忘れられなかった相手で、奈穂がキューピットになったのか、世の中こんな偶然、うまくいくばかりじゃない。

「花歌」 ・・・ 奈穂のカフェがオープンして一年。そのお祝いを村岡と共にする奈穂。二人の恋はまだ始まったばかりだけど、きっとうまくいく。
「田中さん」」の正体はもう分かってはいたけど、奈穂も気付いたね。南の牧場の商品も、実は奈穂のおかげだったんだよね、きっかけを作ったのは。
最初は南は田中さんを追いだそうとしたんだから。
ホテルのカフェと、奈穂のカフェ、奈穂には負けて欲しくない。でも大丈夫、奈穂のカフェには心強いファンがいるんだから。

家を出てしまった小枝のその後が気になる。

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2015年04月09日

自滅 柴田よしき著。

《★★★》

ホラーなのか・・・。
「薫衣草」 ・・・ 二卵性双生児の清香と沙香だったが、沙香はある日夫と子供を残し失踪し、見知らぬ町でたった一人で死んでいた。沙香が暮らしていたらしいアパートの不動産からの連絡で、死後数カ月も経ってから向かったそのアパートで、一枚の新聞の記事を見つけた清香。それは二人が幼い頃過ごした町で起こったある殺人事件。時空を超えて、あれ、が沙香や清香を追い詰める。

「雪を待つ」 ・・・ 雪が降った日、傘の先で地面を突いた幼いあの日。そこに猫の死骸があったとしても、雪で隠されていれば分からない。幼かった「私」から、父を奪い、兄も奪い、そして母が去った。そして、今度は娘までも失った「私」。そんなある日、兄の自殺の原因になった女性を知ってしまう。彼女に幼い子がいることも。
幼いあの日猫の死骸を突いたように、「私」は雪を待ち続けてた。あの子が飛び出して来るのを待って・・・。
なんか無理がないか?復讐するなら兄を振った女性の家族よりも、娘を轢いた男の方だと私は思うけど。

「隠されていたもの」 ・・・ フリーライターである絵美に依頼のあったゴミ屋敷への取材。
そこで見つけたものは、人々が要らなくなって捨てたゴミだけでなく隠しておきたい過去のものが埋もれていた。狂気の世界だよね。
あり得ないホラーの世界。

「ランチタイム」 ・・・ 誰にも気にされず、いつも一人だった「わたし」は、今日も一人でランチタイム。
噂話をしている後輩社員を一睨みすれば、一人の女性社員がハッとしたけど、その他は誰も「わたし」に気付きもしない。
「わたし」に待つ真実とは・・・。

「自滅」 ・・・ なんでも消えて欲しいものをビルの屋上から願えば消えてしまう。由佳里を小馬鹿にした店員のお店もなくなった。由佳里をいつもいびっていた鈴本もいなくなった。村崎の妻もいなくなり、交際を初めてようやく入籍した由佳里だが、願えば消えてしまうと信じ続けた由佳里は心を病んでいた。村崎は気付いていた、由佳里だけがその現実を受け入れられなかった。
由佳里が本当に消えてしまえと願うのは、村崎の妻でも、鈴本でも、元の恋人でもない、それは自身だ、と気付いてしまった時、村崎の差し出した手は由佳里に届いたか・・・届かなかっただろうな〜。

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2014年05月31日

恋雨 柴田よしき著。

《★★★☆》

不倫の恋に破れ、仕事も失った茉莉緒は、偶然の出会いから、伸び悩んでいる若手俳優・雨森海のマネージャーに抜擢される。だが、その直後、撮影現場で殺人事件が発生し、海の関与が疑われる事態に。奔流のごとき芸能界で必死にもがく茉莉緒は、海を守り切ることができるのか。若手俳優を襲った“殺人スキャンダル”に新人マネージャーが立ち向かう傑作恋愛ミステリー!  (「BOOK」データベースより)

柴田氏らしいなと思った。
恋に破れ仕事も失った女性が、ふとしたことからモデル出身の俳優と出会い、そこからマネージャーとして再出発する。
芸能界に入ってみたら、担当タレントの海と、海をこの世界に引っ張った元マネージャーは恋仲であることを知らされ、海への恋心が芽生えていた茉莉緒はまたもや苦しい恋愛をすることとなる。
だけど、海と元マネージャーの恋愛も終わり、茉莉緒は海から必要とされる存在へとなっていく。

この辺りの胸キュンの感じが、ロマンチストの柴田氏らしいな、と。

物語には殺人事件も加わるんだけど、これがまた全然犯人が分からない。そして、海へ抑えられない恋心を持つ女性は茉莉緒だけではなかった。
茉莉緒が何度も遭遇する謎の女性の正体、冒頭での自殺、盛り沢山で最後には繋がっていく。

ミステリなんだけど、やっぱり柴田氏はロマンを忘れないんだよね。

茉莉緒と海の結末は、なんとも切なくて、殺人事件の犯人とかそんなのどうでもよくて、この二人、どうなっちゃうのかな〜って、そっちがメインで気になった。

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2012年10月07日

夢より短い旅の果て 柴田よしき著。

《★★☆》


西神奈川大学鉄道旅同好会。ここへ入るために、四十九院香澄は、射程圏内の東大京大へは進学せず、親を納得させるためお嬢様大学に進学した。
そこは、西神奈川大学鉄道旅同好会と交流があるから。
そして晴れて同好会員となった香澄だが、彼女にはどうしてもそこに入りたい、入らなければならない理由があったのだ。

柴田氏は野球やら鉄道やら好きなことがたくさんあり、それをテーマにさぞや満足なんだろうな。
なんてちょっと感じ悪い書き方だけど、作者の意図したようには鉄道に魅力は感じなかった。

それよりも叔父が失踪した、その事件の行方の方が気になる。
数年前、叔父である高之が忽然と消えた。家族の必死の捜索にも関わらず消息不明のまま。
恋人との別れが原因なのか。
その恋人も、実は高之から別れを告げられ、高之にはどうしても忘れられない人がいるらしい、叶わぬ恋らしいと聞かされる。
一体相手は誰なのか。

結局真相は分からないまま。鉄道の魅力も私には分からないまま。
どうでもいいから、高之の事件の顛末をどうにかして欲しい。
そして、いろんな小説を書くのもいいけど、書きかけになっているシリーズもどうにかして欲しい。

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2012年08月15日

クロス・ファイヤー 柴田よしき著。

《★★★》


プロ野球界に女性プレイヤーが誕生して、同じマウンドで戦う時代。
小さい頃から天才少女として活躍してきた早蕨真由と、ソフトボール経験を経て野球界に入団してきた楠田栞。タイプも対極にいる彼女たちが、恋に野球に全力投球。
栞は同じ球団の二軍選手の康平と、互いの野球人生に懸命になることを誓い、友達以上恋人未満の関係にピリオドを打つ。
女性選手の中では一番の速球の真由に比べたらいつも自分は下で、そんな位置になんの不満も疑問も持っていなかった栞が、元東京レオパーズの投手雲野が臨時コーチとなったことで、大きく運命を変えていく。

雲野は選手としての素質は栞の方が上だという。天才野球少女としていつも注目されていた真由よりも、実は栞の方が体格も体質も素質が上なんだと。
そして、女性初の先発投手として栞を育てたい、という。
やがて栞は、雲野には選ばれなかったことでより一層闘志を燃やし、野球人として覚悟を決めている真由の姿や、一緒に天下を取ろう、君の女房になる、と言ってくれた捕手片桐との出会いにより、自分も進化し続けたいと願うようになる。

柴田氏の野球小説「輝跡」がまったくもって、どこに感情を持っていけばよかったのか分からず、また野球!?とちょっと恐怖を感じながらも読んだせいか、時間がかかってしまった。
でも読み出してすぐに、あ、これは違う、読みやすいって分かったんだけど、それでもなかなか・・・。なんの事件も起こらないしね。

だけど、栞が雲野と出会い、グズグス言いながらも真由の憧れの片桐と引き合わされる頃には、ああ、面白いかも、って素直に思えた。
そして、出来れば、栞は片桐と天下を取るのか、それまでにもすったもんだありそうだけど、彼女たちの今後の活躍と、ついでに栞と片桐のその後も見てみたい。



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2011年02月27日

輝跡 柴田よしき著。

≪★★☆≫

野球に生きる男と、その男たちを愛する女の物語。
プロ野球をこよなく愛する柴田氏が、作家としての信念、女性をしっかりと書くということと、愛する野球に生きる男の物語を融合させた作品である。

最初の章では、穂波の物語かと思ってた。
高校時代のカップル、穂波と北澤宏太。野球を諦めなかった宏太のドラフト指名の日。それは高校時代からの恋に終止符を打った日でもあった。
そして宏太はプロ野球の世界へ。
宏太を取り巻く人間模様。先輩選手の追っかけのファン。
その妻との恋。
野球雑誌編集長との出会い。

一冊として振り返ると、北澤宏太の物語で読み応えはあったけど、章ごとに誰と誰が繋がってるのか、一体誰のことなのか、分かりづらくて、最後に、宏太と編集長が恋愛に発展してたって分かって、ちょっとびっくり。

ざっくざっくと物語が進んでて、一人一人の女性の掘り下げ方が中途半端かなとは思った。
ちょっと感想もまとめづらいな〜っていうのが正直な気持ち。

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2010年09月22日

桃色東京塔 柴田よしき著。

≪★★★≫

目の前で容疑者を死なせてしまった、一度のミスで出世コースから外れた男、黒田岳彦。
検問中の暴走する車に夫を撥ねられ、未亡人となりながらも生まれた村で警官を続ける女、小倉日菜子。

容疑者を張り込むため訪れた田舎の村、それは手柄を見込めない捜査であった。そこで二人は出会う。
夫のいない田舎の村で、出世を絶たれた東京で、なにかを諦めながら生きていた二人が、いくつかの事件を通じて、反発し合いながらも、興味を持ち、近づいていく。

短編連作集で、またかよ?っていうくらい日菜子の生まれ育った村の関係者が容疑者になったり、関係者だったりして、そのたびに岳彦が村に訪れ、二人の距離は近くなっていく。

二人がその後どうなっていくのか、十分に予感させる終わり方で、なんだか大人じゃ〜〜ん、な余韻が残る。
個人的には、「夢の中の黄金」が好き。いわゆる孤独死で、たまたま発見が早かったけど、たった一人で暮らしている孤独な老人。森下浩吉が、かつて事情あって入籍はできなかった女性の連れ子を、可愛がっていたのに・・・。彼を襲う晩年の無念さを思うと、苦しい。

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2010年07月02日

竜の涙−ばんざい屋の夜 柴田よしき著。

≪★★★≫

「ふたたびの虹」の続編。
東京・丸の内、会社帰りのサラリーマンやOLたちが行きかう街に、そこにひっそりと「ばんざい屋」はある。
旬の食材を、その味を生かし、旬の食べ方をさせてくれる。
たった一人で、小さなお店だけど、料理を愛し、足を運んでくれる客を、もてなしながら、それぞれが抱えてる人生の岐路や悩みに、そっと耳を傾ける、そんな女将。

ばんざい屋には、そんなお客たちが、毎日やって来る。

「竜の涙」 疲れきった表情の女性。女将は、自分に似ている、と思う。
いつもおいしい物を食べ歩いていた学生時代の男友達が、海外へ行ってしまう。自分の感情に気づく女性。

「霧のおりていくところ」 会社で男に負けまいと、そして自分にも負けまいと闘うOL。会社には、男、組織、自身に、負けまいとしている女たちがたくさんいる。

「気の弱い脅迫者」 常連に連れられてやって来た人のいい男性。彼の周りでは不思議なことが起こっているという。無言電話、移動した上着、郵便受けにいた謎の女性。その真相とは。

「届かなかったもの」 海外へ行った男友達が久しぶりに帰国した。もうすぐ結婚する男友達のために「ばんざい屋」に呼び出す有美。
失恋酒を相手の男と飲む有美が、格好よく見えた。

「氷雨と大根」 食文化の違う人間とどう理解し合えばいいか悩んでいた常連客。その常連客が事件に巻き込まれた。駆けつけた娘と同行していた彼氏を見て、常連客の悩みを理解する。

「お願いクッキー」 人生の岐路に立たされた女性たちが結論を出す。乳癌になった有美。不倫もすべて精算して一からやり直す麻由。
そして、丸の内を立ち退き、新たな場所で「ばんざい屋」を開くことを決意した女将。

とにかく、どれもこれも美味しそう。こんなお店に行ってみたかった。溜まっているいろんなものを黙って聞いてくれる女将がいて、すごく美味しいものを食べられて・・・「ばんざい屋」で呑んでる自分を想像してしまった。

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2010年02月17日

いつか響く足音 柴田よしき著。

≪★★★☆≫
古い!とにかく古い、郊外の団地。
その団地に住む人々の、様々な人生模様の短編連作集。

「最後のブルガリ」 自分の人生をまあまあだと思ってきた絵理。母親が病死し、失意の父が自殺。そこからどんどん坂を転がり落ちていく。
借金まみれになった絵理が逃げ込んだ先は、高校時代の友人朱美の住む古い団地だった。

「黒猫と団子」 両親の離婚をきっかけに高校を中退した朱美。10年ぶりに偶然再会した父親に誘われるまま、古い団地に移り住んだ朱美。そのくせ父は再びいなくなった。父親らしいことなに一つしてない父のはずなのに、どこかで聞いた歌声は・・・。

「遠い遠い隣町」 夫に先立たれた里子は、ついつい寂しくて、頭では分かっていても息子夫婦の町へ足が向いてしまう。孫が生まれてからは、孫を守るために・・・。結果、息子夫婦は遠い遠い隣町に住む人となってしまった。
息子たちへ届けるはずの肉じゃがは、上の階にいつの間にか住んでいる若い女の子や、最近夜逃げしてきたっていうその友だちが喜んでくれる。

「いつか響く足音」 三度目の結婚で団地に越してきた静子。静子にはなにか不幸がつきまとう。最初の夫は酒乱、二度目の夫は病死。三度目の結婚生活も夫は事故死してしまう。
静子は怯える。いつか、夫の事故死について誰かが訪ねてくるのでは、と。その足音が響く日がいつか来る・・・。

「闇の集会」 克也はなにも願わない。子どもの頃、アパートの階段にいる猫が怖くて、猫なんかどこかへ行ってしまえばいい、と願ったあの日から、自分はなにも願ってはいけないと信じていた。

「戦いは始まる」 絵理、朱美、里子、静子、克也、仲島が、絵理を借金地獄から救い出す会のため集まる。
そして仲島の目的を、絵理は知る。静子は決して赦されたわけではないのだ。

「エピローグ」 父親が再びいなくなってしまった団地で暮らす朱美。
でも父はまた必ず戻ってくる。その日まで朱美は、ここで、ここの家族と共に待つ。

それぞれが個性あって、決して幸せとはいえないけど、そんな毎日の中でもそれなりに暮らしてる。どこか懐かしい響きがするのは、やはり団地のせいだろうか。
できれば続編で、いなくなった父が戻ってくる物語読んでみたい。




posted by じゃじゃまま at 22:58| 🌁| Comment(2) | TrackBack(1) | 柴田よしき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月13日

流星さがし 柴田よしき著。

≪★★★≫
京都の人権派弁護士事務所から、武者修行として東京でも指折りの大弁護士事務所で研修することになった成瀬歌義。
今までは困っている人を助けるために町を奔走していた成瀬だが、東京の弁護士事務所では、お金に困っていない依頼人のための弁護もする。
弁護、それは正義だけではない。
その方針の中で、成瀬に舞い込む仕事は、人の心に触れるようなものばかり。

「流星さがし」 離婚調停中の夫が、子どもを誘拐!?手がかりは夜空に見た流れ星。

「泥んこ泥んこ」 登校拒否になった少女。原因はいじめなのか。根拠は、少女が泥だらけになって帰宅したことだった。

「離婚詐欺師」 過去に離婚を繰り返している妻。夫は、妻の挙動にもう一人の男を感じる。これは離婚するための罠なのか。

「わたしの愛したスッパイ」 一流メーカーの会長が亡くなった。その遺産相続で、絶縁していた故娘夫婦の孫に遺した暗号のような遺言。

「白い彼岸花」 連続老女路上強盗事件の容疑者として逮捕されたのは、有名企業の重役と有名女優の一人息子だった。容疑者のアリバイを証明するものは白い彼岸花だった。だがその真相は?

比較的面白く読めたけど、時間経つと忘れてしまいそうな物語。
これはシリーズ?
過去にどこかに出てきそうな名前もあったけど、覚えてないや。


posted by じゃじゃまま at 16:18| 🌁| Comment(2) | TrackBack(1) | 柴田よしき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月03日

ドント・ストップ・ザ・ダンス 柴田よしき著。

≪★★★☆≫
元刑事で、今は赤字経営の無認可保育所園長の花咲慎一郎。裏家業の私立探偵で赤字分を稼がなければ、東京の半分を支配しているヤクザに借金をしている身としては、いつ自分にかけられた生命保険が効力を発揮するか分からない。
そして、毎回やばい仕事を回してくる城島事務所。今回の仕事は、「若草」という人気ケーキ店に新しく入った天才パティシエの内野の素性調査。城島から回ってくる仕事なんだから、どこか絶対にやばいはず。

それどころか、花咲慎一郎が経営する保育園児の父親並木が、妻に逃げられた挙句、何者かに金属バットで殴打され、意識不明の重体。
小生意気だが、健気な息子浩太郎のために、母親の所在を探していくうちに、「若草」の天才パティシエや、並木夫妻の生い立ち、過去に起きた火災事故に繋がっていく。

柴田氏らしい、ドンと背中突き飛ばされたような悲しい現実。
そうなのかよ、そうまでしなくちゃいけないのかよ、ってまわりくどいといえばくどいけど、愛する人を守るためにはそこまでするのかなって、この不況の中、ある意味ありえるよね。

とはいえ、救いの手は差し伸べられるんだけどね。

それにしても、柴田氏の作品は読了してるんだ、全部。だけど、覚えきれなくて、いろんな出来事が作中語られると、あれ?そんな事件あったっけ?どの本だっけ?って、一瞬ヒヤッとする。
韮崎も、ああ、って思ったけど、ほとんど忘れてる。山内練は絶対に忘れないよね。山内ときたら、麻生なんだろうけど、私の中ではRIKOなんだよね〜。RIKOだけは絶対に出てこないね。

今回はなかったけど、ウルガ。ウルガの事情って、私全然覚えてない。



posted by じゃじゃまま at 22:01| ☀| Comment(4) | TrackBack(1) | 柴田よしき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月06日

少女達がいた街 柴田よしき著。

≪★★★★★≫
またまた本棚から物色。
これはお気に入りの一冊。
時は1975年の。ロックがまだ市民権を得てなくて、まだ不良のもので、渋谷族なんて呼ばれてた(らしい)時代。
一人の女子高生ノンノ。両親を亡くし、寝たきりの祖父と暮らしている。チアキは親友で、新しい友だちを作るのは親友を裏切る行為で、そんな女の子特有のルールも、なんだか懐かしい。
ノンノにそっくりな少女ナッキーと出会い、ノンノは少しずつ世界を変えていく。

同じ学校の先輩のひき逃げ死。女優の私生児カズ。ある少女の自殺。

ノンノの家が放火された。放火事件で生き残った少女は誰なのか。発見された男女の焼死体には刺された跡。
すべてが21年後明らかになる。

私が特に気に入ってたのはやっぱりノンノが慕う講師北浦だよね〜。
あの件が大好きだったのに、直後に事件が・・・。

すっかりほとんどを忘れていて、生き残った少女ってどっちだったっけ?って最後までバクバクしちゃった。
ナッキーの正体も、北浦の正体も、すっかり抜けてたし、覚えてたのはジンさんだけなんて。
抜群に面白い。
私の願いは、北浦とノンノの未来。駄目か?やっぱり。。

posted by じゃじゃまま at 11:26| ☁| Comment(3) | TrackBack(2) | 柴田よしき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖母の深き淵 柴田よしき著。

≪★★★☆≫
昔読んだ時はここまで評価高くなかったかも。予約本が回ってこないので本棚から物色。
RIKOシリーズ第2弾ですね。そうだそうだ、ここで麻生さんや山内練が出てきたんだよね。

緑子の前にトランスジェンダーの磯島豊が現れる。失踪してしまった親友を探してほしいという。
行方を捜しているうちに、管轄内で主婦の惨殺死体が発見される。
失踪した親友と、その主婦に繋がりが見えたとき、4年前に起きた乳児誘拐事件までもが浮かび上がる。

なんとまあ緑子の周辺は忙しいのでしょう。
しかも、くら〜〜〜〜く深い淵。どこまでもどこまでも落ちていくかのよう。
最初に読んだ時は、私自身既婚だったはずだけど、まだ子どもはいなかった。この女のフェロモンを出している女刑事緑子に全然共感もできなくて、さっぱり分からなかった。
警察官でしょ〜、なのに、警察内で不倫?1作目にはレイプっぽい描写もあったような。
で、やくざに・・・されちゃったりとか、理解しがたい小説だったんだけど、私も大人になったのか?
少し緑子に近さを感じるようになってしまった。

それにしても12年前にトランスジェンダーを書くなんて。今でこそはるな愛(は違うか?)とか男子校出身の女子大生などで認知されてるけど、柴田氏はすごい。


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2008年10月20日

神の狩人 2031探偵物語 柴田よしき著。

≪★★≫
舞台は近未来の日本。今の日本よりもテクノロジーが少し進んでいて、現在の日本が、なんだか昔のように語られている。
そんな中で探偵をしている一人の女性、サラ。両親は幼い頃飛行機事故で亡くなっている。
ある事件をきっかけに、風祭という引退した探偵と出会う。この風祭は、恐らく今の私たちと同年代くらいで、舞台は少し先の未来だからね。
なんでも機械や化学に頼っていて、気持ちや心の動きを表情やしぐさ一つで読み取ることが不得手になっている近未来の人々。
だからこそ、昔ながらの風祭になにか心惹かれてしまうサラ。

今現在私たちが抱えている問題点を、近未来に置き換えて書いているだけで、ああ、こんななのか〜って寂しく感じた。
いくつかの事件を通して、根っこは一つだということに気付く。

ルシファーの存在、サラの使命。柴田氏お得意の壮大な物語の幕開け。氏自身続編はまだ検討中とのこと。
いや、その前に完結してないシリーズあるっしょ。そっち書いてよ。
柴田氏は、人以外のなにかの存在、神というかその正反対の存在の悪意っていうの?との人々の闘いというか、行き着くところは一緒な気がする。

ゼロや炎都シリーズも、底に流れてるものは同じで、すべて一つの話になるんじゃないかってくらい、根付いてるものは似てる。
「神の狩人」も悪意が流れていて、その闘いは始まったばかり。
またか、って気もするけどね。

posted by じゃじゃまま at 10:56| ☁| Comment(4) | TrackBack(2) | 柴田よしき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月30日

謎の転倒犬 石狩君と竃p洞 柴田よしき著。

≪★★★★≫

なんとまあ、引き出しの多い作家さんでしょう。
ここにまた一つ新たなシリーズか?
就職も決まらずお金もない卒業間近な大学生が、日雇いアルバイトを終えたある日、不思議な女性と出会った。
彼女は青年の過去を見抜き、明るい将来はない、自分のところへ来るように、と言い放ち、人のいい青年は結局言いなりに、彼女の元で働くことになった。

これが有名な占い師摩耶優麗と、石狩君。竃p洞では、キャラの濃いウサギちゃんこと宇佐美もいて、優麗と宇佐美は謎だらけ。
一体いくつなのか、宇佐美はオカマなのか振りだけなのか、優麗は本当に過去が見えるのか。
このシリーズがここで終わってしまったら残念。
まだまだ知りたいことはあるし、トカチ、いや、石狩君と摩耶優麗が遭遇し、かつ解決する謎は楽しいしね。

そして、出会ってから摩耶優麗が石狩君に言った彼の未来。
竃p洞にいれば君は幸せになれる、そこを見届けたいじゃないの。
野瀬さんとの出会いのことなのか、それとも実は優麗自身とのこと?

柴田氏の作品は、続きがありそうなものが多くて、山内練や花咲だけでなく、是非いろいろと書いていただきたい。
そして止まってしまっている他のシリーズも忘れずに。
posted by じゃじゃまま at 10:22| ☀| Comment(5) | TrackBack(3) | 柴田よしき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月21日

ア・ソング・フォー・ユー 柴田よしき著。

≪★★★★≫
やや分厚めの本なのに、一気に読んでしまった。
正確には2日だけど、家事育児がなければ本当に一気に読めた。面白かった〜〜〜〜!
柴田氏は、花咲慎一郎シリーズが特にお気に入りなのだろうか。早くゼロや炎都シリーズも進展して欲しいのだが。
今まで、お人好しの花咲慎一郎シリーズは、嫌いじゃないけど、進んで好きとは思ったことないけど、この作品は好き。4編+エピローグの中編からなる物語。
このシリーズは、麻生とか山内練とか他の作品でそれぞれの物語を持ってる登場人物も重なるから、繋がりを匂わされても細部忘れてたりしてまどろっこしい気分になるんだよね。

今回もウルガの名前が出たけど、きっと近い将来ウルガの物語を書くはず、書いてくれないと気になる!長編だよね、絶対。
あと、毎回山内練が出てくると非常に期待してしまうのがRIKO。
どこかでチラッとでもRIKOの存在匂わせてくれないかな。
山内に「あの女刑事は生意気だった」とか喋らせてさ。山内や麻生、花咲が健在なのに、RIKOだけ忘れ去られちゃってちょっと寂しい。
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2007年09月29日

やってられない月曜日 柴田よしき著。

う〜〜ん。なかなか前に進まなかった。誰もが羨む大手出版社にコネ入社したオタッキーな寧々と弥々。
その手の趣味はちょっと私には分からないけど、確かに柴田氏は女性ならではの鋭さを持っていて、なかなか細かい女性心理の描写などうまい人ではあるんだけど、説明くささがだんだん鼻についてきて、読むのがちと面倒だった。

で、柴田氏もかなりのオタク度高いよね。その資質は充分備わっていると思う。
寧々は性格もさほどいいとも思えないし、親友の弥々も、変わってる。経理の精算では編集部の男性と正面から喧嘩するし、弥々はファザコンが入っていて、どうやら年配の人に憧れたり、守ってあげたくなるらしい。
どれもこれもそんな二人の日常やら非日常的な出来事のお話。

唯一面白いな、と思えたのは、精算の件で喧嘩した小林君と寧々が仲良くなる様子が、微笑ましくて、寧々はどうやらブスらしいんだけど、小林君が広い心から寧々をだんだん好きになってくれて、オタク友情から恋愛になったら嬉しいかったりして。
posted by じゃじゃまま at 20:58| Comment(10) | TrackBack(7) | 柴田よしき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月23日

朝顔はまだ咲かない 小夏と秋の絵日記 柴田よしき著。

いじめが原因でひきこもりになってしまった小夏と、同級生だった秋。外界の空気を持ってきてくれるのは秋、そして動き出すのは小夏。ひきこもってんのに。

正直、最初は退屈だった。柴田氏の文章はちょっと説明くさいし、そういえばネットやパソコンの犯罪についてもわりと早くから書いてた柴田氏だったから、ネットについて出てくると、ああ、またそっちにいっちゃうの?って構えちゃった。
結局それは杞憂に終わったけど、最初のミステリ、ストーカー女事件も、黒い傘白い傘も、退屈だったよ。3日はかかったね。
ところが、「黒い傘、白い傘」のラストで巽登場で俄然楽しくなってきた。小夏と巽、二人のその後は進展するのかしらん???
そして、ママの恋人(当時は勘違いだったんだけど)井上刑事も登場して決定打。

女子大生とひきこもり女のミステリ事件簿だけだったら、本当退屈だったけど、ママの恋、小夏の初恋が絡んで、事件簿よりも面白い。
なんだか頬がユルユルってなっちゃうような。

小夏のひきこもりは、ママの再婚と同時に小夏自身が歩き出そうって決意したことから前進する。そして原因となったいじめの発端の美里との再会。あんなに傷ついたのに、相手は忘れちゃってる。そんなもんなのかも?されたことは忘れることはないけど、でも身軽になったんじゃないかな。
いつまでも相手の心にもいじめた相手として残るより、忘れちゃってくれてる方が・・・。私なら、そうかも。
この先、小夏と巽がどうなっていくのか分からないけど、とりあえず初体験は済ませちゃってください。(爆)じれったいから。

posted by じゃじゃまま at 21:30| Comment(7) | TrackBack(4) | 柴田よしき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月15日

小袖日記 柴田よしき著。

「源氏物語」は20年前に一度読もうとして挫折したんだよね。
で、気を取り直して、10年くらい前に渡辺淳一氏の現代語訳を読んで、結構面白いじゃん!!と発見したんだけど。でもあれってかなり略されてたよね?
ただ、現代語訳じゃないと、読めないよー。数ページ進むのに、えらい日数かかったもんね、20年前。しかも上中下の3巻だったような。
で、この「小袖日記」の「あたし」ちゃん。不倫の果てに捨てられて自殺しようと思って出かけて雷に遭って、千年以上前の時代に生きてた小袖と心が入れ替わってしまった!って話なんだよね。
「源氏物語」と知っても、なかなか面白いと発見してたから、こりゃ、また現代版で勉強ができるわ!と喜んでたんだけど。

タイムスリップの、いちいちの説明が余計だったかな〜。なんで千年以上前の平安時代の小袖と入れ替わったってことにしないのかな。
いちいち、この地球上の千年以上前の平安時代ではなく、どっかの星の平安時代だから、微妙に日本の歴史とは違ってます、みたいなのいらないし。どうせフィクションなら、いいじゃん、ちょっと辻褄が合わなくてもこの地球の平安時代で入れ替わったってことで。

なんかまずいのかな?
まさかこれ、ゼロシリーズや炎都シリーズに繋げないよね?まさかね。

大体は面白く読ませていただきましたが、「あたし」=小袖と同じように平成時代からタイムスリップしてきた洋子さん。カルチャースクールの源氏物語講座に申し込んで学ぶ前に、どうせなから「あたし」に洋子さんを探して欲しかった。
洋子さん、戻れたのかな?

「あたし」が小袖として生きた5年間、本物の小袖が平成時代でどうやって生きてたのか、別物語で書いてくれるのかな?と期待してたんだけど、5年間がたったの二日間ってことになってるのなら、期待しても無理か。
そういえば「あたし」は源氏物語まじめに勉強してなかったと言いながらも、すごい知識だったよね?
あれ逆に嫌味ですかねー?あれなら一応学んでたので、って書いててくれた方が納得。
それとも私がまったく知らなすぎただけ?勉強してなくてもあれくらいの知識常識なのだろうか・・・。

「源氏物語」また読みたくなりました。もちろん現代語訳で!

posted by じゃじゃまま at 22:56| Comment(7) | TrackBack(6) | 柴田よしき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月26日

所轄刑事・麻生龍太郎 柴田よしき著。

どれどれ、あの麻生だよね、とめくってすぐに、頭痛くなってきた。
確か中年のおっさんだった麻生なんだけど、この物語の麻生はめちゃめちゃ若い。なんか線の細い繊細な若者っぽいし。そんな昔の話かよ?と。
それに山内練(だっけ?)やら麻生もそうだけど、柴田作品はそのうちすべての登場人物の物語書く気じゃないの?とちょっとおののいた。
ところが、頭痛もなんのそので3〜4ページ読んだら、すぐに物語りにグイグイ、本当に引っ張られたって感じ。最初の杞憂なんてさっぱり。

でもこれって麻生龍太郎の物語じゃなきゃいけなかったのかな?
新キャラでもよかったじゃん。とはいえ、柴田氏は自分の作り出した人物に相当愛着があるんだな〜というのは分かる。しかも女を愛せない男の設定で新キャラじゃかぶっちゃうもんね。
仕方ないか。

久しぶりに緑子にも会いたいかも。じゃ〜さ、また誰かの物語書くなら、緑子のあの夫になったんだっけ?の物語も読んでみたいかも。ついでって感じの独り言です。

posted by じゃじゃまま at 17:32| Comment(3) | TrackBack(0) | 柴田よしき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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