2013年12月12日

64 横山秀夫著。

《★★★》


昭和64年に起きた未解決の誘拐事件。
警務部と刑事部の全面戦争が起こり、広報官である三上は未解決事件に隠された秘密の中に巻き込まれていく。それはD県警を揺るがす大スキャンダルであった。
刑事であり続ける限り広報官としての居場所がなく、広報官であるから刑事にも戻れない三上は、自分の娘が失踪するという状況にありながら、一体物語はどの方向に行くのか。

待ちに待った長編小説だったけど、大半を、娘の失踪と警務部と刑事部の醜い争いに費やし、それが未解決事件とどう繋がるのか予測がつかなくて、非常に翻弄された作品だった。
しかも、私の中では大沢氏もそうなんだけど、どうも警察小説を書く作家さんって、歳を追うごとに、話が長いっていうか、熱く語りすぎて、物語そのものが置いてけぼりになるんだよね。

この作品でもそう感じてしまった。

前半、本当にどうでもよかった。長すぎ。

ポストをめぐって東京から刺客がやってくる、それを阻止しようとD県警の抵抗があり、未解決事件もついでに解決しちゃう。
あれほど捜査員を投入しても犯人見つからなかったのに、父親が突き止めちゃうのもびっくりだし、三上の娘は結局どうなったのか?

読み終えてみると、娘はどこにいるんだ?しか頭に残らなかった。

posted by じゃじゃまま at 22:22| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 横山秀夫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月25日

震度0 横山秀夫著。

横山作品の中では傑作ではないでしょうか、私の中では。
「半落ち」も「動機」も、わたし的にはパッとしなかったというか、さっぱりみんなが涙するところが分からなかったり、騒ぐのが理解できなかったんだけど、これは心臓バクバクしながら読んでおりました。一体誰がなにを握っているの!?

「震度0」も「クライマーズ・ハイ」(これも私は好きな作品)も、実際に起きた事故が背景だったりして、読んでいて一体本当はあの時なにがあったのか?って裏側を見る思いだった。今回の作品では神戸の大震災が横に置いてあって(決して背景ではないと思う、結局関係なかったようなものだし)それとはまったく別の次元で県警を揺るがす失踪事件が起き、疑心暗鬼で一体なにが起こったのか、一体誰が正義を唱えるのか、一体誰が失脚するのか、すればいいのか、っていろんなことが読み手の中で入り混じって、読み応え充分。

椎野が夢に見るあの赤いスカートを穿いた少女は、なんだったんだろう?
てっきり失踪事件になにか関係あるかと思ったけど、椎野の抱えているものはなんだったのか?
冬木も是非是非失脚して欲しい人物だった。結局、序盤すごい嫌な奴って思った人物が実は正義を実行するのか?だったり、でも最初からこいつだけはやだな〜と思ってたらやっぱり嫌な奴はそのままだったりと、人間観察の意味でも傑作だった。

私にはちょっと自信ないのだけど、藤巻は正義を実行したのだろうか。私にはそう読み取れたのだけど。
でもあれだけ人望のあった不破の失踪の真相、私には尻すぼみ的で、哀れだった。
posted by じゃじゃまま at 20:59| Comment(4) | TrackBack(5) | 横山秀夫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月28日

ルパンの消息 横山秀夫著。

すごいな!横山氏って。これが大賞を逃したけど、佳作だかなにかになったんでしょう?
さすが新聞記者だけあって、素人が書いたのとはまったく(当たり前だけど)違うな。しっかりしてる。

ただ事件が古すぎちゃって、三億円事件まで出てきたのにはびっくり。ま、私がそれ知ってる年代だからまだ楽しめたけど。
15年前の事件で、呼び出された3人の元高校生たち。それぞれに胸に秘密や純愛抱えてて、見事だったな〜。
でも登場人物ちょっと多すぎじゃなかったですかね。

すっごい美人の婦警さんの正体、教師と生徒の恋、妻を庇う主犯格の元高校生、できれば彼には妻の疑いが誤解だと早く気付いて欲しいけど。
ま、事件は解決したから、分かることだろうけど。

15年前に終わったはずの事件が浮上させた、15年前の真実、切なかったな。

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ルパンの消息
posted by じゃじゃまま at 21:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 横山秀夫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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