2011年10月19日

ジェノサイド 高野和明著。

≪★★★≫

『人類絶滅の可能性 アフリカに新種の生物出現』という方酷暑がアメリカ大統領の元に出された。
政府の出した結論は、<抹殺>。選ばれた兵士たちが、政府の隠された真の目的を知らずに任務に就く。
古賀研人は、急死したウイルス学の研究者の父から謎のメッセージを受け取り、生前の父に疑問を持ちながらも不治の病とされている病気の新薬開発に関わることになる。
警察から追われ、なんのための新薬なのか分からぬまま、遠い国コンゴでは大虐殺が行われようとしていた。
二つの国が、新種の生物により繋がっていく。

冒頭のメッセージを読んだ時、体中のアドレナリンが沸き起こり、期待に膨らみ、本を持つ手が震えた。まさに私の好きなジャンルだ、ど真ん中、どストライク。
ところが、私の期待とは違う方向に行ってしまった。

てっきり新種の生物が人間たちを襲って、まるで猿の惑星のように人間を支配しるのか!?
送り出された兵士たちも、新種の生物とやらに食べられてしまうのか!?
なんて物語を想像してたんだけど、新種の生物というのは、進化したヒトのことで、愚かな人間との共存を選ばず、人間を排除するんじゃないだろうか、って危惧した政府が、でっち上げのウイルス説である民族を虐殺しようとしたって話。

ここに、政府のどうしても殺したい裏切り者や、難病の子供を抱え、大金が必要な兵士やらが送り込まれ、その難病ってのが、進化したヒトの繁殖にも欠かせないもので、この新薬がキーとなって研人とコンゴを結んでいく。

そもそもは研人の父がコンゴへ調査に行ったことから始まっているんだけど、それにしても前置きが長かった。
前半部分は、後半の盛り上がりのための土台作り。バーンズアメリカ大統領の仮面の下に隠された残虐性、遠い国では民族紛争が起こり、その裏で金儲けをしている人たち。

ジェノサイドを繰り返す人類たちの愚かさが主人公だろうか。
アキリを守り、アフリカ脱出劇が一番ワクワクしたけど、でも私の期待していた物語とはまったく違った。

posted by じゃじゃまま at 16:15| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 高野和明 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月07日

6時間後に君は死ぬ 高野和明著。

すっごい面白かった!!これもまたタイトルと中身のギャップがあるかもね。めちゃめちゃサスペンスかミステリかと思ってたら、軽くミステリで恋愛も絡んだちょい甘ミステリ。
高野氏は「13階段」(忘れちゃったけど)や「グレイヴディッガー」(これはわりと好き)のような硬派?なサスペンスよりも「夢のカルテ」や今作のようなちょい甘ミステリの方が私は断然好き!

5編の短編+エピローグ。他人の非日常的な出来事を予知できる山葉圭史。圭史はある女性の未来を「見て」しまう。それは6時間後に殺されるというもの。
連続殺人事件に関係しているのか?予知されてしまった美緒は、圭史と共に運命を変えるべく奔走する。
これが1話目。犯人の予測はすぐについたけど、でもちょっとドキドキしたかな。そして恋の予感を感じさせつつ、あっさりとした引き際。

どの話にも圭史が関係していて、1話目と最終章には美緒が出てくる。
そしてどれもほんのり嬉しくなったり、幸せを感じられたり。
特に「恋をしてはいけない日」は、大感動で、5〜6回も読んじゃった。
美人なことを鼻にかけてていつもボーイフレンドを読み終わった雑誌のように捨ててる未亜。ある日圭史に未来を見てもらい、水曜日だけは恋をしてはいけない、と言われてしまう。
そうしないと悲しい思いをする、と。
でも未亜は恋をしてしまう。その相手の素性を知った時、もう涙が止まらなくて、悲しいのに幸せで、爽快な気分。でもやっぱり悲しい。
ああ、今思い出してもウルウルくる。

読み進めて行くと、どんどん圭史に好感を持ってしまう。
最後の短編では圭史と美緒が再会する。圭史の危機にページをめくる手はもう止まらない。
そして美緒と圭史の未来は・・・?

なんだか頬が緩んでしまって、こういうの大好き。でも「恋をしてはいけない日」が一番だけどね。是非是非高野氏にはちょい甘ミステリ専門でもっと書いて欲しい。
posted by じゃじゃまま at 12:49| Comment(23) | TrackBack(13) | 高野和明 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月18日

夢のカルテ 高野和明+坂上仁志著。

すぐに引き込まれて一気に読んでしまった。私はこういうロマンチックなの大好き。
人の夢に入れる夢衣はその能力を生かしてカウンセラーの道に。そこである事件が原因で不眠症に悩まされる刑事、健介と出会う。

もちろんいろんな事件に遭遇して、それ自体も興味深かったけど、夢衣の過去、健介に出会ったことによって普通の女性のようにすねたり、ヤキモチ焼いたり、甘えたり、そんな姿がとっても微笑ましくて、そして健介もなんだか真っ直ぐで男らしくて好感度大。

健介の夢に出てきた女性にヤキモチ焼いて、二人の仲が少し怪しくなるところとか、ミステリよりも恋愛小説の要素の方が私には大きくて、もっともっと長編で読んでみたい一冊です。
できれば、夢衣の父親との別れの真相、欲を言えば再会、和解、健介とのその後(もちろんハッピーエンドでね!)も読みたい!!!

是非是非続編を!!!
それにしても高野氏、「13階段」は私的には別に、って感じだったし2作目の方が好みだった。でもその後の作品は全然記憶にも残らない程度で、あ〜あ、駄目かも〜って思ってたのに、この一作で今後も期待しちゃいます!!

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夢のカルテ
posted by じゃじゃまま at 21:28| Comment(4) | TrackBack(4) | 高野和明 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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