2015年08月29日

ミツハの一族 乾ルカ著。

《★★》

未練を残して死んだ者は鬼となり、井戸の水を赤く濁す。そのままでは水源は涸れ、村は滅んでしまう。鬼となった者の未練を解消し、常世に送れるのは、“ミツハの一族”と呼ばれる不思議な一族の「烏目役」と「水守」のみ。黒々とした烏目を持つ、北海道帝国大学医学部に通う八尾清次郎に報せが届く。烏目役の徒兄が死んだと。墓参りのため村に赴き、初めて水守の屋敷を訪ねた清次郎は、そこで美しい少女と出会う―。大正時代の北海道を抒情豊かに描いた、清艶なミステリ。 (「BOOK」データベースより)

烏目役としてまるでやる気のなかった清次郎が、水守の美しさに心奪われて、いそいそと村に戻るのは、いささか呆れたけど、未練を残して死んだ者たちの「思い」には毎度切なさが伴う。
烏目役の言いつけにはどんなことでも従う村人、そんな旧習深いやり方がいつまで続くのか、いくら大正時代といっても昭和、平成になったらどうなるんだろう、って余計なことだけど思ってたら、ちゃんと終わりの見えるラストだった。

烏目役と水守の悲恋の物語でもあった。

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2015年08月17日

森に願いを 乾ルカ著。

《★★★★》

いじめ、就職、恋愛、不治の病…さまざまな思いを抱えた人々の運命を変える言葉とは?静かな感動を呼ぶ「森」のミステリー。 (「BOOK」データベースより)

なにかを抱えた人たちが、その森へやって来る。そして、言葉の大切さを一番知っている森番の青年との出会いが、彼の一言が、人々を救っていく感動の短編集。
どの短編も泣ける。
いじめが原因で学校に行けなくなった少年。その心が分からなくなった母親。だけど、少年の心は優しいままだった。それを教えてくれた森番の青年。

不治の病を抱えた青年に、希望を与えた森番。

自分に見合った評価を得られずにいら立つ女性に、もう一度立ちあがるきっかけを与えた森番。

どの章もほんの小さな奇跡なんだけど、とてもきらきらしている。本当に乾氏は素敵な物語を書くな〜って大好きな作家の一人。そして信頼している作家の一人でもある。

ラストに明かされる森番の青年の秘密には、本当にびっくりした。呼んでる途中から、あれ?って思わず何度も読み返してしまった。そして、そういうことか!!!って。


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2015年04月09日

願いながら、祈りながら 乾ルカ著。

《★★★★》

北海道、生田羽村生田羽中学校の分校に赴任してきた林。
そして分校全生徒5人の子供たち。なんでも揃う都会の学校とは違う、厳しい環境の中で、迷い、悩み、自らの存在を考え、「願いながら、祈りながら」なにかを見つけ、成長していく彼らのそれぞれの物語。

第一章 始業前 ・・・ 自分を振った彼女を見返すために、こんなところで教員している暇はないと、赴任当初から持て余し気味の林。そんな林の心を見透かすように、三年生の女子生徒にやる気のないことを言われ、下宿先の老医師から「あなたの人生を時間に換えればこの一年はたったの20分。その20分を子供たちのために先生になってください」、そんな言葉が林を変える。

第二章 ひとりのせいで ・・・ 生田羽分校の唯一の三年生である弥生は、修学旅行のために生田羽中学校の生徒たちと合流する。弥生を含めて5人。静かで密かな意地悪は、弥生を孤独にさせていく。
たった数日のために、普段違う学校で学んでいる子が混じってもすぐには受け入れられない、そんなことが大人には見えないのだろうか。これなら本当、弥生は一人で旅行に行った方がいいと思った。
確かに、彼女たちの言い分も然り。せっかくの旅行が、たった一人のせいで台無し、って。
弥生が頼りにしていた一つ上の友人も、隣町の高校へ進学してからはもう弥生を振り向いてくれない。
そのことで、とことん一人になってやる、と弥生を決意させた。そしてこの決意が弥生をより強くさせたのだ。

第三章 特別の条件 ・・・ みなみはいつも普通。容姿も勉強もスポーツも、音楽も、すべていつも自分より上に誰かいる。私はなんのために生まれてきたのだろう、どんな存在価値があるのだろう、そんな疑問を抱えている。そんなみなみが見つけたのは、自分には霊感がある、ということ。祖父の命日に祖父の存在を感じたことにより、みなみはそこへ存在価値を見つけた。
自分を誇大評価したい欲求は誰しもあると思う。でも、そんなみなみの浅はかさを、同級生の学に鋭く指摘され、みなみはなにものでもない自分を認める。

第四章 闇を裂くもの ・・・ 憲太と学は大事な仲間だ。学の両親が畑作をするために東京から移住してきた時、その指導や世話をしたのが憲太の一家で、二人は大切な友達になった。子供時代を二人で過ごしてきた。
ところが学が道内の塾のテストで、村の神童と呼ばれるようになった辺りから、学はつれなくなってきた。
それでも憲太の気持ちは変わらない。学を大事に思っている。そんな二人が星空を見る会で、気持ちをぶつけ合う。
成績が伸びないことを、こんな村に越してきたせいだ、という学に、環境のせいにするな、と憲太は言う。
二人の思い出までも否定されたみたいで辛いよね。
本当は学だって分かってたとは思うんだ。もっと大事なこと、友達って大事だなってそんな素直な気持ちがあれば、学はまた頑張れる。

第五章 いつかくるとき ・・・ 神童と呼ばれている学は、その場の誤魔化しなどしない。
だからみなみが、ない霊感を自慢げに言うのも指摘した。
弥生に好意を寄せている生田羽中学校の生徒へも、弥生の拒絶の言葉を言おうとした。
ところが、いつも嘘ばかりついている亮介が、また嘘をついた。「ありがとうって言ってました」と。
生田羽中学校の少年は安堵の目になった。それなのに、学は追いかけて真実を告げた。
嘘の期待を持たせることは、いつか分かった時より残酷だと思わないかい?それが学の気持ちだ。
いつかくるときのために真実を告げるのもある意味優しさではあるけれど、私は亮介の嘘の方がより優しいと思う。

第六章 きらめきの名前 ・・・ 亮介の一家も都会から畑作をするために移住してきた一家だ。ところが亮介には嘘をつくと言う癖がある。すぐにその場の嘘をつく。後になれば分かってしまうのに、それでもつく。
吹雪のために学校に足止めされた日、憲太が「お前嘘つくじゃん?だったらなんか作り話してくれよ」と。
そこで語られた亮介の話。病気で長く生きられない子供が、病室で見た一枚の風景写真。母親は「そこが気に入ったの?」と聞く。嘘だったけど、聞かれたから「うん」と答えた子供。子供が気に入った景色のために、親はその村へ移住することを決めたのだ。
なぜ、そんな嘘をつくのか。
どんな嘘でも、その場で相手が喜んでくれるなら、その子にはいつか嘘がばれるときが来ることはないから、と。吹雪の中、亮介が語るその物語は、いつもの嘘なのか、それとも真実の・・・。
吹雪が去った後、林が亮介を窓辺に呼ぶ。そこから見える景色は、物語の少年が写真で見た風景。亮介は、このためにこの村に来たんだ・・・、と。

第七章 これからはじまる ・・・ 卒業式。弥生は、一人この村から旅立つ。今までの慣例に逆らい、たった一人で遠い都会への高校へ進学する。それが弥生の決意だ。清々しいくらい自分の足で立っている少女。15歳でその決意ができた幸運を私は祝福したい。
そして吹雪の後で倒れ、そのまま東京の病院へ転院していった亮介から手紙が来た。「元気になってます。ディズニーランドへ行ってきました」という内容。そして日付は平成23年3月11日。そう、あの日なのだ。亮介は、とうとういつかばれる嘘、を身を持って体験することができた。亮介にも、いつか来る時があったんだ、と。
そして、生田羽分校は閉校になる。弥生が卒業し、亮介もいない。生徒は三人しか残らない。元々林が赴任してきた時から一年後の閉校は決まっていたのだ。
それぞれの春へ、「願いながら、祈りながら」歩き出す、素晴らしい物語。




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2015年02月23日

11月のジュリエット 乾ルカ著。

《★★》

高校2年の優香は乗り込んだ飛行機で、謎のガスにより乗客が大量死する事件に巻き込まれる。生き残ったのはわずか5人。地獄と化した機内に現れた4人の美青年たちは「NJ」という研究のデータを奪うため、秘密に触れた優香たちをも葬り去ろうとする。4人と対峙するうち、生きることに無気力だった優香は変わり始めるが―。閉ざされた飛行機で、凍えるアラスカの地で、少女は“生”を見つめ直す。名もなき花が導く、美しきサバイバル・ロマン。 (「BOOK」データベースより)

なんでしょうか。
まるで【ターミネーター】3だか4の、ゲーム会社だかどっかの会社の家に、お前が作ったものが未来では人類を滅ぼすものになるんだ、っていってシュワちゃんだちが乗り込んだシーンを思い出した。
でもそういうことだよね。

核も発明した人はそんなつもりじゃなかったのに、後に核兵器というものに利用されたように。

この物語も、未来に影を落とすある発明をなかったものにするために、未来から4人の青年たちが送り込まれた。
でもだからといって無関係な人たちまであんなにたくさん殺していいものだろうか。

最後まで残った優香と陣内。陣内は、未来の碑にその名前が刻まれていて、なきものにしようとしていたその不幸な発明を幸せな方に転換させた人らしい。

では優香は?

そのことには触れられてなかったけど、私は勝手に、陣内と優香は将来結婚するんだろう、と解釈した。

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2014年08月26日

メグル 乾ルカ著。

《★★★》

「あなたはこれよ。断らないでね」奇妙な迫力を持つ大学学生部の女性職員から半ば強要され、仕方なく指定されたアルバイト先に足を運んだ大学生たち。そのアルバイトは、彼らに何をもたらすのか?五人の若者を通して描かれるのは、さまざまな感情を揺り動かす人間ドラマと小さな奇蹟の物語。小説の楽しみを存分に詰め込んだ愛すべき傑作、鮮やかに登場。 (「BOOK」データベースより)

お通夜で遺体と添い寝して手を握るバイトや、犬に餌を与えるだけで一日一万円もらえるバイト。
雇い主が作った料理を食べるだけのバイトや、大学病院の売店の入れ替え作業だったり、庭作業だったり。
それぞれが、それぞれに必要なものばかり。「アタエル」だけは、あれだけ女性職員の悠木さんから阻止されて、「後悔しないでね」と言われたバイト。
そして、後悔する羽目になった。

大学病院の売店のバイトは、厳格だった父親が倒れ、思うように体を動かせなくなった苛立ちを母親にぶつけ、その逆らえないストレスを娘である飯島さんにぶつける。そんな家から逃げるようにバイトを探した。そそして悠木さんから言われたバイトで、飯島さんは気付く。
病気は本人も看病する家族も辛い、それでも母親は少しでも父に喜んでもらおうとアイスケースをかき回し、やつれた指から指輪が抜けた。
その失くした指輪をバイトで見つけた飯島さん。病気と闘う両親の姿を見て、飯島さんは少し強くなったかな、優しくなれたかな。

「タベル」バイトは、吐いた記憶から食べることを避けていた青年と、病気で食べることができなくなった雇い主。満足させたい、という願いを、青年のトラウマが邪魔をする。
青年の友人が「たった一度の体調の悪かっただけのことで、食べないなんてもったいない」。そして雇い主には「みんなで食べる食事は、どんなものでもおいしい」と提案し、3人で食事をする。
青年と雇い主の願いが成就したハッピーな物語。

毎年、冬の始まりの一日だけ戻って来る女性。毎年、毎年繰り返される庭作業。
そこには、思いだけが残る。
時はまためぐる。

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2014年05月17日

向かい風で飛べ! 乾ルカ著。

《★★★》

完全アウェーの転校生、さつき。スキージャンプの天才美少女、理子との出会いが、孤独で憂鬱な日々を塗り変えていく―わくわく、ハラハラ、うるうる。全部が詰まった青春小説。 (「BOOK」データベースより)

父親が実家の農業を継ぐために札幌から越してきたさつき。
完全に人間関係の出来上がった子供の世界で、ポツンとしていたさつきだが、ある日、クラスでも一目置かれている理子にジャンプに誘われたことから、さつきの人生は一変する。

それはさつきだけでなく、理子も、さつきの両親をも変えていく人生の転機だった。

小さい頃から天才と言われ続けた理子。本人もそれを自覚して、常に先頭を走り続けた。
転校生のさつきは、他の子と違って自分を色眼鏡で見ない、遠巻きにしない、だから友達になれそうな気がしてジャンプに誘ってみた。
小さい頃から天才ジャンパーと呼ばれ続けた理子が、初めて自分を脅かす存在に出会った。それは自分がこの世界に誘ったさつきだった。

さつきは楽しみながら、楽々と理子に追いついてきた。理子も天才だけど、さつきも天才だったのだ。

小説は、少女から女性に成長する過程で、体型の変化に心が追い付かずスランプに陥りもがく理子と、これから才能を開花させようとするさつきがシーズンを向かるところで終わる。

恐らく理子は初めてのスランプを乗り越えただろう。
私の関心は、さつきがどこまで行くか。飛べば飛ぶほど記録を伸ばすさつき。飛ぶことが楽しくて仕方ない、そんなさつきのジャンプにジャンプは、どこまで理子に近づいたのか。

小説はそこまで教えてくれないけど、はっきりさせるよりも、この余韻をちょっと楽しみたいかな。

私はスキーもできないけど、そんなに飛ぶのって気持ちいいのかな。

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2014年03月23日

夏光 乾ルカ著。

《★★★》

ファンタジー・ホラーというのか。
私は乾氏の作品では「プロメテウスの涙」が断然お勧めで、でも基本的には全部好き。
「夏光」・・・ 戦争中、田舎へ疎開した者たちは、いい待遇を受けていなかった。この物語の少年哲彦も、最初のうちこそ叔母が差別はしなかったが、戦争が長引くにつれ、徐々に居心地の悪いものになっていく。
哲彦と、顔の半分に呪われた痣のある喬史は、いつも村の子供たちのいじめの対象になっていた。それでも哲彦は喬史が好きだった。ある時、喬史の目の中に青い光を発見した哲彦は、その秘密を知った時、自分の運命をも悟る。まったく救いのない哲彦の人生に、切なくなってしまった。

「夜鷹の朝」・・・ 療養するため学校を休学して訪れたある屋敷。そこで青年は不思議な少女に出会う。屋敷の主や奥様には見えない、その少女の秘密とは・・・。聞こえる鳥のさえずりが、少女の悲しい心の叫びだった。

「百焔」・・・ 容姿にコンプレックスのある姉は、美しい妹を妬んでいた。ある時、都会からやって来たお洒落な女の人に、自分の不運を人に移す呪いを教えてもらう。嫉妬で燃え上がった心は、それを実行してしまう。
その呪いのせいなのか、妹は火事で大やけどを負ってしまう。あれほど美しかった妹は、今では姉のコンプレックスになりえないはず、だったのに。妹の心は美しかった。それを知った姉は、初めて妹を心から愛せたのでは。

どれも切ないのに、なんでだろ〜〜〜〜〜。どこか清々しい気持ちでもある。

「は」・・・金魚がどんどん大きくなり、やがては飼い主にも襲いかかる。そんなことってある?
友人がけがをして入院した。退院祝いに駆けつけると、友人自らが料理をふるまい、全部残さず食べろ、という。
不思議に思いながらも食べると、やたらとおいしい、特に白身の魚が。けがの原因を聞くうちに、そのまさかの金魚が、格闘の末どうやら友人の腕を食いちぎった、という。死闘の末、その金魚は冷凍され、今まさに食卓に・・・。そして、食べても食べてもますます空腹になる、友人とその男。いったい、彼らの食欲は金魚の呪いなのか。

「Out of This World」・・・ 少年たちの夏の思い出。父親と息子が越してきた。父親はマジシャンだったという。だけど、大人たちの噂では、どうやらマジックに失敗して東京にいられなくなり親戚を頼って越して来たらしい。少年の体には無数の傷があって、父親に殴られている。
それでも少年には友達がいて、夏休みはやはり宝の日々。ラジオ体操を休んだ少年を、見舞いに行き、遊んだ日々もあった、確かに。
なのに、少年はそれよりも前に父親に殺されていた。少年の、切なる想いが伝わって来て、悲しいのに、やっぱりどこが清々しいんだよね。

「風、檸檬、冬の終わり」・・・ 荒んだ人生を経験してきた女性。若い頃は、父親と共に人身売買の片棒を担いでいた。彼女は、人の感情を匂いで嗅ぎわけることのできる能力を持っている。売られていく少女たちから発する匂い。その中で、たった一人、爽やかな香りの少女がいた。これから売られていくというのに。
それから十数年経ち、罪を償い介護の仕事をするようになった彼女は、恩人からあの時の少女と同じ匂いを嗅いだ。
恩人に問う。「今、なにを考えていましたか?」その答えは、希望や歓びだった。

あの少女は、殺されていく運命の中でも、初めて見る海に希望や幸せを感じていたのだ。

本当に不思議。切ない話ばかりなのに、泣くような悲しさじゃない。どこかに救いや希望があるから。



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2013年05月20日

たったひとり 乾ルカ著。

《★★★》


帝都大学廃墟探索サークル・時旅に所属する5人は、27年前に土砂崩れが起こり、そのまま廃墟となったホテルへと探索に出かける。
27年前、そのホテルにはふた組のカップルと、受付の男性がいたが、5人のうち一人死亡した。
なんの符号か、サークルのメンバーも、男性3人と女性二人。土砂崩れが起きたのは24時ちょうどであった。

彼らは、27年前のその日に来てしまい、何度も土砂崩れの起きる30分前に戻り、そこから抜け出せない。
なぜだ、なぜなんだ。

27年前にこのホテルにいたのも男性3人、女性2人。あの事故の起きた通りを再現しない限り、このループから抜け出せないのでは?
過去に死亡したのは、誰なのか。一人ずつホテルに残り、「あの日」と同じ状況を作り出そうとするが・・・。

メンバー5人それぞれが、内面に汚れた部分を持っていたけど、リーダーの葦原と後輩の日吉は、まあまあ普通の欠点ってところで許せる。
人を小馬鹿にして見下してた間野坂と、大学のマドンナ、金城まどかは異常に嫌な奴だった。
そして、最後はおとなしいはずだった小野寺秋穂が狂人となっちゃうし。
いったい、誰が27年前に死んでしまった「たったひとり」の被害者の役割を当てられた人物なのか、手が止まらない。

どんどん狂気じみて、だけど、なぜこの5人なのかがよく分からなかった。
なんのために、なのかも。

現実に戻ってきた彼らを待ち受けてたのも、なんともいえないペナルティで。
これは、興味本位で廃墟探索などした罰なのか。
そういえば、リーダーの葦原が、どうしてこの廃墟ホテルにこだわったのかも・・・なんでだったっけ?
考えると、いろいろ気になることもあるけど、探索サークルの代償は大きかった。



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2012年03月19日

ばくりや 乾ルカ著。

≪★★★≫

自分の能力を誰かの能力と交換できるという不思議なチラシ<ばくりや>。自分のそれら能力によって人生の貧乏くじを引いたと思っている彼らは、導かれるようにその店を訪れる。彼らの顛末は・・・。

「逃げて、逃げた先に」・・・ やたらと女性にもてる男、三波は洋子から逃げるために<ばくりや>を訪れる。替わりに手に入れた能力は、包丁研ぎと次にその包丁が切るものが見える能力だった。客として洋子と再会し、その包丁に見えたものは・・・自分の顔だった。

「雨が落ちてくる」・・・ 行く先々で悪天候に追いかけられる永井賢介は市内から出ることができない。まるでその地に縛られるかのように。<ばくりや>を訪ね、替わりに手に入れた能力は大食いだった。その時、ちょうど大食いタレント出身の俳優が乗っていた飛行機が悪天候により消息を絶った。

「みんな、あいのせい」・・・ 会社を倒産させてしまう藍川。どんな企業も、公務員になろうとも倒産させてしまう。<ばくりや>のチラシに導かれ替わりに手に入れた能力は動物に寵愛される能力であった。動物園に就職し、これが天職だと有頂天になる藍川だが、オランウータンのアイコに愛されすぎて・・・。

「狙いどおりには」・・・ 剛速球が売りでドラフト一位で入団した吉良洋行だったが、いまや戦力外通告。そもそもプライドだけは高く、人望がまったくない。コーチでさえの声もかからない。あかりとは互いに打算で付き合い始めたが、今では蔑み合っている。そんな二人がよりによって互いの能力を<ばくりや>によって交換してしまったらしい。売れないタレントのあかり始球式で156`で投げる。そして皮肉にも、いやらしくアイスを舐める吉良。

「さよなら、ギューション」・・・ 喉の奥の塊は、どんなときでもどんな場所でも石倉を泣かせてしまう。子どもの頃親が離婚して、どちらにも引き取られなかった石倉は、花卉栽培農家の清田夫妻に引き取られる。義兄の嘉男も優しく、それでも石倉の喉の塊はいつでも石倉を泣かせる。<ばくりや>によって交換した能力は、仕事のできる男に変えてくれたけど、それは石倉にとって心と涙を失う結果になってしまう。

その能力で評価された仕事は、義兄の、そして自分の実家を立ち退きさせてしまうことになる。石倉の結婚式のために義兄が心を込めて栽培していたカーネーション。失火による義兄の死。石倉は泣けるのか。

これは大号泣だった。それまで残酷で皮肉な展開ばかりだったので、そろそろ違うパターンが読みたいなと思っていた矢先の、まさかの大号泣。

「ついてなくもない」・・・ 間が悪いのぞみ。会社の人々の逢引の場に遭遇するのはいつものこと。生まれる時ですら、父の出張の時に限ってで、それにより父は出世コースから外れ、早くに亡くなる。好きな子の前では吐いてしまい見知らぬ女性のスーツを汚し、そして女手一つで育ててくれた母の再婚相手との旅行の時も怪我をして台無しにしてしまう。
こんな能力を交換してもらおうと<ばくりや>に行けば一年に一度の定休日。

ついてない、間が悪いと思っていたのぞみだが、実はその逆だった。のぞみのタイミングにより、みんなが救われ、幸せになっていた。心温まる話。

「きりの良いところで」・・・ 柏原はどうにもツキに恵まれているらしい。どこにいっても祝○○人目、と祝福される。ところが本人にとっては重荷でしかない。気の進まない結婚話が進み、<ばくりや>でこのきりのいい能力を捨てたい、と思った柏原だが、やはりどこまでも運命は皮肉なのか。
柏原は<ばくりや>の100人目、50組目の能力移植だった。そしてそれは、柏原と<ばくりや>の男性との時間の交換だった。

今後、どれくらい柏原は<ばくりや>に縛られるんだろう。ゾッとした。

乾氏はうまいな〜。残酷で皮肉な展開ばかりでなく、途中ほろっと泣かせて、そして最後は皮肉で〆る。
期待の作家さんです。


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2012年03月10日

てふてふ荘へようこそ 乾ルカ著。

≪★★★★☆≫

<てふてふ荘>へ入居すると、変わった同居人もついて来る!?
就職もできないまま大学を卒業し、仕送りも止められた高橋。安い家賃に惹かれて入居を決めた<てふてふ荘>で大家から写真を見せられる。ライダースーツの男性と、美少年と可愛い女性。
迷わず女性を選んだ高橋だったが・・・。

<1号室> 翌朝目覚めると、写真で見た女性が高橋の目の前に座っていた。仰天する高橋だけど、目の前の女性は、恋人に殺されていた女性の幽霊だった。そして、高橋にもずっと胸に秘めていた秘密があった。
高橋とさやかの恋を応援している自分がいた。

<2号室> スーパーの鮮魚売り場で契約社員で働いている美月が好意を寄せたのは幹部候補生の新人社員だった。美月が自分を見失い周囲に哂われているのが辛かった。
そして美月の同居人の遠藤との擬似親子には、号泣。
泣けて泣けて仕方なかった。遠藤がいなくなった時、寂しくて、喜ばなくてはいけないんだけど、ずっとずっと2号室にいて欲しかった。

<3号室> 詐欺で前科のある長久保と、番組の収録中の事故で死んでしまった売れないタレント石黒。このコンビもすごくよかった。それなりに出所してから頑張ってきた長久保だけど、世間の風は冷たくて折れそうになったとき、石黒と口論になる。そして資格を取った長久保が再度面接に挑んだ姿に真の更生と成長を感じて、温かいコンビに感動した。
感動の後には寂しい別れが待ってるんだけどね。

<4号室> 平原は病気になり<てふてふ荘>を出ることになった元住人。一家無理心中の犠牲となった美少年薫に恋をして、追い出されてしまったと思い込んでいる平原。病気を治し、もう一度<てふてふ荘>にやって来て、それが誤解だったと知る。薫は平原に病気を治し、もう一度この部屋に戻ってきて欲しかったのだ。そして触れて欲しかった。そうしてから成仏したかったのだ。
平原に生きて夢を叶えて欲しいと願う薫の気持ちが真っ直ぐ。

<5号室> 5号室には槇という地縛霊が住んでいる。そこに槇の妹が兄の供養のためにその部屋に仮住まいすることになった。が、真由美には<てふてふ荘>の幽霊たちが見えない。そして大家も、真由美には見えないのだ。ということは、大家さんも!?
見えないけど、存在を感じ触れ合った時、槇は成仏した。

<6号室> 米倉と同居する小学生の幽霊翔太。二人の仲は険悪だった。思い返すと、翔太が米倉を憎しみ出したのは米倉の右手首を見た日からだった。翔太の死因と米倉は無関係ではなかった。
翔太がずっと昔米倉の手首を掴んだエピソードは、その後の二人の関係を知ると悲しくて寂しい。

<集会室> 大家さん自身も幽霊で、どうしたら成仏できるのかは言ってはいけない決まりらしい。住人みんなで知恵を出し合い、なんとかして大家さんを成仏させてあげようと試みる。

<てふてふ荘>に住んでいるのは、どこかなにかを抱えている人たちばかりで、そんな彼らが幽霊たちを救い、そして自分自身も救われているというハートウォーミングで感動ものだった。
感動ものだったのに、大家さんのエピソードが薄かったのと、どうして彼らが選ばれたのか、ビリヤード台の方角と彼らの死亡場所、その辺の繋がりがもっと明確だったらもっともっとよかったのにな。

でも乾氏は、好きな作家にランクイン。


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2011年04月22日

六月の輝き 乾ルカ著。

≪★★★≫

二人の少女は、あの夏の日の事件をきっかけに、大事な絆を見失っていく。
あんなことさえなければ・・・。あんな力さえなければ・・・。

同じ日に生まれ、家も隣同士。生まれたときから大事な友だちで、繋いでいた手。
その手を失った、あの夏の日。
美耶の左手には不思議な能力があった。病気を治す奇跡の娘として一躍時の人となったのだ。
不思議な能力がありながら、助けられなかった美奈子の父。美奈子はそれを恨み、美耶はそれを静かに受け止めた。

大事な大事な友だちなのに。一度失われた絆に、ずっと胸を痛めていた美奈子の母の章には号泣した。
そして、美耶の不思議な能力は、病気を治すものではなく、ただ時間を戻すだけだった。
美耶が最後の力を振り絞って戻した時間。
美耶の優しい心と、変わってしまった美奈子と、美耶も美奈子も大事に思う美奈子の母の想いに、まさかこんなに泣くなんて。

乾氏の「プロメテウスの涙」も輪廻という不思議な現象の物語で、その奥底に流れる乾氏のテーマというのだろうか、この作家さんの持つ小説の根幹を「六月の輝き」でも感じた。
ミステリのようでいて、それだけじゃない、人間への想いというものが、乾氏にはある。

意外にもいつも泣いてしまう。

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2011年02月15日

密姫村 乾ルカ著。

≪★★★★≫

昆虫学の研究をしている山上は、ある山奥で新種のアリを発見した。
新種のアリの研究のために、遭難した山上たちを助けてくれた村に、今度は妻を伴い移り住むことにした山上。
よくしてくれる村人たちに恩返しをするためにも、医師でもある妻は医療で役に立とうとするが、医師のいない村人たちに感謝されるどころか、煙たがられてしまう。

その村には、決して山上たちが入ることの許されない領域があったのだ。それは、医師のいない村で、誰もが健康で大病をしないある隠された秘密があったのだ。

数百年前から続く守られてきた秘密の儀式。

面白くて、そして切ない!!
ずっと守られてきた村の秘密を、ズカズカと土足で嗅ぎ回ってしまった山上や妻は、自業自得だね、とつい思ってしまったけど、でも正直気持ちのいいものでない。
しかもれっきとした殺人だし。
大蜂とお優、紅蝶など、昭和なのに、何時代の話ですか?っていうくらい時が止まっていて、閉鎖された空間ってありえるのかな、と思いつつ、決められた婚姻、お付の者に恋しちゃう展開ってのは、古典的な展開で、でも好きなんだよね〜。

いいじゃない!大蜂とお優。私がお優でも好きになるよ。
イメージ的にも、寡黙で強くて、絶対いい男のはず。黒王も同じ顔っていうから、もしかしたら黒王もよかったかもよ、お優、なんて思ってしまった。あ、でも執念深いから駄目か。

前半はミステリで、ゾクゾク面白いし、後半は大蜂とお優、そして黒王との三角関係で切なくて、冒頭の女性で最後は締めて、乾氏は「プロメテウスの涙」もすごいよくできた物語で、私は好きだったけど、こちらもいい。好きな作風かも。

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2010年10月16日

あの日にかえりたい 乾ルカ著。

≪★★★≫

誰しも、かえりたい日がある。もしも、それが叶うのなら。
−時の残酷さと優しさ、時空を超えた小さな奇跡と一滴の希望を描いた渾身の短篇集。−

乾氏は「プロメテウスの涙」が初読みだった。すごかった。なんというか、そういうことか!って衝撃が大きくて、読み終わったときよりも、時間をかけて、ああ、こんな物語待ってたかも、って思っちゃうくらい、グッドだった。
そして、今作。

優しい残酷、というか。でも希望があるというか。読みながら、私だったらどの日を強く願うだろうか、って思った。
どん底にいた人が、希望のきっかけを掴む。でも、後から思うと、それはとても不思議な出来事だった。
ちょっと嬉しさが込み上げてくる短篇集。

「真夜中の動物園」 クラスメイトにいじめられる少年。彼らに会わずに済む夏休みは天国のはずだったのに。なにかと要らぬ心配をする両親に、事実を伝えられず、苛立ちを募らせる少年。希望の夏休みが絶望の夏休みに変わろうとしていたある日、少年は真夜中の動物園で、首に暗い穴を持つおじさんに出会う。そのおじさんは・・・。

絶望していた少年が、将来、立派なおじさんになってるのが嬉しいけど、暗い穴が気になる。

「翔る少年」 これぞ時空を超えた奇跡。実母を病で亡くした少年に、新しいお母さんがやって来た。彼は決して新しいお母さんが嫌いではなかった。作文を書いた日、少年の住む島に大地震と津波が襲ってきた。家族とはぐれてしまった少年は、どこかで見覚えのあるおばさんに助けられる。
そして、作文に書いた通りの夢が叶っていく。おばさんの家には、見覚えのあるおじさんとお姉さんの写真の家族写真があり・・・。

会えないと思っていた家族が、こうやって会いに来てくれたら。でも、それは悲しい真実でもあった。

「あの日にかえりたい」 老人ホームにボランティアでやって来た女子学生。そこで出会った老人は、彼女を見て驚く。名前が亡き妻と同じなのだ。そして面影も。
散々苦労をかけた妻が病気を苦に自殺してしまった老人。その妻の最期にかえりたい、かえりたいと願っていた老人の、本当の願いとは・・・。

「へび玉」 高校時代のソフトボール部の仲間は小林由紀恵にとって、大切な宝物だった。高校生活は、その仲間のためにあるようなものだった。それなのに、由紀恵だけがなんのとりえもない年増女になってしまった。15年後に再会を誓った仲間たち。その時に一緒にしようと約束したへび玉。約束の日に来たのは、由紀恵だけのはずだったのに・・・。
ここにも時空を超えた奇跡があった。

時を超えて再会した由紀恵と仲間たち。疲れたおばさんになった由紀恵でも、それでも未来があるというのは幸せなことなのだ。

「did not finish」 芽の出なかったアルペン選手。自分の才能を信じて、彼は続けてきた。その最後になった運命の試合。大きくコースアウトしてしまい、死の淵を彷徨う彼が願ったあの日は、彼に才能を信じさせた、遠い過去の日。
まだ子どもだった彼に、「チャンピオンになる」と告げた見知らぬ人。濁流のような記憶の流れの中で、彼は、自分に才能を信じさせた見知らぬ人の正体を知る。

大黒選手は、アルペンが大好きだったのだ。たとえ世界では無名であっても、力が及ばなくても、彼はアルペンが大好きだっただけなのだ。

「夜、あるく」 亜希子は夜の散歩で出会った老婦人のことが気になる。初めて出会う婦人なのに、どこか懐かしいのだ。だけど、その老婦人とは冬の間しか会えない。老婦人の事故の傷跡と亜希子の腕の傷。
亜希子と老婦人が絶望していた過去のあの日。

二人の傷跡が、二人に新しい明日を約束してくれる。

個人的には、ああ、会えてよかったよね〜と思わせてくれた「夜、あるく」が希望があって好きだけど、小さな怖さとすごい奇跡を感じた「翔る少年」が好きだな〜。
悲しい真実もあるから、ちょっと暗い気分にもなるけど、でも後悔や辛かった時間が、時を超えて少年が会いに来たことによって、救われたのではないだろうか。

そして、少年自身も、決して継母のことが嫌いなんかじゃなくて、ちょっと恥ずかしかっただけで、新しいお母さんへのリクエストがどんどん叶えられていくのが、なんだか嬉しかった。



posted by じゃじゃまま at 22:14| 神奈川 ☁| Comment(2) | TrackBack(1) | 乾ルカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月13日

プロメテウスの涙 乾ルカ著。

≪★★★★☆≫

精神科医の北嶋涼子の元へ、母に連れられた少女がやって来た。
突然人格が変わったように、外国語のような奇声を発したり、奇妙な動作を激しく繰り返す。
病名も原因も分からず、一向に改善されない苛立ちと疲れから、救いを求めて何度も転院を繰り返している母子。
偶然に幼なじみだったことが分かったが、それは涼子や母子にとってはなんの解決にもならない。

涼子の友人、浅倉祐美は渡米し、大学の研究室の教授の元、刑務所の医療施設のカウンセリングで死刑囚と出会う。
何度死刑執行されても死なず、全身を癌で冒され、余命半年と宣告されながらも20年以上生き続けている。

涼子と祐美は、お互いに目の前の患者と向き合いながら、少女と死刑囚の二つの魂が、ある一つの事実を伝えたがっていることに戸惑いながらも気付く。

少女と同じような症例の子ども達が、なぜ早世するのか。
全身を癌で冒され、何度死なせようとしても絶対に死なない死刑囚。生かされ続けている意味は?

もしかして?と後半はさすがに気付いたけど、すごく面白かった。受け入れがたい現象かもしれないけど、私は結構すんなり入ったかな。

なんでキャリーだけ?と、思わないでもないけど、夢中で読んでしまった。
タイトルもよく考えられてるな、と思った。

posted by じゃじゃまま at 16:48| 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 乾ルカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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