2015年03月26日

一匹羊 山本幸久著。

《★★★★》

様々な日常の、ほっこりとする短編小説。
「狼なんてこわくない」・・・ 遠距離恋愛している高校生が、お金を貯めて金沢に越してしまった大好きな彼のところへ向かう、バスの中での話。隣に座ったのは、恐らくお水系の派手なお姉さん。その会話や、麗子の心のつぶやきが面白い。
そして、バスが到着して、待ち受けていた男の子の言葉も、これまたいいよね!!
続きが読みたかったのに、連作ではなかったのが残念。

「夜中に柴葉漬」・・・ 居酒屋でバイトする青年と、男手一つで彼を育てた父親。息子は父親をうっすら馬鹿にしてるようで、ふいにバイト先に来た父親の意外な社交性を見てなにかが変わったみたいで、嬉しい。
自由人を気取っているトリイに「君はこの中で一番不自由そうに見える」と言ったお父さん。息子には冴えない親父に映っていたかもしれないけど、このお父さん、なかなかできる男だ。

「野和田さん家のツグヲさん」・・・ 隣家の少年から見てツグヲさんは、30歳過ぎても働きもせずお小遣いまでもらっちゃって、数年に一度は誕生日プレゼントまでもらってる困った大人だ。「ぼく」の未来はこの町にはなくて、下手したらツグヲさんみたいになっちゃう、と本気で嫌がる「ぼく」。
そんな「ぼく」と、事故に遭ったお父さんの代理でツグヲさんが送迎してくれることになった二人の車中の会話と、心のぼやきが面白い。
ツグヲさんの悪友たちがなにやら悪だくみをしていて、それを阻止したツグヲさんの意外な一面を見て、「ぼく」が町を少し好きになったのも嬉しい。

「感じてサンバ」・・・ 南のどこかの島のキャバクラで働くミナコ。そのお店で働く女の子たちは島には居着かない。ちょっとすればまたどこかへ行ってしまう。ミナコもそんな一人のはずだったけど、帰る場所のないミナコは、だんだん島が好きになっていく。
ミナコの過去、なんか気になるけど、この島で幸せになって欲しいもんだ。

「どきどき団」・・・ 亭主関白な夫は、妻がボランティアで子供たちに昔遊びを教えているのが気に食わない。
今までは貞淑な妻だったけど、徐々に強くなっていくこのおばあちゃんの、これまた心のつぶやきが面白い。
山本氏が書くと、亭主関白な嫌な夫も、どこか愛嬌があるから憎めない。

「テディベアの恩返し」・・・ 他人へのリクルート活動を支援する企業に勤める鮒村の会社に、元プロ野球選手の高校の同級生がやって来る。どこか偉そうな態度は昔も引退して二年経つ今も変わらない。
そんな熊田に腰の引けていた鮒村が、帰りの電車で、熊田から聞かされたある話。熊田にも弱音があって、そしてそんな熊田が昔、自分を目標としていたという事実。平凡な鮒村が一歩踏み出しそうな物語。

「踊り場で踊る」・・・ 家具売り場で働く鮎川は、恋人なし、パワースポットめぐりが生きる源となっている。
ある日曜日、元彼が鮎川の社員割引を目的として、婚約者と来ることになり、ちょっと気分悪い中、それでも鮎川はターゲットを決め、家具のセールスに熱心だ。
いつもと変わりない日常、そこへ迷子のおばあさんがやって来て、鮎川を誰かと勘違いしている。
おばあさんの記憶の中で、きっと楽しかったであろう女学校時代の友達たちが今も目の前にいて、嬉しそうに話しかける。
おばあさんが鮎川を誰かと間違えて話しかけてるけど、今、鮎川はおばあさんのお友達のタキちゃんと重なって、タキちゃんのように?タキちゃんの代わりに?よし!と気合を入れ直して、またいつもの日常に立ち向かっていく。そのリセットさが心地よかった。

「一匹羊」・・・ ある縫製工場で働く40歳過ぎの大神。昔は自分の意見を押し通す気概もあったけど、徐々に世の中の流れに逆らうよりも、黙って流れていく方が賢いと悟った40代。
職場体験に来た中学生からの質問で、そんな自分を見つめ直し、やる気を出す。

どれもこれも、ささいなきっかけで、ちょっとした一歩を踏み出す、ほっこりとする物語ばかり。
山本氏の小説は、うっかり電車や人目があるところで読むと、危ない危ない。
一人ニヤニヤする危ない人になってしまうからね。


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2014年10月20日

芸者でGO! 山本幸久著。

《★★★☆》

お仕事小説ですね〜。山本氏のお仕事小説は、本当に楽しいし、ほんわかしてくる。
アヒルバスのデコがゲストなのも、ファンにとっては嬉しいし。

八王子で芸者をしている、置き屋「夢民」五人衆。
男に振られて芸者になった、元女子高生、晴子。
その晴子の元彼の友達、佐野君に夢中な十も年上の紗英。
元看護師で高校生の息子がいるシングルマザーの千香。
プロレス歴はほんのひと月でリングネームすらもらってないのに、そっちの方が興味持たれる優月。
みんなの憧れで、ちょっと遠巻きにもされる謎の喜久代。

どれもこれも、いろんな事情があるんだけど、ふっと笑ってしまったり、涙ぐんだり。

紗英の章では、最後佐野君が帰ってこなくなって、どうしたんだろう?って、佐野君のお父さんが出てきたりで、嫌な予感で終わったよね。
千香には、結婚式前日に事故で亡くなった婚約者との子供がいて、当時の仲間たちが千香にはいてくれたのが嬉しかったし。
女らしくなりたくて芸者になった優月、恋には縁遠いのかなってイメージだったけど、なにやら素敵な出会いがあるし、謎の多かった喜久代さんには、辛い辛い過去があって、別れた子供との再会は・・・ないのかな。

大団円のラストのようで、ちょっとずつ余韻を引きずりながら終わったのも、いい味。

佐野君と逃避行に走った沙英は見つかったのか。
置屋「夢民」が千香が継いでくれれば、なんか安心だしね。だって、千香には亡き婚約者との間の息子を抱えて、これからも女手で頑張って欲しいしね。

なんだろうな〜、なんか嬉しくなる物語でした。

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2014年07月09日

ジンリキシャングリラ 山本幸久著。

《★★★》

幼い頃に母を亡くし、父と二人、父の故郷で暮らす高校生の雄大。
野球部を三日で退部になり、スーパーで先輩の珠井さんにスカウトされ、入ってしまった人力車部。
やる気のない同級生やら、やたらと威張ってる女子、漫画家を目指すクラスメイト、一年生は雄大入れてこの四人。
珠井さんに恋する雄大の、恋あり、友情あり、家族愛ありの青春物語。

それなりに面白かったのに、どのエピソードも中途半端な感じがしたのは残念。

お父さんと、亡き母の実家との確執。雄大は、人力車部の一年生四人で東京旅行のついでに会いに行き、和解してるけど、昔なにがあったのか、父はその誤解を解くことができぬままで終わったし、珠井さんとの恋も、これからってところで終わったのはいいとして。

そうそう、珠井さんとあのOBの人、福満との三角関係?っていうか、珠井さんと福満が怪しいのはなんとなく察していたけど。
だってやたらと珠井さんは福満が来るの喜んでたし、その辺ははっきりとは書かれてなくて、雄大が二人を目撃したのも、本人は見間違いか?って思ってるし、どうだか分からないけど、すっきりしないね〜。

珠井さんと別れたっぽいけど、結局なにがあってどうなったのか、あやふやで、もちろん現実的にはそんなあやふやなことってたくさんあるけど、でも、小説なんだからさ〜、その辺は小説らしくはっきりさせようよ。

中途半端な感じは否めないけど、でも、雄大と祖父母の交流や、雄大の亡き母への想いには泣いちゃったし。
やる気がなくてさぼってばかりと思っていた峰が、実は結構働き者でいい奴だったのもよかった!
威張ってばかりの女子と、伊吹君たちとの友情が芽生えた東京旅行もよかったな〜。

続編でも作るのかと思いたくなるような、未解決てんこもりだけど、どうなんだろ?



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2013年10月01日

幸福トラベラー 山本幸久著。

《★★★》


新聞部では、一つ上の先輩に憧れ、同級生の女子には顎でこき使われ、仲のいい両親にはことあるごとに上野で家族デートに付き合わされている中2男子、小美濃春生。
同級生の桑畑に命令され、上野の「合格祈願スポット」取材に来た春生は、そこで憧れの先輩似の女の子と出会う。
よく見ればあんまり似ていなかったけど、修学旅行で来ているという女の子、行方さんにカメラマンを頼まれる。

上野を案内しながら、二人は本番のデートの前の練習のつもりで、憧れの先輩の話、行方さんの好きな人の話、好きな本のことを話しながら、春生の心に訪れる変化。
どこに住んでいるのかも、自分の話はあまりしない行方さん。だけど最後に実は行方さんが学校で友達のいないこととか打ち明けられて、やっぱりどうしても連絡先聞きたい!と思った春生だけど、行方さんは消えてしまった。

なんだい、なんだい。でも、こういうじれったい淡い恋もいいよね。

一緒に過ごした数時間で、春生はもちろんのこと、学校で嫌な目に遭っている行方さんも春生との出会いで、意地悪女子のご機嫌取ることのくだらなさ、自分の未来、可能性はもっと大きいことに気付けてよかった。

アヒルバスも出てくるし。

そういえば私が山本氏を好きになった最初の作品は、「幸福ロケット」だったな〜と、もしかして幸福シリーズ?あれも小学生の恋のお話だった。

そして、数か月経って、春生の誕生日。奇跡が起こったね〜。


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2013年08月03日

展覧会いまだ準備中 山本幸久著。

《★★★★★》


大学時代は応援団。卒業後は大学院に進み、学芸員となり野猿美術館で働く今田弾吉。
応援団魂はそのままに、いまだやりたいことを成し遂げてない弾吉。仕事先のサクラちゃんとの出会い、応援団OBの息子の進路、先輩学芸員の仕事への情熱、などなど誰もが日常で遭遇してそうな出来事を綴る、ハートウォーミングストーリー。

弾吉は、OBに誘われた後輩の試合で、ある絵の鑑定を頼まれる。それは江戸時代の侍の書いた絵だった。
いまだに自分の企画を美術館で採用されたことのない弾吉は、同僚学芸員の仕事にかける夢や、サクラちゃんのボクシング、先輩の子供の夢、いろんなものに後押しされ、その侍の絵を野猿美術館に飾りたいと、一歩自分の夢の実現に踏み出す。

侍の子孫のおじさんも、最初は嫌な奴かと思っていたら、実は自分もかつて夢を諦め家業を継いだ経験があり、好きなことを仕事にできなかった後悔、好きなことを仕事にしてもそれを続ける難しさ、そんなことを問いかけているようで、この続きが是非読みたい。

弾吉が絵画展を実現できたのか、サクラちゃんとどうなったのか、マサヒコはそんな大人たちを見て、自分の将来にどういう決断を下したのか、野猿美術館の学芸員の方々もみんな愛すべきキャラで、この後が知りたい。

美術館って、まったく興味がないわけではないけど、特に行くわけでもなく。でも、近所のデパートや上野でなにかやっていれば、お?と思うくらいの興味はある。
この本を読んで、いいなって思った。行ってみたいと思えるほどに、お仕事小説、面白かった!!

醐宮・・・九品仏・・・どこかで聞いたキーワード。そんな小説あったよね。
こんなところでリンクするとは。。。




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2012年10月13日

GO!GO!アリゲーターズ 山本幸久著。

《★★★★》


離婚して実家に一人息子を預け、プロ野球の独立リーグの球団職員となった藤本茜。
いつか息子と二人で暮らすために必死で見つけた球団職員。
だけど、そこは弱小チームアリゲーターズなのだ。セ・リーグでもパ・リーグでもない、本拠地の球場もなく応援する人も限られた中で、もちろん、選手たちも野球で食べられるわけもなく、普段はオーナー会社の憩ストアで働いてたりもする。
茜に至っては、マスコットであるアリーちゃんの着ぐるみがどうも仕事として決定しそう。元人気野球選手だったゼネラルマネージャーの芹沢にいつも反抗するプロ野球崩れの笹塚。マウンドですぐ泣く甲子園球児の荻野目は戦闘ヒーロー好きだが勝負どころで気が弱い。
やる気もイマイチ、成績もぱっとしなかった彼らが一念発起していく奮闘記。

なんだかだんだん元気が出てくる物語。

地域を大事にしようと保育園や畑仕事を手伝ったり、野球の練習よりもそんなことをするのか!と笹塚は怒ってるけど、どっちも大切でどっちも野球を愛してるんだよね。
畑仕事を手伝ったり、保育園で野球教室を開いたり、もっと野球を好きになってほしいから、そして応援してくれている感謝を込めて。
それが気に入らない笹塚も、ただ不器用なだけで、彼の本心も野球を愛してる。みんなに本気になってほしいから練習して欲しいだけ。
茜って全然役に立ってないようで、実はみんなの架け橋になってたのね〜。いや、架け橋なんてそんな大役でもなく、たまたまニセモノ王子が来て、チケットが何千枚も売れて、でも自分たちの力で野球を盛り上げたいと思ったその時期に、たまたま茜もいたわけなんだけど、でも巡り合わせというのか。

茜と芹沢の嘘のファンレターや、荻野目との特訓、野球オンチだった茜が少しずつ野球を理解して、アリゲーターズの試合の、一球、一打にアリーちゃんの中で心の底から一喜一憂するようになったとき(それはたぶんニセモノ王子到来の時か?)知らず知らずとみんなの心が一つになっていった。

三角ベースの練習、チケットの手配が追いつかず選手たちも手伝ってくれたり、ああ、イチゴちゃんの存在も大きいよね。
でも野球オンチの茜が徐々に野球に興味を持ち始めたその変化を、みんなも感じたのかもしれない。

笹塚に、アリーちゃんとしての茜も含めアリゲーターズの一員だ、と認められたのも嬉しかったし、芹沢にも息子と共に野球チームに入るように言われ、そして芹沢を復帰させるためでもあるけど、茜にいつかゼネラルマネージャーを、なんて、今までなんにも熱中してこなかった茜の人生が変わっていく。

とっても爽やかな、アリゲーターズと茜の成長物語。

この先も絶対読みたい!あの始球式の彼も入団して欲しいし、イチゴちゃんだってもしかしたら?




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2012年01月05日

寿フォーエバー 山本幸久著。

≪★★★≫

いまどきピンクのハート型がシンボルであるバブルの残骸の結婚式場、寿樹殿に勤める井倉靖子。人様の結婚の世話をしてる場合じゃないけど、辞めてしまった先輩から引継いだ大きな婚礼を無事済ませるため、自分の合コンを延期にしてまで仕事に明け暮れる。

近くにできたフレンチレストランがウェディングも手がけ、モタモタしてはいられない・・・はずが、どうにも仕事が中途半端な靖子は、ヘアメイクの友人にはっぱかけられ、チームに支えられ、失敗を繰り返しながら、親に内緒のウェディングプレゼント、子連れ式、大きな式の破談と3歩下がっては5歩前進の成長をしていく。

個性豊かなチームのみんな、お客さん、ほっこり温かい物語、靖子に幸せは来るのか。

目玉はハリー&メロロンのドン引きカップル。いい年してイチャイチャ、ため息カップルだけど、この婚礼にみんなのボーナスがかかっている。
反感ばかりだったこのカップルなのだが、靖子との友情、メロロン再生の物語でもある。

何度も友人の亜湖に「フレンチレストランに抜かされるよ!」と言われてものん気だった靖子。とうとう、同僚のカニ平さんに「あなたの仕事は感心しません」と中途半端を指摘される。
なんでも後回し、詰めが甘い。うっ!とまるで自分のこと言われてるようだけど、確かに靖子はなんでも、あとでいっか〜。ちょっとイライラしちゃうよね。

そういえば、山本氏の仕事物語では、ドジでのろまな亀の成長物語好きだったよな〜と今さらながら思い出した。

待ちに待った合コンのお相手がモデル上がりのイケメンじゃなかったのもほっこり温かい。

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2011年01月18日

ヤングアダルト パパ 山本幸久著。

≪★★★≫

14歳で父になった静男と生後5ヶ月の優作を残して、花音さんは消えた。
夏休みは残りわずか。優作の面倒を見てくれる保育所を探さなくてはいけない。
10歳以上も歳の離れた花音さん、どこへ行ってしまったのか。
静男の父も、離婚した母親も、誰もあてにならない。でも、静男は自分の家族のために、一歩ずつ踏み出す。

なんともまあ、ありえない話でしょうが。というか、まさか本当に静男が父親だとは思わなかった。
てっきり男にだらしない花音さんが、適当に静男のせいにして押し付けて、またどっか遊びに行ったって話で、最後は本当の父親が現れると思ってたら。

すごく切なくなってしまった。14歳で、女の人を好きになって、父親になって、好きになった女の人がどっか行っちゃうなんて。
14歳の静男は、14歳で思い切り裏切られて。花音は一体どんな奴なんだ!と思うんだけど、憎むべき花音は物語中出てこない。いや、出てくるんだけど、回想っていうか、現在進行形では出てこない。
それが実に妙案なんだろうな、この物語の。

そしてもう一組、花音に裏切られた父子が出てくるんだけど、なんなんだ、あの女は、って思うよね。
是非とも続編で、静男と優作のその後が読みたいし、花音番外編ってのも読んでみたい。いやでも怒り狂いそうだ。
山本氏ならではで、ものすごい悪人がいないのも救い。同級生たちも、見守ってくれるし。
ただ、本当に静男の心を思うとき、すごく切なくなる。



posted by じゃじゃまま at 16:39| 神奈川 ☀| Comment(4) | TrackBack(3) | 山本幸久 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月14日

失恋延長戦 山本幸久著。

≪★★★≫

放送部の真弓子は、同じ部の大河原君が好き。
だけど想いは告げられないし、なぜか同級生の藤枝からは常にライバル視されて、嫌いなのに嫌いと言えず。
顧問に推されて地元のFM局のアシスタントになったり、そこで発した一言がブームとなったり、怒られたり・・・。
好きな人には告げられないまま、いつの間にか大河原君には彼女がいて。
その蔦岡には慕われてるのか、嫌がらせされてるのか、微妙だし。

そんな真弓子のそばには、いつも愛犬ベンジャミンがいた。

大河原君目当てで東京に行った時も、天敵だと思っていた藤枝と親友になった時もベンジャミンがいて、そして真弓子を失恋から救ってくれたのもベンジャミンだった。

大河原君がもっとなにか大きな存在かと思いきや、ただの出演者でしたね〜。

中盤も半ばまでちょ〜〜っと退屈だったのに、東京に行った辺りから面白くなったのは、ちょっと勿体ない感じ。

ベンジャミンと真弓子の会話というか、つぶやきは面白かったけど。

ラストで、急にベンジャミン目線になったので、あれ?ベンジャミンが主役だっけ?とびっくりしたけど、ラストで泣いてしまった。
真弓子と藤枝の友情は、時の流れを感じさせて、すごくよかったかな。



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2010年05月19日

愛は苦手 山本幸久著。

≪★★★≫

愛に出会ったり、見つめ直す、アラフォー世代の女たちの生きる物語。
「カテイノキキ」 なんだか分からないセンスの服を着ている高校生の娘と、そんな娘に相手にされてない夫。昔使ってたミシンを偶然見つけ、忘れかけてた家族の絆を再確認した、ささやかな物語。

「買い替え妻」 前妻の持ち物をすべて新しいものに買い換えたい悦子。
それが無駄なことに気づき、仕切り直し再スタートする悦子と、女子高生の奇妙な友情もなかなかよかった。

「ズボンプレッサー」 別れた夫は、いつも女性関係が面倒になると元妻の元へ女たちを送り込んでくる。そんな厄介ごとを償いとして捉える恵利。自分だけはできちゃった婚をした娘夫婦の理解者でいよう。

「町子さんの庭」 中古で買った家には庭があった。手入れなんかしないから草ぼうぼう。いっそのことコンクリで埋めてしまおうか。
ところがそこは町で愛されていた町子さんが、丹精込めて作った庭だったのだ。

「たこ焼き、焼けた?」 昔お世話になった一旗さんから借りっ放しになっていたたこ焼き機を見つけた。
その一旗さんが亡くなった。すごくすごくお世話になって、いい人だったのに、葬儀に行かない選択をした静子が、私には理解できない。

「象を数える」 四十過ぎてできちゃった結婚をする真紀。仕事にかこつけてなにもしない夫だけど、亡き義母との約束や平和を大事にしている義父がいる限り、真紀はあんな男でも結婚するだろう。

「まぼろし」 二十年ずっと政治家の愛人を続け、贅沢三昧の生活をしていた美鈴。落選と同時にすべての生活のすべを失った美鈴が、その現実を受け入れ、一歩を踏み出そうとする。
できれば踏み出した後まで見たかった気もする。

「愛は苦手」 駅ビルの中に店舗を持つ洋服直しの店「針糸本舗」。そこで働く茂絵は、子どもの幼稚園グッズを他人任せにする無責任な母親やゲイの遙の恋人に刺されたりと、散々な目に遭いながらも、これからも変わらず共に独身の琴音と愚痴りながらも仕事していくんだろう、遙の帰りを待ちながら。

それぞれ読みやすい短編なんだけど、これといったものもなかったかな。
「たこ焼き、焼けた?」の一旗さんだけが、ちょっと切なかった。
頑張ってきたのに時代の流れに置いていかれ、最期もやり切れないし。だからこそ、静子には、残された奥さんに声を掛けて欲しかったし、葬儀には行って欲しかったな。


posted by じゃじゃまま at 11:18| ☁| Comment(3) | TrackBack(4) | 山本幸久 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月11日

床屋さんへちょっと 山本幸久著。

≪★★★☆≫
宍倉勲は、父から受け継いだ製菓会社を倒産させてしまった後、繊維会社に再就職し、定年まで勤め上げた。
隠居生活を送っている勲たち夫婦の元へ、一人娘の香が孫を連れて実家に戻ってきた。
そこから勲と香、家族の物語は始まる。そして章を追うごとに過去に進み、仕事や床屋さんの話が、ああ、あのときの話はこれか、おお、この人だったのか!と驚き、発見しながら展開されていく。

でもちょっとほろ苦く、切ない物語。

孫の勇と一緒に、勲は生前墓を買う為にある町を訪れる。そこはかつて勲が社長だった会社の工場があった場所だった。
そして、通っていた床屋はまだその場所に・・・あった。

時間が遡っていくこの物語は、まるで死ぬ間際に見る走馬灯のように、勲の若かりし頃の姿がキラキラしている。

冒頭では、勲って駄目人間なのかと思っていたら、実は真面目で正義の道を行く熱き男に変わっていった。
そして、倒産させてしまったけど、勲はみんなから慕われていた。
最終章では、勲が亡くなっていて、ぽっかり胸に穴があいてしまったようだった。

決してハッピーエンドとは言えないけど、それが人生というものだ。
残された妻と娘、なんだかその姿がキュンとくる。



posted by じゃじゃまま at 14:24| 🌁| Comment(7) | TrackBack(3) | 山本幸久 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月08日

シングルベル 山本幸久著。

≪★★★★≫
3人のうるさい姉に、還暦過ぎてもやはりいつまでも逆らえない弟恵。
いまだ独身でいる恵の息子、陽一のために花嫁候補を見つけてくるように厳命を受け、30歳過ぎの独身の子供を持つ親たちのセミナーに行かされる。
そこで、三十路過ぎの娘を持つ個性豊かな親たちに出会う。
未婚の子供を持つ親の婚活物語!?
冒頭だけは、恵たち老人のお話で、結構笑った。

そして、次からが子供たち(といっても十分な大人ですが)登場。
絵画修復師の進藤陽一。優しいんだけど、優柔不断な香りが漂う。
円山呉服店の娘、すみれ。キャリアウーマンで男と渡り合う。
大船彩子。ずっと好きだった先輩社員を後輩に取られてしまった。
双葉カトリーヌ。元モデルで、今は母のプロダクションでマネージャー。つい最近婚約者に他の女がいることが発覚で婚約破棄。でも本当に好きだったのかは不明。

そして、赤星。大船彩子の父が定年後勤める造園会社の親方で、父がそれとなく彩子と引き合わせる。
ヒヨッコ。すみれの部下で、使えない体育会系の社員。

3対3で、いい具合に揃ったし、みんなくっつのかなと思いきや、そうは問屋は卸さなかったわけだけど、賑やかに、楽しく、山本氏のカイシャ物語のノリの、婚活物語ですね〜。
陽一と女性3人の他にも、赤星やヒヨッコや、仲間ってのが山本氏のキーワードなのかな。
個人的には山本氏は「幸福ロケット」「カイシャデイズ」が好きで、「シングルベル」はそれに次ぐかも。

当然、陽一が選んだのは・・・だよね!?
一瞬、自信なくて、物語の流れからいって、やっぱ陽一にはこの人よね、と納得させながらの読了。

posted by じゃじゃまま at 23:27| ☔| Comment(5) | TrackBack(3) | 山本幸久 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月24日

ある日、アヒルバス 山本幸久著。

≪★★★☆≫
バスガイドのデコ。これが天職か、と聞かれれば、嫌いじゃないけど、胸を張って「大好きです!」って言えるか・・・。
大好きだった先輩が辞めてしまい、彼氏もできず、あ〜あと思ってる。二度と会うことのないと思ってたお客たちとの、ある日のツアーガイド。
先輩の後釜として後輩育成の指導員になり、奮闘しながらも、東京大好き!バスガイド大好き!と、デコがデコの道を歩く日までの物語。

前半は、思ったようにページが進まず、ちょっと飽き気味。
まず、出だしにミス?発見!ツアーの終了が十時となってたのに、解散して本社に戻ってきたのが十時前となっていて、あれ?ってそこでつまづいてしまった。なんだかな〜って思ってたので、はかどらないはかどらない。
デコ一人の物語だったら、きつかったかも。

ところが、中盤からある日のガイドで出会った少女が、アヒルバスの新人ガイドとして入社して、個性豊かな新人ガイドたちの指導に悪戦苦闘したり、同期の亜紀ちゃんが「革命」を起そうと躍起になっている姿、鋼鉄母さんこと戸田さんが、バスガイドのために夫婦離れ離れになってる姿が加わり、途端に面白くなった。

なんだかな〜のデコが、亜紀の姿に触発されたり、新人を通して自身も変わっていくストーリーは清々しいね。
最後は、バスガイドってやりがいあるね!って羨ましくも感じた。
山本氏らしいウキウキする物語。こうでなくちゃね。
小田切も気になるし。

やっぱり嬉しいサプライズは、デコだかボコのデザイン事務所だよね〜。そうだよね!?


posted by じゃじゃまま at 11:42| ☔| Comment(8) | TrackBack(6) | 山本幸久 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月20日

カイシャデイズ 山本幸久著。

≪★★★★☆≫
いや〜、久しぶりに大満足の山本氏の作品読んだ。
この幸福感は「幸福ロケット」以来かも。星五つでもよかったんだけど、さすがに五つってのは、私の中ではお買い上げ、家の本棚に永久保存版なので、う〜ん、すごく充実感のある作品だったけど、何度も読み返すかは不明ってとこで四つ半。

ココスペースという最初は二人しかいなかった会社が、20人になりそして今では50人には満たないけど、立派になった内装会社が舞台。
高柳、隈元、篠崎、この3人は営業、設計、施工管理で名トリオ。
他に、高柳の部下で橋本や石渡、隈元の天敵上司の水木、高柳に勝手にライバル心を持っている江沢、社内の女神小田、お局の大屋、なんだかすっとぼけた社長。
これら面々を無理なく覚えられてしまう。
実際、こんな会社があったら温かくて、面白くて、やる気出そう。

山本氏のクセか、出だしと中身のキャラの印象が違うんだよね。
高柳も、最初は仕事のできないぼんくらを想像したんだけど、なかなかどうして、部下の信頼も篤く、頼りがいのある営業マンなんだよ。社長も、茶目っ気たっぷりで笑った笑った。
てか、全体的にみ〜んな茶目っ気たっぷりで、笑ったよ〜。

山本氏は、飲食系よりもむしろデザインや内装とか、美術モノの会社の方がなんか温かみあって、得意分野だと思う。あくまでも私は、ね。
それにしても、ミスドのドーナツが食べたくなるよ、絶対!!


posted by じゃじゃまま at 11:10| ☁| Comment(10) | TrackBack(5) | 山本幸久 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月21日

渋谷に里帰り 山本幸久著。

≪★★☆≫
山本氏の作品で似たように感じたのあったな。坂岡女史、すっごい嫌な女で、仕事一筋のイケてない女を想像して読んでたら、いつの間にか、お?そんなに嫌な女じゃないじゃん!むしろいい奴なんじゃん!って応援したくなる展開。
だったら最初からそういう設定で書けばいいのに、って思っちゃう。
このギャップさこそ書きたかったのかもしれないけどさ。
それに最近では、奥田氏のような笑えるノリっていうか軽いノリのがどの作家でも流行ってるのか、ちょっと似たような感じ。

渋谷出身で、小学校時代に生まれ育った土地を売って去っていった裏切り者のレッテルを、大人になっても背負って生きてる稔。国立大出身のくせに会社での評価はイマイチ。寿退社する坂岡女史の後任として共に行動するうちに、決して彼がイマイチな仕事しかしてないってことも分かってくる。
稔の小学校時代の友人との再会、仕事への取り組み方、ただ見てるだけだった憧れの君との恋の進展、それらがポジティブに進んでいく。
いや〜、どうなることかと思ったけど、読み終わってみたら、爽やかな印象しか残ってなかった。「幸福ロケット」は超えないけどね。

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2007年07月30日

美晴さんランナウェイ 山本幸久著。

これは、なにかのランキングで2位って見たんだけど。
それにしても、そうかな〜?というのが読んでる間の感想。山本氏の「幸福ロケット」や他の作品で人気が高まって、みんなの期待が集まってる中、発表されたのがこの作品だった、ってちょっとファンから殴られそうなことを思いつつ、やっと読み終わった。

多分私は美晴さんが嫌いだ。私はきっと、美晴の兄嫁の気持ちになっていたから、ずっと実家にいる美晴さんが嫌いだったのだと思う。別に未婚なのだから実家にいて当たり前なのだけど、その家には、兄、兄嫁、姪と甥がいて、既婚者の私にとっては小姑である美晴さんの存在はかなり邪魔。
でもおばあちゃんが亡くなったとなれば、兄嫁としちゃあ、早く出てってもらいたよね。

それにいい歳した大人なのに、かなりいい加減なんだよね。すぐにお金は借りる、すぐに逃げ出す、姪の世宇子も甥の翔も、ずっと美晴さんと暮らしてたから家族なわけで、私がとやかく言えた義理じゃないけど、ともかく好きになれないキャラ。

でもでも、「これから」と最終話は、山本氏らしいあったかいものが流れてた。美晴さんと小山田さんの「これから」に気付く世宇子の母の言葉に「うっ!」とこみ上げてきて、「控え室のふたり、ときどき三人」で、やっと、やっと美晴さんやみんなに幸せが来るのかな、と嬉しくなった。
でも「美晴さんランナウェイ」は、物足りなさを感じた。

世宇子と自由も気になる。
posted by じゃじゃまま at 16:59| Comment(10) | TrackBack(8) | 山本幸久 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月05日

はなうた日和 山本幸久著。

ふんふん、なるほどね。読み終わった後にはなうたを口ずさみたくなるような短編集。最後の「うぐいす」だけはちょっと鼻の奥がツンとしたけど。
予備知識がなかったので、最初短編と思わず、「閣下のお出まし」で離婚して離れ離れになった父の元へ家出した少年と、その父と暮らしている恋人の連れ子らしい少年のその後がすごい気になって、てっきり展開期待していたのに肩透かし。

でもそんなもやもやを「犬が笑う」や「普通の名字」が吹き飛ばしてくれた。不倫相手の妻が乗り込んできて、あなたなんて夫の浮気の12分の1に過ぎない(そう、相手の男は12人もの女と同時進行で付き合っていたのだ)、と残酷なことを言いにやって来た。でも陸子は妻が思ってる以上に相手のことを好きだった。なんか幸薄いな〜と思っていたら、不器用だけど温かそうな河田君がいて、二人がどうなるかなんて書いてないけど、頬が緩んでしまいそうになった。

「普通の名字」も、バツイチで二人の子どもを育ててるシングルマザーに、お節介焼きのパートの雇い主。見合い写真のファイルを持ち歩いてて「どの人にする?」と聞いてくる。ミトコは適当に、でも他にいいのがいないからと選ぶ。その男性とのその後。これもその後のことなんて書いてないけど、心が浮き立つってこういうこというのかな。

他にも短編あったけど、特に好きだったのはこの二編。どれもこれもちょうどいいとこで終わっちゃった〜、ってラストで、後はご想像にお任せします的だけど、はなうたが出ちゃいそうな心地よいラストばかりで山本氏はいい作品を書きますよね。
posted by じゃじゃまま at 15:23| Comment(7) | TrackBack(7) | 山本幸久 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月05日

男は敵、女はもっと敵 山本幸久著。

≪★★★≫
連作短編集。どれもサクサク読めた。
高坂藍子。かなり仕事のできる女。しかも見た目も相当いいらしい。
不倫の挙句、なかなか離婚しない男へのあてつけで、どれをとっても見劣りする男と結婚する。
そして、離婚。
元夫の婚約者との再会、それまでは、あてつけで冴えない男と結婚しちゃうようなちょっと抜けてる女、というイメージが、元夫の婚約者(元々その婚約者から略奪したんだけどね)の章で、かなりいい女らしいことが分かって、章を追うごとに、なぜか高坂藍子を応援したくなってきてしまった。

藍子の昔の不倫相手や、その妻が出てきたり、誰の章であっても藍子が出てきて、どれを読んでも藍子へ思いが飛んでいく。
結局、藍子はどうなったのか。不倫相手はなんだか元妻とよりは戻さないにしてもいい感じになりそうだし、藍子だけがきっとこのままいい女ぶりながらも一人で生きていくのかな。

だけど嫌いじゃないな、藍子。ガンバレ、藍子。
男は敵、女はもっと敵男は敵、女はもっと敵
販売元 : Amazon.co.jp 本
価格 :
[タイトル] 男は敵、女はもっと敵
[著者] 山本 幸久
[種類] 単行本
[発売日] 2006-02-23
[出版社] マガジンハウス

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posted by じゃじゃまま at 13:49| Comment(8) | TrackBack(5) | 山本幸久 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月15日

笑う招き猫 山本幸久著。

読み終わった瞬間の叫び!
アカコ!!そんなに佐倉が好きなら結婚しなさい!!相方よりも自分だけの幸せを掴みなさい!!

と心の中で叫んだ。

アカコとヒトミ、そりゃいいよ、漫才でずっと舞台に立ち続けたいって夢。人気も出てきたし、実力もあるんでしょうよ。
でも、この人だけを見ていたくなる、って人に出会えたアカコは、そっちを取るべきだったな、と私は思った。
ま、今はまだ若いからいいでしょう、そのまま漫才続けても。
できれば、本には書かれてないけど、みんなのその後は、佐倉さんはずっとずっとアカコを待ち続けて、結婚する。
結婚後は、しばらくは漫才を続けてる、でもやっぱりいつしか子供も産むでしょう、仕事と家事の両立は想像以上に大変で、寛容なダンナさまだっていつかは不満が溜まる。

で、アカコは家庭に、ヒトミはピンで、ってことで。

あと率直な感想として、頼子さんのところで一緒に鍋食べたい!!!

ほんわかしたお話が軸なんだけど、たまに永吉とユメノの一件、エリちゃんも含め、こういう残酷さがちょっとしたエッセンス?

posted by じゃじゃまま at 21:46| Comment(4) | TrackBack(4) | 山本幸久 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月07日

凸凹デイズ 山本幸久著。

≪★★★☆≫
読んでみました。多分好きな作家さんに加わると思いますが、「幸福ロケット」の方がよかったかな。
うん、結構好きなんだけど、凪海がちょっとオタクっぽいおじさん(凪海から見れば、だけど)のデザイナーに囲まれて、なんか大事にされちゃってる風とか、実はそのオタクっぽいデザイナーもすっごい才能あって実は天才っていうとこが私はお気に入り。

でも、その昔は大滝先輩もウブだったり、黒川さんも人間嫌いなのかと思いきや結構軽口叩く楽しいとこも、へぇ〜の発見は好きだったけど、個人的には、大滝先輩が醐宮に惚れてたのがちょっと気に入らない。

私は凪海が大滝先輩と黒川に大事にされてるところがほのぼのして好きだったんだけど、そこへ急に醐宮さんが出てきちゃって、ライバルだからぶっ飛ばしてくれるのかと思ったら、最後は凪海の立場と同等になっちゃって。
基本的には女の子は一人でいいんだけどな〜〜〜。

でも醐宮と凪海、どっちもどっちか。凪海だけじゃ、なにかが物足りない気もするし。かといってここで醐宮が出てきちゃうと、凪海の存在薄々だし。

ま、イワイダ君も仲間だし、とっても素敵な5人組ってことになるのかな。

個人的には、凪海が一人遊園地で泣いてるとこに黒川が現れて、失恋したこと告げられて怯むところが一番大好き。黒川の人間慣れしてないじゃん、ってとこが可愛いし、大滝先輩が必死で探すところだから。一番好きなシーンですね!
posted by じゃじゃまま at 16:57| Comment(4) | TrackBack(3) | 山本幸久 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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