2015年09月07日

歌舞伎町ダムド 誉田哲也著。

《★★★》

「ジウ」と「歌舞伎町セブン」が合体した!
なるほど、そう繋がったのか。
私は「ジウ」は駄目だったんだ。最初はよかったんだけど、シリーズ進むにつれて、まったく世界観についていけなくなって、理解不能になってしまった。
ただ今作で「ジウ」を振り返ると、前ほどの拒絶反応はなかった。

「新世界秩序」の残党のミヤジたちが東の抹殺を命じた。
その東を守るため「歌舞伎町セブン」が動き出した。そこにはジウの生まれ変わりを信じるダムドという殺し屋もいて、歌舞伎町がまた荒れる。

「ジウ」よりも読みやすかった。
手口は相変わらず誉田氏、遠慮ないけどね。

これから「新世界秩序」VS「歌舞伎町セブン」の闘いが始まるんだね。
ほ〜。


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2015年02月23日

ケモノの城 誉田哲也著。

《★★★☆》

記憶にある、尼崎の監禁殺人事件や、北九州で起きた一家監禁殺人事件など、明らかにそれがモデルだよねって物語。
ある少女が保護された。証言を元にあるマンションの一室に行くと、大量の血痕の反応が出た。少女と一緒に暮らしていた男女は一体誰なのか?
物語の冒頭には、ある青年の告白があり、人を殺そうとかそういう感情など持ったとしても実行に移すことなんてない。あの男に会うまでは・・・なんて意味深なセリフ。
この青年と恋人の生活に、ある男性が現れて、彼らとマンションで監禁されていた少女の事件が一体いつ結びつくのかハラハラしながら読んだ。

このハラハラ感が誉田氏の思う壺なんだろうけど。

少女の証言から出るある男女の名前。警察は必死に行方を追うが、追えば追うほど深い闇を覗くことになる。
関わった人間の、周りの家族たちも消えている。
小説では、二家族が犠牲になっていたけど、保険証の女性とか、え?まだいたよね?って嫌な気分になる。

逃げようにもあんなにボロボロになるまでよく我慢したよねって思ってしまう。
もっと早くどこかに相談できないものか、って思ってしまうけど。

実際の尼崎の事件とか、女の指示で自分の身内によくそんなことできるよねって思ったけど、小説でも自分の身を守るために親を裏切ったり、いや〜、気分悪かった。まったくもって理解できない。
なんでそんな男にそこまで傾倒するかな。

「ソウルケイジ」に似た切ないラストへと加速していったけど、そこはちょっと無理があったかな。
「ソウルケイジ」のようにはならないし、超えなかった。

そっちに持っていこうとすると、青年の恋人の父親の存在を替え玉にするしかないんだろうけど、無理があったかな〜。
だったら、恋人の父親が監禁の犯人でしたっていう方が、いやだけど、いやだけど!!でも現実的にあり得る展開だったのに。
読者をミスリードしたいがために、ちょっと無理のある方向に持って行ったなって正直思った。

でも切ないラストにはなったけどね。
でも久々に誉田節を読んだ気がする。

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2015年01月12日

黒い羽 誉田哲也著。

《★★★》

右肩にある瑕に、君島典子は幼い頃から苦しんできた。激しい痒みと痛み。どんな治療もほとんど効果がなかった。病院を転々とした末に辿り着いた遺伝子治療という選択。典子は主治医らとともに、人里離れた山奥にある研究施設へと向かう。ところが、そこには何体もの惨殺死体が転がっていた!ここには凄まじく危険なナニカがいる…。衝撃のサスペンス・ホラー。  (「BOOK」データベースより)

こういうの好きなんだよね〜、映像で観たら最高に好きなジャンル。
痣に苦しんできた主人公が、ちょっと好意を持ってる医師と他の患者と共に山奥の研究所に向かう。
途中、車が事故に遭ってそこで6人いたうちの二人が死亡する。

残ったのは内心好意を持ってる医師と、憎まれ口ばかり利く嫌な男と、年下の女の子。
その医師は気を失ったままだし、残った男は嫌な奴でちっとも協力的ではないし、でもなんとかここから離れないと夜になったら気温は下がって危険だし・・・助けを呼ばないと、って医師を担いで研究施設に向かうと誰もいない。
それどころか、そこかしこに死体が転がっている。腹をえぐられて・・・。

最初は熊かと思ったけど、そうではなく、なにか人為的なモノを感じた主人公。

で、正体不明なものに怯えながらも連絡を取ろうと施設内をうろうろするんだけど、こういうところが映像にもってこいの緊張度アップのシーンなんだよね。

でも読み終えてみると、緊張感はまったくなかった。

なぜならば、正体不明なモノとの見えない攻防戦があまりなくて、あるのは施設内うろうろして死体を発見して、主人公の別れた姉のカルテを見つけて、もしかして化け物の正体は姉かも、ってちょっとだけゾクゾクしたけど、結構あっさりと終わったし。

どこに盛り上がりをつけるかでだいぶ面白味も変わってきたと思うんだけど、素材はワクワクしそうだったのに、出来上がった料理は無難なものでした、って感じかな。

痣の正体も分からないままだし、ゴキブリを想像するとゾッとするけどね。

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2014年06月04日

Qrosの女 誉田哲也著。

《★★★》

「週刊キンダイ」芸能記者の矢口慶太は、CMで話題沸騰中の美女「Qrosの女」の正体を探るが、核心に迫る情報を得られない。ようやくCMで彼女と共演した俳優・藤井涼介のネタを仕入れたので、先輩記者の栗山にサポートしてもらい、藤井の自宅を張り込む。すると「Qrosの女」とおぼしき人物を発見!それは偶然?それとも仕組まれた罠?芸能記者、ブラック・ジャーナリスト、そしてヤクザも!?ネット情報に踊らされながら、思惑が交錯し、驚愕の真相へ。  (「BOOK」データベースより)

誉田氏の新境地!みたいに言われてたけど、え?誉田氏らしいというか、こういうのも書けるよね、って。
グロいのも多いけど、案外、誉田氏はそんな中にも軽さを入れたりするし、青春モノも書くので、新境地っていうほどでもないと思ったけど。

そして、私は誉田氏のグロいのも好きなので、そっか、今回は軽いのか、と。
分かった!本紹介の帯が過剰に煽りすぎて、内容とマッチしてないんだ。だからちょっと腹立たしい感じの後味だったんだな。

謎の美女、それを追う記者たち。まあまあ、楽しめたかな。
ちょっと違和感の設定だったのは、矢口という契約記者。彼が主役なのかと思ったら、そうでもないし。
そして、この彼。政治の記者から芸能記者になったって設定なんだけど。それ要らない。
政治担当だったわりに、頭悪そうだし、しかも、嫌々芸能記者になったから芸能界ちんぷんかんぷんって、多分そのキャラを出したくて書いたんだろうけど、矢口のキャラからいって、芸能記者になりたくてなんとか契約記者にありつきました〜ってノリの方が合ってるんだもん。

まあまあ、ってとこで。

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2014年01月27日

吉原暗黒譚 誉田哲也著。

《★★★》


江戸の吉原で、花魁ばかりが狙われる殺しが頻発。犯人は狐面をつけた集団で、同心の今村圭吾は犯人を追いつめるが、逃げられる。
調べると、貸し花魁稼業をしている晴海屋の丑三の花魁ばかりが狙われている。
圭吾は、丑三に金で解決を請け負うと持ちかけ、忍びの生き残りである彩音と共に事件を追う。

おようは幼少期、父にひどい折檻を受け続けた。そしておようの父母、手代たちがある晩盗賊に襲われ、惨殺される。おようはある秘密を抱え続け、おようを想い続ける同じ長屋に住む幸助が異変に気付く。

この別々の物語に見える事柄が、徐々に一つに繋がっていく。

圭吾と彩音は、まあ、誉田氏らしい、どうしてもそっちを書きたいのね、ってことで、やっぱり誉田氏だなあ。
でも、狐面の正体と、圭吾が下した裁きは、なかなかよかった。

だけど、最初の狐面は結局犯人分からずじまいってことだよね。まあ、いいけど。



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2013年12月19日

増山超能力師事務所 誉田哲也著。

《★★★》


新シリーズですかね〜。
超能力者が世間で認められ、探偵業のようなものをしている設定。事務所には、6年かかってようやく二級超能力師に合格した高原の初仕事は、夫の浮気を疑う妻からの依頼。確かに夫はいそいそと古びたアパートに足繫く通っているが、そのお相手は・・・。「初仕事はゴムの味」をはじめ、増山超能力師事務所には個性的なメンバーが揃っている。

中でも、一人、まったくの無能力者、というか一般人なのに、やたらと勘の鋭い事務員のおばちゃん、朋江がいい。
男として人間としても惚れ惚れしてしまうらしい、増山とその愛人の悦子。おやおや、と思っていたら、増山の妻にはそっとしておきたい秘密があり、そのため増山は家でも実は安らげていないらしい。

続きもののSFドラマ見てるようで、妻の秘密に決着をつけるときが来て欲しい。



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2013年10月11日

ブルーマーダー 誉田哲也著。

《★★★》


姫シリーズ最新作。
前作をすっかり忘れていたので、姫が所轄になって菊田と終わってしまったこととか、暴力団関係者と恋仲になったこととか、え〜、そうだったっけ??ってちょっと衝撃だった。

姫のいる池袋署管内で、出所したばかりの暴力団組長が殺害された。
骨という骨が折られ、かなりの暴行を受けたとみられる。そして、組織内の幹部たちも姿を消している。
姫シリーズだからね、ゾクゾクするような展開になるだろうなと思っていた通り、やたらと死体が出てくる。
暴力団同士の抗争なのか、中国系も暴走族上がりの半グレと呼ばれる者たちも、狙われ姿を消している。
姫たちは、まだ手がかりもつかめない。

千住署に異動になった菊田は、護送中の車両から逃走した容疑者の情報を元に池袋を捜査しているところで、姫と再会する。
なんと!菊田は結婚してしまったんだね〜。なんとも悲しいよ。どうしても、菊田が西島秀俊に見えてしまって、切ないことこの上ない。ドラマってすごいね。
菊田のセリフは全部西島君がしゃべっている!!

数年前、元警察官をスパイとして暴力団に潜入捜査させていたが、ある時から連絡が取れなくなった。それはかけた梯子を途中で外すような行為で、一体潜入捜査させた元警察官は一体どこへ?
正体がばれて消されてしまったのか。

この三つの出来事が絡み合い、軸となり、やがてすべて繋がっていく。

その間も、次々と被害者は増え、犯人の目的は、社会のくずを始末すること、自分を騙した者たちへの復讐。その殺害の方法がまた何ともいえず、さすが「ストロベリーナイト」の誉田氏。

真面目でその正義感が災いして、警察を辞めた木野。目をかけてくれた下井のために潜入捜査を引き受けたが、上司の裏切りにより、正体がばれてリンチを受ける。
この件も、ほら、西島君がドラマでやっていたダブルフェイスを思い出して、断然木野の気持ちに感情移入しそうになる・・・んだけど、痛そうだし、残酷なんで、なんとも。

菊田と姫は残念だったけど、ドラマと違ってガンテツと姫の掛け合いが笑っちゃって、救いがあった。ドラマのガンテツは、武田鉄也じゃ幻滅。いかにも嫌な奴にしかならないし。ついでいえば、竹内結子でもないんだけどね。

とりあえず、この先どうにもならなそうな菊田の恋が完璧に終わって、新たな気持ちで姫シリーズ、ガンガンに頑張って欲しい。



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2013年08月23日

ドルチェ 誉田哲也著。

《★★★☆》


いつの間にか始まっていた新シリーズ、魚住久江。
誰かの死の謎を解き明かすよりも、人が死ぬ前の、生きている事件に関わりたくて、捜査一課からの誘いを断り、所轄の強行犯係にこだわる久江。
そんな彼女の短編集。

「袋の金魚」・・・ かつて池袋署で一緒だった金本と再会した久江。二人は袋の金魚と呼ばれていたが、金本は身元不明の白骨死体の捜査のために来ていたが、その数日後、子供の溺死事件が起こった。久江は行方不明になった母親を探すが、出頭してきた母親に違和感を覚える。
母親が別人だったら?

「ドルチェ」・・・ 女子大生が通り魔に襲われた。被害者に話を聞くが、久江は第一発見者から聞い被害者が「ハンカチを握っていた」という箇所にこだわり、胸騒ぎを覚える。
いやあ、その箇所にこだわったおかげで道が開けたんだろうけど、すごいね。
被害者の評判を聞くと出る出る、男の影。そしてハンカチ・・・。すごいね。

「バスストップ」・・・ 強制わいせつ事件が起こった。被害者に話を聞くのは久江の役目だが、そこに捜査一課から偏見の塊の刑事が割り込んできた。半年前から起こっている強姦事件を追っており、「襲われるのは女も悪い」と断言するような男が、性犯罪の捜査に関わるとは・・・。
被害者が襲われた時間帯に張り込んでいると、一人の男性が現れた。偏見の塊、佐久間がずけずけと人の心に踏み込んでいく。彼が愛していたのは女性じゃなく、事件とは全く無関係でお気の毒としかいいようがなかった。

「誰かのために」・・・ 傷害事件が起こった。数日前まで働いていた従業員に殴られたらしい。
甘ったれの犯人に久江がガツンと垂れた説教がすごいよかった。誰も必要としてくれないとひがむのではなく、必要とされるように努力しなければこの社会では仲間外れになっても仕方ないんだよ。
サソリをばらまくところが、この男の精神年齢をあらわしていて、子育て気をつけよう。

「ブルードパラサイト」・・・ 妻に刺されたと通報があった。調べていくと、夫の過去の恋愛に原因があった。子供の名前に昔の彼女の名前をつけられていたら・・・妻は我が子が我が子ではなく、タイトル通り人の子を育てさせられているような錯覚に陥ったのだろう。
なんとまあ、不実な男なんだろう。久江が懲りない夫の浮気相手に「奥さん、すぐ戻るわよ」って言ったの、超すっきり!
誉田氏って男性なのに、女性作家かと錯覚するくらい鋭いとこ来るよね。

「愛したのが百年目」・・・ 大学時代からの親友同士で交通事故を起こしてしまった。被害者には大学時代からの恋人だった妻と娘がいる。加害者は独身で、二人は飲みに行き、酒気帯び運転で事故を起こしてしまった。久江が調べていくと、被害者、被害者の妻、加害者は大学時代からきれいな正三角形の三角関係であったという。恐らくずっと親友の妻を想い続けていたのだろう。
被害者である神野は、これもまた不実な男で、深く悲しみなんとか神野の妻と娘を守ろうと、垣内は犯行に及んだ。
そしてそれを理解し、待っていると告げた神野の妻と娘、なんと素晴らしい話だろう。

誉田氏はたまにこういう純愛やってくれるんだよね〜〜。

そして、久江と峰岸も気になるし、毎回説明してくれる金本との過去はどうでもいいんですけどね。
イメージ的には、姫は美人で、久江って普通のおばさんなんだけど。峰岸君、どうなんだろう。



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2013年08月03日

ドンナビアンカ 誉田哲也著。

《★★★》


いつの間にやら新シリーズ!?
練馬署強行犯捜査係・魚住久江。都内で発生した誘拐事件のために指定捜査員の声がかかり捜査に加わることになった。
誘拐されたのは、富士見フーズの役員と、部下の男。

富士見フーズの役員と、その男の間には、一人の女性をめぐっての愛憎があった。
中国人の女性を巡り、愛人関係と、純愛。
40過ぎの男と若くてきれいな女性との間ってどうなのよ、と思いながらも、意外と誉田氏ってそういうとこ純愛好きっていうかロマンチックなところあるから。

だけど、読んでいくうちに、切ないこの感じ、まるで「ソウルケイジ」を思い出してしまって、私は姫シリーズでは「ソウルケイジ」が一番印象に残っているので、ああ、このままあんな感じで切ないラストだったらどうしようと、正直最後を見届けるまで飛ばす飛ばす。
ちゃんと頭に入ってたかは不明だけど、とりあえず最後まで読んで、まあ、よかった、よかった。

あの役員のいいなりになって指まで切断しちゃうことなかったんだよね〜。
どんなに脅されようとも、どうせあの役員は嫁には頭上がらないんだし、もっと強気に出てもよかった、なんて思うのは第三者というか、読者だからだよね〜。

新シリーズらしいけど、私は姫シリーズも捨てがたい。ここは続けて欲しいところだ。

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2013年04月05日

あなたが愛した記憶 誉田哲也著。

《★★★》


曽根崎という容疑者の黙秘から始まる。
人はみな、曽根崎が犯行を犯したことが信じられないという。彼にかけられた容疑は、1歳にも満たない赤ん坊を絞殺した罪。

なぜ曽根崎は赤ん坊を殺したのか。

都内で被害者女性は両手の親指を切断され、監禁され、強姦、暴行、挙句に絞殺、残虐な事件が相次いで起こった。
警察は同一犯と見て合同捜査を始めようとしていた。
そのころ、曽根崎の元を一人の女子高生、民代が訪ねてくる。民代はかつて曽根崎が愛した女性との間に生まれた子だといい、二人の男の名を告げ、探してほしいという。

なかば強引に巻き込まれた形で、行方を調べていると、高木清彦は不可解な病にかかり、挙句に自殺していたことが分かる。民代は、ならば残る一人の男由利岳彦が連続殺人事件の犯人だといい、曽根崎は超常現象を目の当たりにすることになる。

民代も、清彦も、岳彦も魂にすべてのDNAを移し替え、親から子供へと移動し、生き続けているという。
今、都内で起こっている連続殺人事件の犯人、岳彦も、30年前に同様の事件を起こして死んだ池上という男の魂の生まれ変わりだという。
民代は、曽根崎が愛した真弓の心と記憶を魂に移し替えた、真弓そのものだったのだ。

読んでる途中から、乾ルカ氏の「プロメテウスの涙」を彷彿させ、そんなことだろうと思っていたけど。

池上の魂を移し替えた岳彦は、残忍で、民代と曽根崎の友人の妹を毒牙にかける。
美冴は殺され、民代は意識不明になるまで暴行され、妊娠してしまった。
そもそも岳彦の目的は、魂の移し替えをして自分が生き延びるために女を妊娠させなければならなかったんだから、民代が妊娠した段階で、やばいじゃん。

もちろん、民代もその能力の持ち主だから、民代、いや真弓か、真弓が生きるためにもここで産まなきゃ、ってのは分かるよ。
でも、その詰めがどうよって。曽根崎の思考が、お粗末だよね〜。

どっちも生まれ変わる能力を持っている。生まれてくる子供はどっちの生まれ変わりが分からないけど、でもあれだけ必死で岳彦の犯行を止めようとしていた民代=真弓ならば、1/2の可能性にかけるよりも、ならばもろとも破滅の道を選ぶと思うんだよね。

その思いが分からない曽根崎と、そういう展開に持っていった誉田氏が残念。

結果、冒頭の事件に繋がっていくわけだけど、ありえないって。池上=岳彦の生まれ変わりを出産するという判断。普通に考えても、犯人に強姦されて、その子を産むなんて。。。
結局、岳彦の生まれ変わりだしね。

裁判で、結局、生まれ変わりが認められて釈放ってのも、ちょっといただけなくない???
本当にそうだとしても、この日本でそれが認められるとは考えにくいので、あのラストは軽い感じがした。
誉田氏ならもっとダークなラストになるかな、って思ったけどね。

posted by じゃじゃまま at 23:04| 神奈川 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 誉田哲也 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月02日

感染遊戯 誉田哲也著。

≪★★★★≫

姫川玲子の天敵、ガンテツこと勝俣健作。出てきたね〜、コイツ。コイツじゃなかったっけ?姫に昔の事件で暴言吐いた奴。
「過ぎた正義」の倉田。息子が犯罪者になり、妻を殺され、自らも犯罪に手を染めた男。その倉田が手を染める前に手がけた男女殺傷事件。
姫の部下だった葉山。

この三人が関わったそれぞれの事件は、すべて繋がっていた!!!

時系列が掴みづらくて、あっちこっちと脳みそ振り回されたけど、やっぱり誉田氏は警察小説がいいよ。
「感染遊戯/インフェクションゲイム」では、姫が世田谷で起こった会社役員刺殺事件を担当していた。そこへ、ガンテツがやって来て、15年前に起こった事件を語る。その事件とは、今回の被害者、元厚生省官僚の息子が刺殺された事件だった。
15年前の事件は、人違いで起こった事件であった。

「連鎖誘導/チェイントラップ」 警視庁警部補である倉田の息子が交際相手の女性を殺害した罪で逮捕された。倉田の信条は人を殺したら即死刑である。それは息子であっても変えられない。
息子の捜査が終わるまで、倉田は麻布で起きた男女殺傷事件の捜査に関わる。
一見無関係に見えた二人の男女だが、被害者であるはずの松井は外務省で不正をしていた。
そして松井に陥れられた元記者の復讐に、倉田は最後、背中を押した。

「沈黙怨嗟/サイレントマーダー」 姫の部下であった葉山。勤務する北沢警察署で、老人同士の喧嘩の仲裁に借り出された。
囲碁仲間の老人同士が、「待った」をかけられたのが原因で殴ったという。
単純な理由の裏に隠された「お前に殺された」の言葉の真実。

「推定有罪/プロバリティギルティ」 都内で起こった傷害事件の容疑者のシャツには大量の血痕がついていた。数日前、元官僚が嫁と共に殺害される事件が起こっており、容疑者加納が関与しているらしい。
そして、ここで姫の担当している世田谷の会社役員殺人事件と、すべてがある共通の情報から始まり繋がっていた。

そもそもの原因は、元厚生省の大罪、非加熱製剤から始まっていた。
「推定有罪」では、その後の倉田や葉山が担当した事件の谷川老人の最期、倉田が背中を押した元記者の復讐やら、全部が繋がって非情にすっきりした。

時系列で混乱はしたけど。
非加熱製剤が原因で恋人を奪われ、恋人の父を殺人者にしてしまい、友人も失った男の最期は、これはもう本当に誉田氏らしい。
この切なさを伴う残酷さが誉田氏の警察小説。

ガンテツも倉田も葉山も、聞き覚えはあるんだけど、ところどころ忘れてて、それでも姫シリーズの面々はいいね。
姫の、ガンテツにかけた電話のやり取りは嬉しくて興奮した。
また姫の事件が読みたい。

posted by じゃじゃまま at 13:13| 神奈川 ☔| Comment(2) | TrackBack(1) | 誉田哲也 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月15日

妖の華 誉田哲也著。

≪★★★≫

都内で喉仏をざっくり噛まれ、完全に血を抜かれている遺体が発見される。
捜査する富山の元へ警察内で嫌われ者の井岡が現れ、なにやら3年前の暴力団組長連続殺人事件との関連を匂わせる。

同じ頃、ヤクザの女に手を出して半殺しになってるところへ謎の女が現れて救出されたヨシキ。
すっかりその女に惚れてしまったヨシキは女を探し当てるが、彼女は人の血を吸い400年生き続けている闇神、紅鈴だった。紅鈴は3年前の事件に関わっていた。

富山は今回の事件の捜査である組事務所を訪ねるが、そこでマリアという女の存在を知る。マリアこそ紅鈴で、彼らはそれこそ血眼になってマリアを探していた。
そのマリアこと紅鈴は、逃げ続けながらも、誰がなんのために追っているのか、まだ真実には気付いていなかった。

3年前からこの事件の黒幕は吸血鬼だと言いつづける井岡。胡散臭く思う富山の前で惨劇が行われ、その富山自身にも信じられないことが起こる。

3年前の組長連続殺事件、そして次々に起こる惨劇。誰が真実にたどり着き、誰が止めることができるのか。

こういうB級っぽいの好きだからね〜。
吸血鬼もモンスターもOKだし、別にいいけどね。でも誉田氏の場合、まさかこの人は死なないよね〜、って思ってた人物が死んでしまったりもするからね。
あらま、あらまと次々に犠牲になりながらジェットコースターのように展開するわけだ。

これ映像化したら、すっごいスプラッターなんだけど、この残虐性はなるほど、デビュー作から健在だったのね。

血分けという作業で吸血鬼になるわけだけど、冒頭で半殺しになっているヨシキを紅鈴が助け、ヨシキの傷が治るのはどういうわけでしょう。ヨシキが吸血鬼になったわけでもないのに、なんで傷が治るんだ?あの作業はなんだ?
最後の最後で死にそうなヨシキを助けるために紅鈴はいよいよ血分けをするんだけど、そのまま紅鈴は死んでしまう。
この展開はいかがなものかと。

不死身なんだから、ヨシキに血分けしてそのまま二人で闇神として生き続ければいいじゃん。
死ぬ必要はなかったよね。もしくはそんなにヨシキを愛してるのなら、愛する男を一人で闇神にして孤独に生き続けさせるよりも、自分も後を追って死ぬ方が、ヨシキのためだったんじゃないのかな。

で、紅鈴に命を分け与えてもらったヨシキの取った最後の決断があれじゃ、意味ないよね。
ラストの一行は格好よかったけど、そこまでの展開が説得力ないかも。


posted by じゃじゃまま at 22:34| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 誉田哲也 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月06日

歌舞伎町セブン 誉田哲也著。

≪★★★≫

歌舞伎町には歌舞伎町のルールがある。それは堅気でも、ヤクザものでも、守らなければならない。この街で暮らし、この街を潤わせ、法律では括れない、でもそれは無法地帯とは違う。
歌舞伎町でしか生きられなくて、歌舞伎町に根を張って暮らしていく者たち。
古株の商店会関係者が心不全で死んだ。
その死に疑問を持つものがいた。かつて父親が同じような死に方をした、警察官の小川。
そしてフリーライターの上岡。
彼らの前にちらつかせられる、歌舞伎町セブンと欠伸のリュウの噂。

噂を追ううちに、かつて歌舞伎町に存在した殺し屋の集団を知る。
あぶりだされるように噂が現実のものとなっていく。誰がなんのためにあぶりだそうとしているのか。

誉田氏なのでね、油断は禁物。あっさり信じてた者が死んじゃうことも多いからね。
でも序盤では、小川と上岡、煙たくて、この二人なら別にどうなってもいいかも、なんて思ってたのに、結構重要なメンバーになっちゃった?
かつての歌舞伎町セブンと、新生歌舞伎町セブンの対決は、もっと迫力あって、ハラハラさせられるかと思ったけどね。
ストーリー自体はまあまあ面白かったけど。

でも復活した欠伸のリュウ、新生歌舞伎町セブン、まだまだ続くかもね。
東の追及もありそうだし、父親を殺された警察官、小川も仲間になって、そこは意外な展開でグー。本人はそんなつもりないんだろうけど。


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2011年01月09日

世界でいちばん長い写真 誉田哲也著。

≪★★☆≫

幼なじみで人気者の洋輔が転校してしまった宏伸。洋輔がいなくなったらなんとなく居場所がなくなって置いてけぼりになった感じの宏伸は、写真部でもイマイチやる気が出ず、部長の三好に呆れられる。
そんな宏伸が、祖父のリサイクルショップで不思議なカメラに出会い、世界一長い写真を撮ろうと、学校を挙げてのギネス挑戦に挑む青春物語。

とまあ、内容的には、写真好きだしね、360度パノラマ写真でひまわり撮るところとか、素直にいいな〜って思った。
従姉のあっちゃんもなんだかんだと協力的だし、青春ストーリーとしてはいいと思うんだ。
けど、なんだろう。この出足の悪さ。

出だしの洋輔がいなくなるところなんて、離れた洋輔となにかあるのかと思ったら、全然出番ないし、モテモテの洋輔像も、どうせ出ないならたいして興味ないし。三好と洋輔の関係も、最初は、宏伸が実は三好のこと好きで、って展開かと思ったら、そうでもなく、三好が洋輔好きだったってことも、関係ないような・・・。

あっちゃんもすっごい従姉なんだけど、写真館の宮本さんとの展開は結構いいと思うんだ。
でも、ちょっと雑な感じは否めない。
ページ数の関係なのか、どれもこれも雑かな。

よかったのは、パノラマ写真撮ることに夢中になるところで、松本さんもいいよね。
ひまわり写真や宮本写真館、松本さんのエピソードはいいのに。

ギネス挑戦の長い写真も、案が雑すぎ!
部活かよ、ってがっかりしちゃった。しかもその案二番煎じだし。小説家なら、他に想像力出なかったのかな。
でも宏伸の、ひと夏の成長物語ってことで、爽やかといえば爽やかだったけどね。

posted by じゃじゃまま at 23:15| 神奈川 ☀| Comment(6) | TrackBack(4) | 誉田哲也 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月21日

主よ、永遠の休息を 誉田哲也著。

≪★★☆≫

共有通信の記者鶴田吉郎は偶然コンビニ強盗に居合わせた。
芳賀桐江はバイト先のコンビニで強盗事件に遭ってしまった。
謎の協力者のおかげで犯人は確保できたものの、鶴田は、この協力者から暴力団の事務所が荒らされた情報を得る。
スクープのために取材を続ける鶴田は、ヤクザからだまし討ちされ、危ういところを、謎の協力者だった芳賀桐江の父親に救われる。
偶然出会った鶴田と芳賀父娘。この出会いにより、鶴田はある事件に巻き込まれていく。

芳賀桐江と父は、14年前のある事件の関係者だった。
従姉が、世間を騒がせた幼女殺人事件の被害者だったのだ。

事務所襲撃、14年前の事件、幼女殺人事件の容疑者稲垣満の犯行ビデオのネット上の流出。
果たして、そのビデオの被害者は桐江の従姉なのか。
14年前葬られた真相が今再び桐江を襲う。

なんというか、稲垣満の部屋の様子とか、どうしてもあの事件を思い出してしまう。
そして、稲垣の犯した罪、幼女を陵辱するという、正直気分悪くて、ムカムカして、やるせなくて、自分にも娘がいるからなんだろうけど、こんなの書かないでよ、勘弁してよ、と気分の悪い作品ではある。

14年前のあの夏の日、一体なにが起こったのか。
父の犯した罪は分かる。分かるんだけど、桐江の犯した罪ってのが、有り得るのかな〜と。8歳の女の子にそんな力あるのかな〜と。
そして、14年後の現在。桐江の父と鶴田の証言って、正直無理なんじゃないのかな。
14年前の事件の真相は、隠しきれない気がする。
そこがなんともすっきりしなくて、気分の悪い作品を書ききった誉田氏はすごいと思うけど、ラストが手抜きの感じがした。


posted by じゃじゃまま at 22:23| 神奈川 ☀| Comment(3) | TrackBack(2) | 誉田哲也 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月25日

インビジブルレイン 誉田哲也著。

≪★★★≫

暴力団構成員の男が、刃物で切りつけられて殺害された。
姫川は関係者の聞き込みに当たる。
そこへ一本のタレこみの電話。告げられた名前は、決して表に出してはいけない名だった。
9年前のある事件の遺族。姉が殺され、事情聴取を受けていた父親は自殺。そして弟が消えた。


警察内部で保身に走る幹部を無視し、姫川はひたすら真実のために捜査する。
そこで出会った一人の男。決して姫川とは相容れない立場の男なのに、互いに忘れられない出会いだった。

さてさて、楽しみな姫シリーズ最新作。今作もどれだけ切なくさせてくれるんでしょうか、と思ったら。

冒頭の9年前の事件。まるで「月光」かと思ったよ。そっちに走るのかと・・・。っていうか、他に設定なかったのかな。ま、いいけど。
姫にちゃらちゃら言い寄ってくる部下たちも、今回は控え目で、その代わりに姫には他に出会いがあった!!!

最後あのような幕切れになるんだったら、姫には好きにさせてあげたかった。
今回は牧田と、柳井が切なかったけど、でもちょ〜〜〜っと説得力少なかったかな。
これで終わりじゃないよね。まだまだ姫シリーズ、次が読みたい!

posted by じゃじゃまま at 11:29| 神奈川 | Comment(4) | TrackBack(3) | 誉田哲也 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月04日

武士道エイティーン 誉田哲也著。

≪★★★★≫

東松学園女子剣道部香織と強豪校福岡南剣道部早苗。
運命的な出会い(試合)をした中学時代、高校で再会し、香織が剣道に対し迷い挫折しながらも共に歩み続けてきた二人。

第1作では、最後早苗が転校するという衝撃で終わり、2作目では、福岡南で自分の剣道に迷いながらも、黒岩レナとの出会い、香織との絆が描かれた。残された香織も自分の剣道を続け、ちょこまかとうるさい後輩を追い払いながらもひたすらに早苗との再会を待つ。
今回は、香織の通う道場の桐谷玄明や、早苗の高校の顧問吉野先生、早苗の姉でモデルの緑子や二人の後輩田原美緒の物語も語られて、今までよりも剣道に対する説明が長い気がして、最初退屈でちょっと進みが遅かったかも。

吉野先生と桐谷玄明の繋がりも垣間見え、早苗が膝を故障してこの先どうなっていくのか分からないけど、まだ物語りは終われないよ。

香織は教職の道を選ぶのか、早苗も武道の精神論でやはり香織と共に歩んでいくのか、まだまだ続いて欲しい。
姉の緑子と岡の関係も気になるしね。

香織の武士道はいいね〜〜。どうもこうもあの言葉遣い笑ってしまう。



posted by じゃじゃまま at 11:17| 🌁| Comment(5) | TrackBack(3) | 誉田哲也 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月28日

ハング 誉田哲也著。

≪★★★★≫
★五つにしようかと迷ったんだけどね〜。
やっぱりやだやだ、切なすぎるよ。

=壮絶な死の連鎖は、一連の事件捜査から始まった。=
(表紙より)

警視庁捜査一課「堀田班」の面々の、和気藹々とした空気が伝わってきただけに、堀田班解散、植草の妹遙をめぐっての三角関係、自殺、陰謀、裏切りに、読む手は止まらず、一つ真相が明らかになるたびに、心臓がぎゅっとなった。

誉田氏の警察小説は本当に面白い。「ジウ」はちょっと駄目だったけどね。いったいその裏にはなにがあるのか、姫シリーズも切ないけど、でも姫が健在な限り救いがあるんだよね。
でも「堀田班」は・・・。
国や政権を動かす「権力」というのは、それほどまでに魅力のあるものなんだろうか。
私にはそんな野心もないですけどね〜〜。


posted by じゃじゃまま at 23:14| ☁| Comment(5) | TrackBack(3) | 誉田哲也 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月22日

ガール・ミーツ・ガール 誉田哲也著。

≪★★★≫
「疾風ガール」の続編。
前作では、アマチュアバンドだった夏美と、ちょっと頼りない芸能プロダクションのスカウトマン宮原が、夏美のバンド仲間の自殺の真相を巡りながらも、プロの世界、芸能界で天辺を目指そうぜぃ!っていうところまでで、今回はその続編。

夏美のデビューを控え、あくまでもバンドにこだわる夏美に、失踪してた父親の出現、夏美が嫌いだった歌手の島崎ルイとのコラボやら、軽快なテンポで進む青春小説。

バンドにこだわる夏美と、恋人兼プロデューサーだった恋人と別れ先が見出せないルイが出会い、勝手にルイを相容れないと拒否しながらも、突如引退したGAKUの店で一緒にバイトをしているうちに、夏美のルイへの見方が変わってきた。
タイトル通り「ガール・ミーツ・ガール」のお話なのだ。

夏美のキャラが変わった、と聞いていたけど、前作のキャラがどんなだったかも忘れ、自然とこんなんだったっけな〜と思ってた。
誉田氏のノリの進行形が今作なのかな〜と。

個人的には、夏美のアマ時代からのマネージャーである真緒が、普通に登場しちゃって、前回薫の自殺の原因作らなかったっけ〜?と疑問。
宮原の彼女がほぼ消えちゃってて、まさか夏美と宮原!?なんてヒヤヒヤしちゃったよ。
夏美、頑張れ!

posted by じゃじゃまま at 22:02| ☁| Comment(4) | TrackBack(3) | 誉田哲也 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月01日

疾風ガール 誉田哲也著。

≪★★★≫
元バンドマン、今は芸能事務所で新人発掘すべくスカウトに勤しんでいる祐司。
スカウトしたタレントを思うように売り出すことが出来なかったトラウマを抱え、なんとなく熱くなることが出来ずにいる祐司。
そんな祐司が、出会ってしまった!ロックバンドでギターを弾く夏美。
夏美を見た瞬間、忘れかけてた熱い情熱が祐司を動かした。

音楽系ってちょっと苦手な意識があったから、わりとおっかなびっくり手を出したこの小説。
でも面白かった!
ロック魂ってのは縁がないから分からないけど、祐司がどれだけ夏美の才能に惚れ込んだのか。夏美の力は周囲にいるものすべてが分かっていて、天辺まで行くんだぞ!って応援したくなった。
夏美が憧れてたボーカルの薫。薫の自殺の真相、謎だらけだった過去。
そんなものも盛り込まれていて、ただの青春小説ってだけじゃなかったのも面白かった。

続編も出たし、どんな内容か分からないけど、これならいけるぞ!


posted by じゃじゃまま at 00:05| ☔| Comment(4) | TrackBack(3) | 誉田哲也 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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