2015年04月21日

満月の道 流転の海第七部 宮本輝著。

《★★★☆》

前作からかなり時間が経ってしまったので、登場人物で、誰だっけ?というようなことが多かった。
しかも、あんまり説明がないんだよね。
他の作家さんだと、毎回説明される水戸黄門みたいな感じで、いちいちこれはこうでああで、みたいな説明が入るんだけど、宮本氏のこのシリーズは、普通にさらっと流れていく。
この物語は、宮本氏の自叙伝的小説なので、「私の人生続いてるし時間は流れてるから戻っていちいち説明しないよ」的な?

ま、いいけどね。
でも、父、熊吾や母、房江の価値観や見方は、深みがあって、このシリーズはいつも思うんだけど、刻むものが多い。
熊吾や房江が人生において、本当に苦労して辛酸を舐めてきたり、経験によって掴んだものが多いからこそ出る言葉だったりするんだよね。
そして、それが間違っていたりもするけれど、人間味がある。

ドラマのように、登場人物が事件を起こして劇的に解決するような展開も少ない。
跡を濁して行ったまま去って行く者も多いし、それがまるっきりのフィクションとは違う。
熊吾はまたもや会社の人間にお金を騙されるし、やけぼっくいに火がついて女にうつつを抜かしてる間だったから腹が立つ。
せっかくうまくいっていた会社の経営が危うくなり、今後どうなるんだろう、というところで終わっている。

次は伸仁は大学生だろうか?熊吾の中古車会社はあのまま潰れてしまうんだろうか?
房江は城崎できれいな満月を見られただろうか?麻衣子のお蕎麦屋はどうなってるだろうか?

それまで覚えていられるだろうか?



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2014年10月20日

豆の上で眠る 湊かなえ著。

《★★★》

小学一年生の時に、姉の万佑子ちゃんが行方不明になった。
いつも優しく、絵本を読んで聞かせてくれた万佑子ちゃん。お気に入りの本は、「えんどうまめの上になたおひめさま」。
本物のお姫様だと証明するために、小さな豆をベッドの下に置いて気付くかどうか、そんな童話が二人のお気に入りだった。
本当に気付くかしら?と実験した思い出もあった。

そんな万佑子ちゃんが突然いなくなったのだ。
同じ姉妹とは思えないほど、対照的だった妹の結衣子は、姉の不在よりも、いなくなったのが自分だったら母親はここまでするだろうか、とそんな不安や孤独を感じながら過ごす。
隣の県で起きた同じような事件が、男による監禁事件で解決したことにより、母親は結衣子を利用して不審者を捜す。

万佑子の失踪事件と、現在が交錯しながら物語は進み、現在では、姉は無事に戻って来ていて、でも、結衣子の語り口では、万佑子を失ったものとして語られるので、またもや、いつもの湊節だな、と。
こう思わせておいて、実はこう!!みたいな、そんな展開なんだろう、と予測立てつつ、どんなことがあるだろうか、と考えながら読んだ。

途中、母親の行動のせいで結衣子がクラスでいじめられたり、失踪してから二年後に保護された万佑子が戻って来ても、家族に馴染めなかったり、結衣子は可哀相だったね。
そのわりに、万佑子の方は私立に通ったり、友達もできたりと、この差がなんとも言えず切ない。

物語の最初からキーワードとして出てくるあの童話も、つまりは偽物と本物、そういうことだね。

ラストに近づくにつれ、まるで【そして父になる】を思い出したよ。

取り違え、そういうのって家族にはきちんと話さなきゃダメじゃないのかな。特に姉妹ならば。
なんだか、安西家の親はちょっとずれてるかな。まったく別の子を受け入れられるわけないじゃん、説明なしに。
しかも二年しか経ってないのに、違うものは違うでしょ。

二人の少女にとっては、まあ、辛いだろうけどね。それにミスリードが大好きな湊氏だから、こうでもしないとミスリードできないんだろうけど、取り違えを家族、身内にすら説明なしで強行突破は、説得力に欠ける。

でも、それなりにドキドキしながら読めたけどね。

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2014年02月09日

母性 湊かなえ著。

《★★》

冒頭、一人の女子高生の飛び降り自殺が語られる。
インタビューで答える母の言葉。
そして神父に言われて書いている告白ノート。娘の回想。

なにがなんだかって感じ。
そもそも、冒頭で自殺した少女と、告白してる母娘は別人?
冒頭の少女は飛び降り自殺だし、登場する母娘は、桜の木で首つりだよね。
これはミスリードしようとしてのものだよね。

告白する母娘がこれまた、いつの時代の話ですか?ってくらい古臭い。なんだろう、なにが古臭いんだろう。
そんなにママにべったりな母親も気持ち悪かったし、意地の悪い姑も、昭和初期かよ?ってくらい。

ママ離れできてない母親と、その母親の愛情が欲しくて頑張る一人娘。逃げ出す夫。
意地の悪い夫の姉妹と姑。全然面白くないし、驚きもなにもない。
途中出てくる高校教師たちは誰なの?これは一人娘のことか?りっちゃんってあのりっちゃん?
お手伝いに来てる男の子もあの子だよね、って思ったけど、どうしちゃったの?ってくらい話分からなくて、面白くなかった。

大体、冒頭の自殺をあえてミスリードされようってところからして、余計ややこしくさせただけで失敗だった気がする。

そろそろネタ切れ?


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2013年12月26日

神去なあなあ日常 三浦しをん著。

《★★★》


横浜出身の青年が、親と教師に林業の現場に放り込まれ、なにがなんだか分からないまま過ごした一年の奮闘記。

高校卒業と同時に、教師から林業研修の見習いとして申し込んだことを教えられ、初孫に湧く両親の関心はもはや息子にはなく、かばん一つで列車に揺られ三重県の山奥に来た平野勇気。
フリーターとか所在をはっきりしないでも許される今の時代だけど(私の時はそんなものはなかったけどね。そもそもアルバイトだって世間体悪くて、正社員で働くのが当たり前だったのに)、教師や親に言われるまま三重県まで来ちゃう勇気は素直だよね。

ところどころふっと笑ってしまう、確かに面白いぞ!とは思ったけど、のどかな三重県で、特別大きな事件や事故が起こるわけでもなく、ちょっとだれてしまったくせに、読み終えた時、また読みたい!と思える不思議な物語だった。

途中で親方の息子が神隠しにあったり、親方の義妹に恋したり、勇気が徐々に神去村のよさを見つけ、馴染んでいこうとする、それ自体は分かったけど、かといってページめくる手が止まらない!といった興奮とは違って・・・。
だけど、読み終えると好きになっている。直紀と勇気のその後も気になるしね。

神隠しってそんな・・・って感じのところを、そのままにしてたね。でも、私は山にはなにかそういうモノがいるの分かる気がする。
私にはいわゆる霊感っていうのはないんだけど、確かに山にはなにかいて、ああ、こっち見てる!って感じたことあって、だから神去村の人々が山を大事にして、いまどきの青年である勇気の先輩、ヨキもきちんと村に入る時は体を清めたり、長老たちもそうだけどさ。

そういうのきちんと守っている村があって、林業に携わる人々はみんなそうなのかな。ちっとも違和感はなかった。
本当に山には、精霊がいるんじゃないかって思ってる。



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2013年08月05日

白ゆき姫殺人事件 湊かなえ著。

《★★★》


会社で評判の美人OLが殺された。何十か所も刺され、その上灯油をかけ火をつけて・・・。
後輩からも慕われ、上司からも男性社員からもあこがれの的。そして容疑者として浮上してきたのが同僚のOL。
インタビューに答える後輩や男性社員、大学時代の友人、同級生たち。誰もが容疑者として同僚OLを語る。あんな面があった、こんなことがあった。
信じている、と言いながらも心の奥底では彼女を容疑者として認めていることがチラホラ。

湊氏らしい、いつもの感じで、人の深層心理にあるいやらしさを見せつけられた物語。

最後の最後で明かされる真犯人。

人って怖い。私もその一人だけど、容疑者として思っていると、どんどんそれらしいことが出てくる。
でも、途中からきっと殺された三木典子に、絶対非はあるって思ってたけどね。
だって美人で優しくて・・・なんて裏も表もそんな人滅多にお目にかかれないし、いても嫌味〜。
同性から好かれそうにないし、途中から、三木典子の美しさの陰にある棘見えてたもんね。

城野美姫の独白がなければ、絶対分かるわけないじゃん。

彼女はみんなの本心を知ってしまって、これからどうすればいいのだろうか。

三木典子についてのインタビュー聞いてみたかった。どんどんメッキが剥がれる感じの。

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2013年07月29日

サファイア 湊かなえ著。

《★★★★★》


宝石にまつわる短編集。
「真珠」 躾の厳しい母に育てられた主婦、林田万砂子は、その人生のすべての運をイチゴ味の歯磨き粉のおかげだと思っている。その製品が製造中止になり、復活させるために彼女の選んだ行動は放火だった。
お客様相談室担当である男が、万砂子の話を聞き、そして驚愕の事実に気付く。万砂子の犯罪は、それだけではなかった。

「ルビー」 実家の裏に特殊な老人介護施設が建設された。どこの地域でも反対された施設だが、日本一心に垣根のない母と父のおかげで実家の裏に建つことになった。三年ぶりに帰省した姉は、妹から、その施設にいる「おいちゃん」との交流を聞かされ、たまたま自分の雑誌で取り上げることになっていたある事件を語り出す。
「おいちゃん」からプレゼントされた、母の胸に光るブローチ、それは昭和史に残る一億円の価値のある事件のものだった。
このまま、母達とおいちゃんの交流が続きますように、と願った。

「ダイヤモンド」 誰がどう聞いても結婚詐欺にかかってるとしか思えない冴えない男。そんな彼が一羽の雀に優しくしてあげたことから、雀の恩返しを受ける。
どうやら自分が騙されていることにようやく気付けた男だけど、その代償は大きかった。

「猫目石」 人の後をコソコソつけて、よその家の弱みを見つけ、それをわざわざ告げ口する坂口さん。その報いにすっきりした私はまずいですかね〜。
だって本当に坂口さんって悪意の塊なんだもん。

「ムーンストーン」 元議員の夫を殺した罪で捕まっている女性。

中学時代、教師からも生徒からもいじめられていた久実。そんなとき正義の声をあげ助けてくれた少女がいた。彼女はクラスの中心で、彼女が声をあげ、行動を起こしたおかげで久実は少し楽しい生活を送ることができたような気がしていた。だけど、それはうわべだけで、実はまだ自分はまだ仲間ではなかったと気付かされる久実。お土産が一つ足りない。自分の分だけがない。そんなときでも小百合は、クラスメイトが買ってきたムーンストーンのピアスをさっと久実と分けてしまう、正義感と平等の人であった。

その十数年後。夫から暴力を振るわれ続け、娘を守るために夫を殺してしまった、小百合。その小百合を助けるために、ムーンストーンのピアスと友情のために、弁護士になった久実は小百合の目の前に立つ。

普通に読んでいたら、絶対久実と小百合が反対になるんだけど(私だけか?)、お??っと気付いた時の幸福感。久実が裁判で勝つところも読みたかった。

「サファイア」 なんでも律儀にしてしまう「わたし」は、いつしか人と過ごすよりも一人でいられる一人旅が好きになった。そんな旅で運命の出会いをした「わたし」。ようやく出会えた運命の人。幸せな時間を過ごしていたが、誕生日の前日、待ち合わせの場所に彼は来なかった。
ホームから転落して轢死していたのだ。悲しみに暮れる「わたし」に、アパートの隣人タナカが、もしかしたら事故ではないかもしれない。タナカが偶然誘った悪徳商法のバイトが原因でホームから突き落とされたのかも、と言われる。
「わたし」に一人旅の歓びを教えてくれたのもタナカ。そして運命の出会いをして、だけどその彼を奪う原因を作ったのもタナカ。

私はこの「サファイア」が一番好きで、結構泣いちゃったんだけどね。

「ガーネット」 作家になった「わたし」こと紺野真美。映画化になり主演女優との対談となった。
そこで明かされる想い。そして、「サファイア」の結末。

主演女優と対面した真美は、その女優が最愛の恋人を奪った悪徳商法の被害者だと知る。そして、この女優こそがタナカに食ってかかりバッグで飛びかかってきた女性。タナカは、女優とかつて悪徳商法の加害者と被害者の関係で殴られながら、その後どのような関係であったかは分からない。恐らくなにもないけど、心の中でその女性が女優になったことを応援しながら、それ以上踏み込まないでいるのは、やはり真美や亡き恋人中瀬修一への責任だろう。だけど、山から女優へ送るハガキには想いが込められていて、ほろっとしたし、そしてなによりも、「サファイア」の結末は、真美の恋人は人から恨まれて殺されていないってこと。

この短編集は、どれもこれもがよかった。
「サファイア」「ガーネット」「ムーンストーン」がお気に入り。

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2013年03月21日

シャトゥーン ヒグマの森 増田俊也著。

《★★★★☆》


怖かった〜。
いや、その前に、ずいぶん前になるけどテレビ「アンビリバボー」でヒグマに襲われた実録再現ドラマやっていて、何の気なしに見始めてものすごい衝撃を受けたんだよね。
で、あまりの衝撃に怖くて怖くて、怖いもの見たさで検索したら、この小説に出会ったわけだ。
本の解説に、夢枕獏氏が「怖い怖い」と連呼するので、先に解説を読んでしまった私は暗示にかかってしまったわけだ。
うん、確かにそれもある。

でもそもそも怖いのだ。ヒグマの食害事件は。

前置きが長くなったけど、この物語は実話だった「アンビリバボー」の再現ドラマとはまったく関係のない物語。
北海道大学の研究者たちが集まる研究所の小屋に、手負いのヒグマが襲ってくる!!!!!!

その日、北大出身者の薫と娘の美々、後輩記者の瀬戸が、新年を仲間たちと過ごそうと北海道天塩研究林に向かうと、ヒグマに襲われたらしき死体を発見してしまう。
急いで研究林にある小屋に向かうと、そこには研究者である弟、昭と、同じく学者のバーヤネン、その婚約者であり薫のファンである眞伊子、怪しげ男、西がいた。

西が仲間と共に密猟中にヒグマと遭遇し、ヒグマの怒りを買ったらしい。

このヒグマ、ギンコと名づけられ小熊のときは薫たちが世話をしたこともあったらしいが、元は野生動物。
昭は感情移入しないし、甘い感傷も持たない。薫はギンコに昔の記憶が残っているならば、と期待するが、期待は粉々に砕かれ、仲間が一人また一人とギンコの犠牲になっていく。

なにが怖いって、ヒグマは人間以上に執念深く、狙った獲物は逃がさないし、諦めない。
残忍で、自分に歯向かってきた人間は必ず仕留める。猟師が撃ち損じると、必ず仕返しにやってきて、顔を集中的に攻撃し、殺す。
だからヒグマと敵対したら、絶対に撃ち損じてはならない、らしい。

人のものだろうが、一度自分のものと思ったら、すさまじい所有欲を持ち、昭和45年には、学生たちのリュックを漁り、学生たちに邪魔をされると、三日間で一人ずつ食い殺したという。
そもそもそのリュックは学生たちのものなのに、ヒグマが怒った理由は、そのリュックを奪い返されたから、というなんとも自分勝手、熊勝手な理由。

そういえば、再現ドラマの事件では、ヒグマの犠牲になった人の通夜の最中、襲いかかり柩の中の遺体を奪っていったという。これも自分の餌を奪い返しに来た、ということらしく、なんともすさまじい執念。

だから本当に怖くて、この物語でもギンコなんて古めかしい名前で呼ばれちゃってるけど、全然似合わないし、人間のように家を襲って入ってくるから、なんなの?動物のくせに単純さがなく、人間みたいに脳みそフル回転で考えてるところがすごい怖い。

この物語の怖さは、そこに留まらず、襲われてる人たちの側からも書かれてて、できればそこは見ている側から読むだけにとどめたかったのに、想像しただけで痛いし、私は心底熊が嫌いになった。

ラストは戦い抜いた薫と美々がかろうじて生き残るけど、救助隊が来るまで見届けたかった。
本当に助かったのかな〜。二人とも重傷ですが・・・。

そんじょそこらのサスペンス映画作るより、これ映画化した方が怖いと思う。

執念深いギンコに、思い切り挑戦状叩きつけて、手負いにさせて、急いで逃げて空港から東京に逃げたら、それでも追ってくるかな?
命がけの鬼ごっこ、ちょっとしてみたい。





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2012年04月22日

慈雨の音 宮本輝著。

《★★★》

何年ぶりだろう、「流転の海」シリーズの新作は。
あまりにも間が開きすぎて忘れてるけど、松坂熊吾一家は戦後いろんな苦難に遭いながらも、人間の優しさを思い出させてくれる。

熊吾はお酒を呑むと妻に暴力を振るったり、短気な面もあり人とぶつかることもあるけど、筋が通っていて、怖い頑固親父なんだけど人間としての優しさも感じる。
そして、熊吾の人間哲学というか、人生哲学には学ぶことも多い。
人間としてこういうことはやっちゃいかん、人間としてこういうことする人間は信用できない、とかこの作品を読むと、賢くなった気がするから不思議。

戦後事業に失敗し、新たなモータープールという駐車場経営も順調で、中古車販売ももしかしたら軌道に乗りそうな気配。
熊吾にはいつもその人間性に惚れ込んで助けてくれる人や商才のおかげでどんな窮地も、なにかやってくれそうな予感がする。

一方の息子、伸仁も宮本氏がモデルなのだろうか、彼がいつその文才を花開かせるのか、いったいそこまでどれくらい「流転の海」は続くのであろうか。

あまりにも間が開きすぎたせいで、海老原太一がどんな人だったのか、大阪のビルでどんなことがあったのか、モヤモヤしたままだけど、もうそんなことはどうでもいい気がしている。


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2011年10月14日

花の鎖 湊かなえ著。

≪★★★≫

毎年正体不明のKという人物から花束が届く梨花。愛する夫に尽くし、愛されている美雪。
一番会いたくない元友人から一番頼まれたくないことを頼まれ悩む紗月。

両親を亡くし、祖母の手術代を借りるために「あしながおじさん」であるKに会おうとする梨花。
「あしながおじさん」とは一体誰なのか。母が亡くなった後もいまだに送り続けられる花束。
ミステリーのようでいて、同時に美雪、紗月の物語も交錯し、思いがけない方向へと物語りは進んでいく。

タイトルの「花の鎖」とはまさしく。
三人の女性たちの人生が繋がれていく。

確かに同世代の女性たちの話が同時進行していくので、分かりづらい部分はあった。
読み終えて時間が経ってしまうと余計、あれ?誰が祖母で母で娘なんだ?って。
でも、それぞれの女性たちが背負ってしまった悲しみが後から後からじんわりと染みてきて、ああ、感動の物語なんだな〜と。

毎度、告白しながら徐々にベールが剥がれていくパターンだけど、今回はちょっと余韻が違ったかも。

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2011年06月07日

三千枚の金貨 下巻 宮本輝著。

≪★★★≫

五年前偶然病院の談話室で出会った男、芹沢から、山奥に埋めた三千枚の金貨の話を聞いた斉木光生。
金貨がたぐり寄せた縁なのか。
芹沢との唯一の共通の知り合いは、当時の看護士、沙都。
沙都の姉と芹沢には、実は娘がいた。姉の死後、沙都は姉の店を引継ぎ、娘を引き取っていた。

斉木が芹沢から聞いたことは、偶然なのか、それとも意図があったのか。
なぜ斉木と会社の同僚が関わることに・・・。

すべては縁。

上巻を読んでからちょっと間が空いてしまいましたが、すんなり入れた。

関わった人々から聞かされる芹沢の生い立ち。
それは金貨の埋められた場所へのヒントのためでもあるけど、宮本氏は、物語の中に数奇な人生を送らされた芹沢の人生を語り、それらを語る人や、斉木たちの人生にも触れている。
宮本氏の物語を読むと、私は常に、悩みがあっても困難なことがあっても、生きていくことって、それだけで優しくていいもんだ、って包み込むような気持ちになってしまう。
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2011年03月25日

往復書簡 湊かなえ著。

≪★★★☆≫

手紙がやり取りされるうちに、ある真実が浮かび上がってくる三つの物語。
「十年後の卒業文集」 高校時代、放送部だった同級生が結婚した。式の後、出席した元同級生たちに手紙を出す悦子。それは、新郎である浩一と、かつて付き合っていた千秋の行方であり、高校時代浩一に片思いを続けていた静香への疑念、千秋が行方不明となるきっかけとなった事故への真相を浮かび上がらせるものであった。

正直、なんで手紙なんだ、と。電話でいいじゃん、と思ったけど、電話できない事情がちゃんとあったんですね。高校時代の放送部、7人の本音が見え隠れし、それはまた覗き見趣味的で面白かったけど、でもちょっと無理ないかな。別人にはなれないと思うんだけどな〜。

「二十年後の宿題」 定年退職し、病気のため長期入院を余儀なくされているかつての恩師竹沢に頼まれ、大場は、竹沢の元教え子六人に会いに行く。
竹沢には、教え子たちとハイキングに行き、教え子が川に流され助けるために、夫を失っていたという過去があったのだ。その時の教え子たちが幸せに暮らしているか、それが知りたいという。
それぞれの元教え子たちから語られる事故の側面。感じ方捉え方は一つではない。

だけど、竹沢から頼まれた本当の意味は、実はそんなことではなかった。
もちろん元教え子たちが事故を引きずっていなければいい、幸せなのか知りたい、それもあったと思う。でもそれ以上に、ある生徒に幸せになってもらうために、竹沢は行動を起こしたのだ。

「十五年後の補習」 湊氏お得意の、あることを語らせながら、もう一つの真実を浮かび上がらせていく手法は健在。でありながら、「二十年後の宿題」に引き続き、ちょっとハッピーエンドになるところが、嬉しい誤算というところか。
恋人が二年間、治安の悪い国へ国際ボランティアとして参加することになった。離れ離れになった二人が、手紙でしか連絡を取り合えず、そこで語られる二人の思い。
同級生であった二人の、中学時代にあった暴力行為、火災事故、自殺。それらの真実、万里子の抱えていたトラウマ。

なにが飛び出してくるのかドキドキしながらも、悲しい結末になるのかと不安なったが、もしかして、と希望を見出せるラストがよかった。
この物語の純一は好きだな。

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2011年03月10日

夜行観覧車 湊かなえ著。

≪★★★☆≫

高級住宅街<ひばりが丘>である夜、殺人事件が起きた。一家の主が殺され、容疑者として妻が逮捕され、コンビニに行ったきり次男は行方不明になった。
向かいに住む遠藤家では、その日も相変わらず娘の彩花が癇癪を起し、暴れていた。

一見幸福そうに見える一家。裕福そうに見える家族。
それぞれがなにかを抱え、見て見ぬ振りをする者、興味津々で覗き見ようとする者。
高級住宅地ゆえに、背伸びする者、驕る者。
殺人事件の舞台となった高橋家。自尊心の塊の小島さと子。そして遠藤家。

それぞれの視点から事件の前後を語り、そして見えてきた真実とは。明らかにされる事実とは。
プライドって結構面倒くさい。

壊れそうな家族が壊れず、壊れそうもなかった家族が崩壊した。

高橋家の子ども達が導き出した真実は、あれでいいのかな〜って思えた。結局生きていく者たちのための真実。
うるさいと思ってた小島さと子が意外と頼りになったり、無性に腹が立った彩花だけど、もしかしたら遠藤家持ちこたえるかも、って明るいような暗いような、でも人の裏側って気分悪いけど、興味深い。

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2011年02月15日

三千枚の金貨 上巻 宮本輝著。

≪★★★☆≫

五年前、病院の談話室で見知らぬ男に話しかけられた斉木光生。和歌山県の桜が満開になる頃、見つけられるという1本の桜の木の下に、三千枚の金貨を埋めた、見つけたら、あんたにあげるよ、と男に言われた言葉を、会社から与えられた休暇中、中国を二週間旅し広大な地球と宇宙を感じた斉木は、五年ぶりに思い出したのだ。
斉木がその話を同僚の二人に話をするのと時を同じくして、その男の関係者らしき者たちも金貨の存在を探してることを知る。

金貨を埋めた男、芹沢由郎の情報を求めるために、入院していた病院の元看護士でバーのママ沙都の元を訪ねた斉木は、芹沢と沙都の姉の間には娘がいることを語り、物語は芹沢の悲運の生い立ちへと遡っていく。

すべてを包み込むような中国での体験を語りながら、それぞれの人生の難題、その対処の仕方、人生ってままならないけど、それすらも粛々と受け止めていく展開は、宮本氏ならではの優しさを感じる。
宇津木の浮気や、京都店出店の際の人事の決め方、沙都と斉木の京都の夜道、人生にはいろんなことがあるんだけど、宮本氏の小説を読んでいると、それが当たり前で受け流しちゃおうって気持ちになる。

そして、どんな人間でも徹底的に嫌な書き方をしない。だから宮本氏の小説を読んでいて、心を掻き乱されるということはなく、穏やかな気持ちでいられるのは、この作品でもそうだった。
下巻ではそれぞれの決断が書かれるんだろうけど、決断とはいっても彼らの人生はそこで終わるのではなく、この後も続いていく、そんな小説を宮本氏はいつも書くよね。

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2010年10月31日

かもめ食堂 群ようこ著。

≪★★★★+★≫

映画を見ていた分で+★。
もちろん、物語もよかったよ。だけど、映像の力で、かもめ食堂の空気感、サチエ、ミドリ、そしてマサコの距離感や存在感が思う存分私の頭の中にしっかりイメージできていて、それがかえってよかった。
原作のよさを映像が駄目にすることはあるけど、原作で足りなかった色を映像で彩った成功例っていうのは、なかなかないもので。
これはその一つかも。

もちろん、トンミ・ヒルトネン君の可笑しさっていうのは映像では出しきれなくて、これはもう文章でしか伝えられないものもあるんだけどね。

私が一目見て好きになった<かもめ食堂>のあの空気感、佇まいは、小林聡美と片桐はいりじゃないが、まさにぴったり!!!!!!
コツコツと動き回る足音、サクサクとしたトンカツやしょうが焼き、ほくほくしてそうなおにぎり。
これはもう映像の力でしかない。

いやいや、これは原作の方のレビューなんだから!
サチエがどうしてフィンランドでお店を出せたのか、疑問だったけど、納得。いや、出来すぎって気もするけど。

群氏らしい文章はやっぱり笑いを誘った。

大変元気の出る物語。

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2010年09月09日

パンやのくまちゃん 森山京著。

≪★★★★≫

児童向けの本です。
絵本は読み聞かせるけど、これくらいの児童書は子どもが一人で読むんだけど、これ、一緒に読んでみました。

泣いちゃった!!
ある日、パンやさんのいい匂いに誘われて、森の奥からくまの子どもがやって来る。
お店の窓に鼻をぺしゃんと押し付けて・・・。
びっくりしたパンやのおじさんとおばさんだけど、くまちゃんやくまちゃんのお父さんの礼儀正しさや、くまちゃんの可愛さもあって、たちまち仲良しに。
まるで我が子のように、くまちゃんを可愛がるおじさんとおばさん。そして町の人たち。

だけど、そんなくまちゃんに悲しいことが起きる。
おじさんとおばさんは胸が詰まるような思いで、でも決して悪いことをした子どもたちを叱りつけたりはしない。

春から秋にかけてのくまちゃんとおじさん、おばさんの物語だけど、児童書と侮ることなかれ、娘と一緒に読むうちに、あの後くまちゃんどうんったんだろう?と先が気になってしまう。
意地悪な気持ち、された方の悲しい気持ち、謝りたいって思う気持ち、そして自然の流れ、別れ、すごくいいお話だと思いました。
7歳の娘が借りてきた本だけど、くまちゃんを襲った悲しい出来事の時は、二人で声を上げて泣きました。

くまちゃんの優しい気持ち、おじさんとおばさんの大きな心。見習わなくちゃね。

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2010年08月13日

Nのために 湊かなえ著。

≪★★★≫

「N」と出会う時、悲劇は起こる−。
杉下希美、西崎真人、安藤望は同じアパートの住民で、台風の被害により出会い、交流を深める。
杉下と安藤は島は違うけれど、小さな島出身で、より大きな世界への憧れと上昇志向の強い人間。
西崎は、過去に虐待を受け、心に傷を負っている。
三者三様に、なにかを抱えている。

タワーマンションで、杉下と安藤の知り合いの野口夫妻が殺される。
犯人としてそこにいたのは、西崎。
現場に駆けつけたのは、杉下の高校時代の同級生成瀬慎司。

野口夫妻と、杉下、安藤の出会いは仕組まれたもの?
その筋書きを書いたのは西崎?
西崎と奈央子の関係は計算外?

そして、杉下希美の過去には、決して忘れることの出来ないアイテム、ドレッサー。
西崎の忘れられないトラウマ、痣。
過去と現在が繋がってしまい、新たな悲劇が生まれた。

読みながら、だからこれはこういうこと?と新たな真実が出てくるたびにドキドキした。
全員がNだったけど、私はずっと希美視線で読んでた。

それぞれが自分の思う「N」のために、行動する。

希美は一体どっちが好きだったんだろう?
安藤のこと、最初、女性だと思ってたよ。読んでるうちに、伏線やどんでん返しがいつ来るかと、気負ってしまったけど、伊坂氏や道尾氏と混同してしまってた。

西崎の小説「灼熱バード」は、私は個人的には好きだった。
トリがオーブンに入るところなんて、一番ドキドキしたかも。
希美の島での出来事も、本題よりも先が気になったし。

posted by じゃじゃまま at 13:44| 神奈川 ☁| Comment(6) | TrackBack(2) | その他 ま行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月28日

骸骨ビルの庭 宮本輝著。

≪★★★≫
戦後の日本。戦災孤児や、貧しさから親に捨てられた孤児もいた。あの頃の日本にはそんな子どもたちがたくさんいた。
戦地から戻った阿部轍正と、その友人茂木泰造は、そんな孤児たちを杉山ビルヂング、≪骸骨ビル≫と呼ばれているそのビルで親代わりとなって育てた。
そのビルの所有権を巡り、阿部轍正はある汚名を着せられたまま他界する。
自身の第二の人生のために早期退職し、アオヤマ・エンヴァイロメントに就職した八木沢は、杉山ビルヂングに居座る茂木泰造や、彼らが親代わりとなって育てたかつての戦災孤児たちを退去させる任を受けて、やって来た。

八木沢がそのビルで過ごした3ヶ月間は、阿部や茂木に育てられた彼らに、阿部轍正の人生を、彼らが過ごした日々を思い出させるきっかけを与えるものになった。
そして八木沢自身の人生にもある転機を迎えさせた。

宮本氏らしく、底辺には仏教の教えが流れているように感じた。
それは優しく、読み心地のよいものであったけど、作られた小説のように事件が起きて、すっぱり解決とはいかないもの宮本氏なんだよね。

そしてすごく食べ物が恋しくなるのも宮本氏。
凝った食べ物が出るわけではないけど、とてもおいしそうに登場する。





posted by じゃじゃまま at 22:49| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 ま行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月16日

告白 湊かなえ著。

≪★★★★☆≫
本当は五つ星か迷うところなんだけど、じゃあ、家に置いておきたい本(物語)かと問われると、う〜ん、なので。
でも私はこの手の話嫌いじゃないんだよね。

中学教師の愛娘が、学校のプールで転落死していた。
終業式、その担任教師が生徒たちに語り始める。娘は事故死ではない、殺されたのだと。そして犯人は、このクラスにいると。
恐るべき復讐を最後に、教師は学校を去る。

そして、その後も告白は続き、元教え子の少女、少年Bの姉、少年B、少年A、最後は元担任に戻る。

事件は悲しく、なぜ無抵抗の幼い少女を!と突き落とされた気分になるけど、彼らの末路には、ザマー見ろ!しか思い浮かばなかった。

森口が言うように、やはり憎むとしたら計画した人間。計画さえしなければ殺人は起こらなかった。ママに復讐したければ、ママを殺しなさい。そして、息子に殺されてしまったお母さんも、そんな息子に育ててしまった自分の責任。
そう冷たく言い放つ森口。
少年たちの無責任で自分勝手な動機が、一人の女性教師をここまで復讐の鬼にさせてしまった。どうだ!母親を甘く見るなよ、と私は思ってしまったんだけど。

だから嫌いじゃないんだよね、こういう話。
約10年前、「そして粛清の扉を」を読んだ時も、好きだったしね。


posted by じゃじゃまま at 12:51| ☔| Comment(6) | TrackBack(3) | その他 ま行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月19日

贖罪 湊かなえ著。

≪★★★★≫
空気のきれいな田舎町で起こった美少女殺害事件。その目撃者となった4人の少女。目撃者であるのに、誰一人犯人の顔を覚えていない。
事件から3年後、一人の女性から投げつけられた言葉によって、彼女たちの人生は大きく変わっていく。
時効目前、あの時の少女だった女性たちは、事件によってそれぞれが囚われた次の罪へと向かっていく。

評判の湊氏の作品、ようやく読めた。湊氏の名前を広く高めた「告白」はまだ回ってこないけど。
もちろん、前評判のおかげというのもあるかもしれないけど、十分に面白かった。次の少女の告白が気になって、これはもう〜一気だよね。

4人が4人とも、っていうのにさすが小説と思いながらも、さすがエンターテイメント!!
結局、事件はめぐりめぐって、元の場所に戻ってくる。降ってかかった悲劇が、自分の蒔いた種だったら?
巻き込まれたはずの事件が、人々を巻き込んでいた。

posted by じゃじゃまま at 10:09| ☔| Comment(6) | TrackBack(3) | その他 ま行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月15日

星のひと 水森サトリ著。

≪★★★☆≫

自分の居場所はここじゃない、と今いる場所に違和感や居心地の悪さを感じている人たちの連作集。
自分は違う星から来たんだ、そう思うことで楽になろうとしている少女、はるき。そんなはるきのことが気になってついついかまってしまう草太。
誰にでも優しい人のように見えて、実は誰とも向き合っていない草太の父、草一郎。
その草一郎が初恋の人で、今はニューハーフになった耕平。耕平も叶わぬ恋に苦しんでいる。
地球人という「かりそめの体」で、いるはずもない同胞を探し続けている男の満たされぬ苦しみが、耕平を引き寄せる。
草太の家に隕石が落ち、その隕石がどうしても欲しいクラスメートの高宮。

はるきのちょっと気難しくて、草太に素直になれないところや亜子との諍い。
草太一家の離婚騒動。クラスメートの高宮と巻き込まれた喧嘩。
はるきと草太の周りにはいろいろなことが起こって、わたし的には二人の恋の行方が一番期待してたとこなんだけど、他の面々もそれぞれ問題を抱えてるんだけど、救いのラストで、どれも私は好き。

特に「ルナ」で、亜子との売り言葉に買い言葉で、ついUFOを呼べるって言ってしまったはるきに、演技で合わせてくれた草太と七海。
あの章で、ぐぐぐっと好きになった。
「でかい月だな」もストーリーよかったけど、魚の意味がなんだったんだ?的で、でも逆にそれがインパクトあったんだよね。
今回は「星」、なんとなく納得。
posted by じゃじゃまま at 00:04| ☁| Comment(7) | TrackBack(3) | その他 ま行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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