2015年03月05日

仮面同窓会 雫井脩介著。

《★★★》

洋輔たちは高校を卒業して7年経っても、在校生だったころの忘れられない恨みがある。
体育教師であり生活指導の樫村からの体罰だ。
高校時代憧れていた美郷と偶然再会し、ストーカーを撃退したことから二人の仲は急速に近づき、そんなとき、同窓会が開かれることになった。

数年ぶりに樫村を見たことにより、忘れられない屈辱がよみがえり、洋輔の悪友である八真人、希一、カズたちと樫村を拉致する計画が持ち上がる。
いたずら半分だったのが、翌日、樫村の遺体が池から発見される。

洋輔たちの計画では樫村は手足を縛ったまま廃工場に置き去りにしたはずが、そこから離れた池で手足を縛られたままで池に落ちていたという。
一体誰が?洋輔たちの中に真犯人はいるのか?

仲間同士で疑心暗鬼になるうちに、一番動揺して、洋輔を疑っていたカズが公園で何者かに刺されて死亡した。
希一たちは洋輔を疑い、洋輔は八真人を疑う。

美郷の親友の真理と高校時代八真人は付き合っていたが、その後真理の自殺には樫村にレイプされたという噂があり、その恨みを晴らすための八真人の犯行だと洋輔は思う。

物語自体は、洋輔の二重人格疑惑や、途中で「俺」様が入り、多少混乱する。
きっと洋輔の他人格が犯行してるんだろうな、と思わせつつ、徐々に美郷のキャラが変わって来て、ストーカーだった男と実は知り合いだったり、希一の胡散臭さとか、どいつもこいつも怪しい。

最初は混乱してしまって、キャラが統一してないな〜と思ってたけど、ラストまで読むと、そういうことね!!って。
結局、全員が犯行に手を染めてしまって、どうなるんでしょうか。

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2014年04月28日

検察側の罪人 雫井脩介著。

《★★★★》

東京地検のベテラン検事・最上毅と同じ刑事部に、教官時代の教え子、沖野啓一郎が配属されてきた。ある日、大田区で老夫婦刺殺事件が起きる。捜査に立ち会った最上は、一人の容疑者の名前に気づいた。すでに時効となった殺人事件の重要参考人と当時目されていた人物だった。男が今回の事件の犯人であるならば、最上は今度こそ法の裁きを受けさせると決意するが、沖野が捜査に疑問を持ちはじめる―。 (「BOOK」データベースより)

最初は誰が主人公で、誰に感情移入していいか分からなかった。冤罪を疑い、過去に殺人事件を犯している松倉の無罪を確信する沖野なのか、かつて寮でお世話になっていた管理人の娘を殺され、その復讐に燃える最上なのか、戸惑いながら読み進めていた。
物語が大きく進むのは、大田区の刺殺事件で真犯人は他にいることに気付きながらも、なんとしても時効になって逃げおおせた松倉に罪をかぶせようとする最上が、とうとう引き返せない決断をしたとき。

罪を犯した松倉にはなんとしても償ってもらう。刺殺事件では冤罪だが、この罪をかぶせることこそ、逃げおおせた松倉に下るべき罰なのではないか、そう最上が決断したとき、最上は検事として許されない行動に出た。
証拠品の隠ぺい、ねつ造、そして真犯人の弓岡の逃亡教唆。

そして決して戻れない道を進んだ最上。

最初はどっちに感情移入するか迷ってたはずなのに、いつの間にか最上と一緒になっていた。
いいんだよ、松倉は過去に少女に暴行し、殺していながら、逃げ切った奴なんだから。確かに、犯していない罪をかぶせられ、決して認めない松倉もお気の毒だったけど、最上の取った行動は、罪人はことごとく罰せられたんだからいいじゃん、沖野が正しいのは分かっていながらも、この物語に限っては、松倉にあのままかぶせて欲しかった。

最上の鉄のような決意。最上と同様、可愛がっていた管理人の娘を殺されたことに憤っているかつての旧友たちにも、松倉の担当であることを明かさず、なんと意思の強い人なんだろう、と。
そうでなくちゃ、検事なんてできないんだろうけど、旧友たちに冷たい奴だ、とか言われても、なにも言わず、たった一人で復讐の炎を燃やしている。

だからこそ、弓岡を殺した容疑がどんどん深まり、状況証拠がどんどん出てきて、とうとう逮捕されてしまった、終盤。
号泣してしまった。
友人の前川が面会に駆け付けたシーンは今読み返しても泣ける。

思い出しても泣ける。

あんなに最上のことを怒っていた記者の水野も、「俺が代わってやりたい」と泣いていた、と。ようやく最上の孤独な決意、自分の人生を賭けて松倉に罪を償わせようとした闘いがみんなに理解してもらえて、泣いた。

そう考えると、人生を賭けて松倉に復讐しようとしたのに、沖野によって阻まれたことが悔やまれる。
でも冤罪は許されない、だけど時効になっても松倉は許せない、深い問いかけをされた小説だった。

検事としての人生を失った最上だけど、得たものは旧友たちの友情や家族の愛情、沖野ですら決して最上のことを責めてはいない。罪人になったけど、私は最上のしたことを認める。

じゃ、一度悪いことをしてしまったら、冤罪だとしても、疑われるようなことしたんだから仕方ないって思うのか、って言われると、違うよね、ってなるんだけど、難しい、深い問いかけ。
でも、松倉に関しては、あのまま刑務所に行けばよかったのに。

雫井氏の小説の中で、これが一番忘れられなくなりそう。


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2014年03月08日

和菓子のアン 坂木司著。

《★★★》

デパ地下の和菓子店「みつ屋」で働き始めた梅本杏子(通称アンちゃん)は、ちょっぴり(?)太めの十八歳。プロフェッショナルだけど個性的すぎる店長や同僚に囲まれる日々の中、歴史と遊び心に満ちた和菓子の奥深い魅力に目覚めていく。謎めいたお客さんたちの言動に秘められた意外な真相とは?読めば思わず和菓子屋さんに走りたくなる、美味しいお仕事ミステリー。 (「BOOK」データベースより)

サクサク読めて、和菓子が食べたくなった。
絶対、明日の帰りには和菓子屋さん覗いて、なにか買って帰ろう、って思える!!!

そして、接客業が楽しそうに思えしまうのがミソ。でも、現実はそんなに甘くないんだけどね〜。
嫌な客は本当に嫌な客だし、結構引きずるもんだけど、アンちゃんたちはプロフェッショナルだね。
謎ときに活躍するのは、ヒロイン、アンちゃんじゃなくて店長。
乙女な立花さんとか、やり取りが面白い。っていうか、アンちゃんの心の突っ込みが面白かった。

初坂木氏なんだけど、お仕事小説が多いみたいで、是非とも他の作品も読んでみよう。

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2012年05月31日

銀色の絆 雫井脩介著。

《★★★★》


両親の離婚により母と共に名古屋に移り住み、そこでフィギアスケートの名門コーチや仲間と出会い、高校生活をスケートに賭けた母娘の物語。
大学生活をスタートさせた小織が、友人に選手生活だった頃の話を語る回想形式で話は展開していく。

横浜では夫の庇護の下、なんとなくスケートに通わせ、ママ同士の付き合いや小織の演技に磨きをかけることにさほど熱心ではなかった梨津子が、夫の不貞の場に居合わせ、安定した生活を手放すことになった。
実家のある名古屋に戻り、そこで意図したわけではないが、運命の出会いともいうべきか、名コーチ美濤先生の門下生となり、母親の姿勢、小織の眠っていた才能、根性、そして表彰台も夢ではないと、二人三脚で進んでいく。

そこには強豪のライバルたちがひしめいていた。
その中で彼女たちは戸惑いながらも、母として、スケーターとして、よき師、よき友を得、成長していく。

読んでいる間中、ちらほらと選手たちが浮かんでしまった。あの子かな、この子かな。
もちろん、特定の誰ってこともないんだろうけど、そこかしこにいろんな選手たちの物語がちりばめられているのかなと。

雫井氏はスポーツの話のイメージがあるんだよね。デビュー作は柔道だったったけ?
きっと入念な取材の成果なのか、一見敷居が高そうなスケートを題材に、非常に入りやすかった。雫井氏自身もとっても乗っていたんだろうなって勝手に解釈してしまった。

途中、誰かが小織を陥れるのか、誰かが脅迫されるのか、とミステリ要素を想像していたけど、ミステリのミの字も出ない、母娘の絆の物語。
美濤先生が、まるで他人事で身の入らない母、梨津子に諭す。
「スポーツというのは人に見られて成り立つスポーツ。技が成功したときに子供はコーチが見ていたか振り返るが、コーチは一人一人を見ていられない。そんなときにいつでも我が子を見ていられるのが母親という存在」との話は、スケートに限らず、母親の役割というか、子供との関わりを言ったもので、すごく心に響いた。

小織の選手生命に自分のすべてを懸けた梨津子。スケートというのは、リンクで闘うのは本人だけど、次いでどうしてもコーチに目が行きがち。
でも、母親だって負けてない。
結局、小織は高校でスケートを引退してしまうけど、美濤先生はちゃんと見ていた。梨津子の献身ぶりを。
だからこそ小織にラストで言うセリフには泣けてしまった。

あなたの道しるべにしなさい、と。

後悔の残るスケート人生だったけど、その一つの後悔があるからこそ、これからがんばれるんだ。





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2011年06月27日

つばさものがたり 雫井脩介著。

≪★★★≫

パティシエールになるため東京で修行した君川小麦。病気になり、病を隠して故郷の伊豆で父の夢でもあったケーキ屋を開く。
その背中を母が押し、兄夫婦が支え、甥である叶夢が元気付ける。

叶夢には天使が見える。レイという天使が一人前の天使になる応援をすると、小麦に不思議なパワーが生まれる。
最初の店は失敗に終わったけど、天使たちに守られ、小麦は夢を叶える。そしてそれを支える家族の物語。

二回目のお店では、ライバル店のドラ息子が味方になったり、兄嫁が本気でパティシエになって小麦を盛り立てる。

小麦が主人公なのか、天使が見えるという不思議な叶夢が主人公なのか、最初ちょっと分からなくて、私はてっきり叶夢が大きくなって小麦の夢を継ぐのかな〜なんて勝手に想像して、叶夢が成長するのを待ってしまった。

小麦が病状をはっきり知らせず、東京の店を辞めたり、恐らく好きであったであろう先輩との店を諦めたり、となんで言わないのかな〜とイライラすることもあった。
小麦の仲間である女性と先輩が結婚のくだりなんて、兄嫁じゃないけど、がっかり。
でもこれが現実なのだろう、小麦が天使の力を借りて完治するんじゃないか、なんてメルヘンちっくなことも期待してしまったけど、れっきとした家族の物語だった。

叶夢には本当に天使が見えるのか(いや、叶夢には見えてるんだろう)、それよりも天使が存在しているのか、完全なるファンタジーではなくて、もしかしたらそうなのかもしれない、と信じる小麦の心が不思議なパワーを生み出した、そんな奇跡の物語。

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2011年01月24日

沈底魚 曽根圭介著。

≪★★★≫

中国に機密情報を漏洩している現職国会議員がいる、そんな記事がスクープされた。
アメリカに亡命した中国人外交官がそう証言しているという。不破たち公安刑事たちは、当初、中国人外交官のでたらめで、捜査の必要なしと言われていた。
ところが2ヵ月後、突如捜査の指示が下る。

国内に潜んでいる沈底魚は実在するのか。
アメリカに亡命した中国人外交官は、中国側が放った罠なのか。
二転三転する捜査状況。なにが真実で、誰が本当のことを言っているのか。
不破はどこまで近づけるか。

面白かった。でも二転三転するごとに、なにがなんだか分からなくなった。
アメリカに亡命した外交官の証言から始まった。しかし、これは中国側の仕組んだことだとしたら。
いもしないスパイを存在するといった意味とは。国会議員の失脚が目的なのか。
そして明らかになる事実とは。

結局、沈底魚は実在していて、中国に飼われていると見せかけて、実は日米で飼っていた、って、まわりくどいような気もするけど、結局答えは、「議員失脚」なんだか、でも自分たちが育てたスパイなんだよな〜、とか分からなくなってきて。
警察内にも二重三重スパイがいて、ま、深く考えなければ、とても面白かった。


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2010年12月27日

刑事のはらわた 首藤瓜於著。

≪★★≫

盗犯係の刑事だった八神は、昇進と共に県警本部の鑑識課に異動になった。
刑事課から鑑識への異動は異例だが、そこには父の自殺後目をかけてくれた上司の意向があったらしい。
とはいえ、八神は鑑識課でも自分の仕事をしていた。

ある日、何年も前に死亡していなければいけない老人の検視をするまでは。
訳も分からず上司に詰問され、思い悩む八神。そして、今度は大学の清掃員の検視で、男が窃盗の常習犯で出所していたばかりという事実を掴んだ八神は、ただの事故なのか、それとも事件なのか、執拗に調べていく。

そして行き着いた先に、八神を待っていたものは・・・。

なんというか散漫な物語だった。動き出すまでの序章が長い。たくさんの検視が出てきたけど、一体これがなにに繋がるのか、今後必要ですか?っていうくらい、またかよ、って。
そのくせ、動いたのは、数年前に警察が隠蔽したある事件の容疑者の死体を八神が検視したのと、窃盗犯の死体が軸になり、やっと話が動いたよ〜、って。

父親の自殺にはなにやら警察組織の汚職の匂いもするし、父の同僚だった警察官もなにかを知っていそうだし、そのくせそのことはまったく触れずに終わってしまった。

なによりも、八神が行き着いた先はそこだったのか????と、そういうつもりで捜査してたっけ?ってなんか唐突。
それとも、思いがけない展開で、転落していくしかなかったのか。

そうだとしたら哀しい運命だけど、それにしてもどれもこれも中途半端な感じ。
続編書くつもりのラストかな。


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2010年10月25日

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない 桜庭一樹著。

≪★★≫

引きこもりの兄を抱え、女手一つで育ててくれる母。こんな生活をどうにかしたくて、13歳のなぎさは、生きるための実弾を欲している。
そんななぎさのクラスに、言動は意味不明で、全身に痣があって、足を引きずって歩く美少女転校生がやって来た。
彼女の名前は、海野藻屑。関わりたくないと思っているのに、藻屑はなぎさに近づいてくる。

藻屑は、自分を人魚だといい、この町には10年に一度、天気予報にはない大嵐がやって来て、それは人魚の繁殖期だと言う。
10年前の嵐の夜、なぎさの父は遭難したのだ。

不思議な転校生、藻屑。藻屑は突然やって来て、突然消えて行った。
気持ちを掻き乱されながらも、なぎさは藻屑によって、生きるための実弾を欲しがってばかりいた少女から、普通の少女に戻っていく。それは悲しい現実を乗り越えて。
そして、藻屑は、いったいなんのために生まれてきたんだろう?
なぎさに救いを求めていたんじゃないか。心の拠り所としてなぎさを選び、あれが藻屑なりの精一杯の友情の表現だったんじゃないか。

夢のように消えていった藻屑との日々。
すごく不思議な余韻を残した物語だった。
桜庭氏、初読みです。




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2010年08月11日

警官の血 下巻 佐々木譲著。

≪★★★≫

祖父は、火災現場から離れ、轢死体となって発見された。その死は、持ち場を離れたということで、殉職扱いにはされなかった。
父は、少女を人質に取った薬物中毒者に撃たれ死亡した。
そして、和也は三代目警察官として、祖父や父と同じ道を選んだ。

祖父は二つの殺人事件を独自で調べ、ある点に気付いた。
そして死んだ。事故とも自殺とも言われ、父民雄は、祖父が気にしていた二つの殺人事件には警察官が関わっているのではないかと聞かされ、そしてある事実を目にする。
そして父も死んだ。
祖父と父の死。和也は、ようやく真相にたどり着く。

和也の代はすでに平成なのに、どうも昭和臭い。
公安の潜入捜査員として諜報活動をしていた父。そして和也もまた警察官として、同じ警察官の動向を探る任務に就かされた。
「警官の血」って、ただ単に警察の道ってだけでなく、探る、スパイの血筋なのか?

祖父も結局のところ、自分の管轄外である事件を調べ、殺されてしまった。
民雄も自分で望んだわけではないけれど、公安でのスパイ活動。
和也もまた警察官へのスパイ。上司に選ばれた理由を聞くと、その血筋だ、と言われるけど、その血筋とは、その重圧に耐えられるだけの精神力。
ありがたいようなありがたくないようなお言葉だよね。

祖父や父の死の真相も、一人の男が関わってるんだけど、これはもう予想通りだったけど、こっちも息子が警察官になってて、これも警官の血じゃん。
こんなじいさんが警察官として人生をまっとうしたと思うと、脱力してしまった。どう言い訳しようとも、犯罪者だからね。
そんな人間に、民雄の死までも自殺だのとほざかれ、え?そうだっけ?と読み返したら、違うじゃんね〜。
それをあのじいさんに言ってやりたかった。

どうも古さを感じさせる小説だったけど、読みやすかった。


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2010年07月13日

警官の血 上巻 佐々木譲著。

≪★★≫

まだなんとも判断しがたいですが。
上巻のみなので分からないけど、恐らく3代に渡る警察官の血筋の物語でしょう。
以前テレビでやってなかったっけ?

祖父、父と3代に渡って警察官の道を選んできた男たちの、そして祖父、父の死の謎、といったところでしょうか。
上巻はまだ父の死まではいってないんだけど、恐らくそんなところ?

安城清二は戦後警察官になった。管轄内で顔見知りの男娼が殺され、しばらくしてまたもや鉄道員が殺された。一見繋がりのない二つの事件だけど、なにかを感じる。二人とも美少年だからか?一方ではスパイの噂もあり、なにかを感じ聞き込んでいる時期に、清二は死亡した。
その息子である民雄は、父の死が自殺ということに納得できないでいた。
父のような駐在所の警官になるために警察官という道を選んだ民雄だが、公安の潜入捜査員としての任務が待っていた。
精神的に限界になり、ようやく所轄の署員になったが、民雄は公安時代のストレスから妻に暴力を振るうようになっていた。
そんな時、父清二の同期で父代わりになってくれていた人物から、父の死は自殺ではない、気にしていた二つの殺人事件となにか関わりがあるのではないか、と聞かされる。

戦後が舞台なので、組合やら反政府行動やらと、時代を感じさせる背景だけど、なんというか予感はするよね。
清二の同期で公安の刑事になった早瀬、清二や民雄は触れてはいけないもの、見てはいけないものに関係し、殺されたのでは、もしくは殺されるのでは、と思ってる。
時代背景も関係ありそう。
下巻はこれからなので、見当違いかもしれないけど、下巻を読後、この物語の評価が出るだろう。

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2010年05月17日

殺気! 雫井脩介著。

≪★★★≫
人の殺気を敏感に感じることができ、危機を回避してきた佐々木ましろ。
そんなましろには、子どもの頃拉致監禁された過去があった。
しかしそれは封印された過去として、ましろはなにも思い出すことができない。
時を同じくしてクラスメイトの父親が事故死して、仲良しだったましろと理美子は、互いに心に傷を負ったまま互いを思いやる余裕もないまま離れていく。

ましろの特殊能力と過去の事件には関係があるのか?

成人式を境に、ましろと理美子、中学の同級生たちが、多摩が丘を舞台に9年前の事件と事故の真実に近づいていく。

サクサクと読みやすかった。
父親の事故死を機に荒んでいった理美子とましろの友情復活や、成人式の騒ぎをきっかけに元同級生が疑われたり、事件を起したり、安易な展開のような気もしたけど、読みやすかった。
理美子の変貌、特に最初の突き飛ばし事件がその後なにかしら広がっていくのかと思ったんだけどね。理美子ってなにやら不穏な空気持ってそうだったのに、終わってみればちゃっかり幸せで、え?ましろはなんのお変わりもなく?主役なのにね〜。

ましろの特殊能力も、なにか事件と繋がって大きな打ち上げ花火的なものになっていくのかと思いきや、正直ロケット花火くらい?
それよりは、過去の事件と事故が繋がっていったのは、なかなか読ませてくれた。




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2009年12月07日

トワイライトW BREAKING DAWN ステファニー・メイヤー著。

≪★★★★★≫
すでに(まさかこの歳で)トワイライターズの私にとって、トワイライト関連はすべて五つ星になってしまう〜〜。
映画【ニュームーン】では不満がふつふつと煮えたぎっておりますが、それはさておき、一応完結篇になるはずの小説。
なのに!これで終わらず、Wの続きの、最終章が来年刊行されるっていうんだから、このトワイライト人気に、商魂逞しい日本人の考えそうな展開だ!
そもそもティーン向けのこの小説。悪いけど、あの少女マンガちっくなイラストは勘弁で、早く文庫本の最終章発売しておくれ〜〜〜。

「エクリプス」でとうとうエドワードのプロポーズを受け入れ、もう私のハートは爆発寸前。前作では、ちょっと八方美人的なベラにイラついたけど、Wでは、蜜月〜〜〜〜。ハネムーンなのよ〜〜。

上巻だけ、何度読み返したことか。

そして、エドワードとベラに予想もしなかった出来事が・・・。
それはベラの命を奪おうとするものなのか。ベラを守るためにエドワードは、なんでもするだろう。
そして人狼たちも黙ってはいない。

ベラは、ようやく望みのものを手に入れることが出来た・・・。

早く最終章読みたい!
早く映画が見たい!でも、この完結篇を見るためには、来年公開される【エクリプス】をまず待たなくちゃいけないのよね〜〜。

上巻は、宝物。




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2009年11月29日

トワイライトV ステファニー・メイヤー著。

≪★★★★★≫
【トワイライト・サーガ】四部作の、第三部の文庫版。
映画では【トワイライトサーガ エクリプス】の原作ですね。来年公開予定ですが。
現在は二部にあたる【トワイライト・サーガ ニュームーン】が公開中で、もちろんチケットは購入済み♪

さてさて、愛するベラのためにヴァンパイヤであるエドワードがベラの元を去って、そしてやはり離れられない!!ってなわけで永遠の愛を誓い合った前作。
今回は、ベラのことをずっとずっと思い続けてた人狼ジェイコブが、またもやしつこく言い寄ります。
前作でエドワードに去られたベラが廃人のようになって、それを救ったのがジェイコブの存在だったため、まだまだ俺だっていける!ベラが本当に愛してるのは俺だぜ!と、本当に本当にしつこく、厚かましく、とてもじゃないけど、お前のその顔許せないんだよ!(と、これは映画での私の好みの問題ですが)怒り心頭だったわけなんだけど。

エドワードがベラを愛してるのは間違いなく、ベラもエドワードと生きていくことを決めたのも分かりきってるんだけど、ま〜〜〜!!(怒)

シアトルでは謎の連続殺人が起こっていて、いったい狙いはなんなのか。ヴォルトゥーリがベラを追ってきたのか、それとも新しい吸血鬼集団が!?
カレンたちと人狼族が一緒になり、迎え撃つ。

ベラを守るため、エドワードが、ジェイコブが、危険な闘いに出ようとしている。なんとしても止めなくては・・・。

ベラは一途に愛され、守られ、なんとも羨ましいのだけど、だんだん腹が立ってきた!!なんと!ベラは一瞬でもジェイコブを受け入れる!
も〜〜、ムカムカ・・・愛し続けるエドワードを裏切るんだったら、お前なんか新生ヴァンパイヤに狙われてしまえ!と本気で思ったね。

だいたい二人を愛するなんて図々しく、厚かましく、両方にいい顔しようなんて、そんなベラは嫌いだ。
海外小説、特にこういうロマンスでは、こういうヒロインが愛されるのか?そして許されるのか?

もちろんベラが選んでるのはもう分かりきった相手なんだけど、悲劇のヒロインぶっちゃってるベラを見てると、そういうお前にエドワードはもったいない!ジェイコブに行っちゃえ〜〜!と思わず本気で思ってしまった。

もうそんなフラフラしないでね。映画ではそういうベラにして欲しくないな。


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2009年10月11日

トワイライトU ステファニー・メイヤー著。

≪★★★★★≫
映画【トワイライト〜初恋】にハマり、続編公開に先立ち、【トワイライト・サーガ ニュームーン】の原作を読んでしまった!
映画の前に読んでしまうのは気が引けたんだけど、いや〜、やっぱり我慢できなかった!

原作を読んだのは初めてだけど、父のいるフォークスにやって来たベラと、ヴァンパイヤの青年の初恋物語。敵のヴァンパイヤに狙われ、エドワードが体を張ってベラを守り、二人は互いを必要とし合う。
続編では、永遠の愛で結ばれたはずの二人なのに、一方的にエドワードに別れを告げられたベラ。
魂が抜けたような日々を送るベラを支えたのは、幼なじみで狼の祖先を持つと言われている青年、ジェイコブだった。

ちょっと映画のベラと原作だと若干印象が違ってしまったんだけど、ま、いっか。
映画のベラは、なんというか人と一緒にいるのが苦手な、おとなしいっていうのもちょっと違うんだけど、人と距離を置くタイプの女の子。
神秘的っていうのかな〜、美人なんだよね。
エドワードは陰があって、姫を守るナイトみたいで、女子のハートを鷲掴み〜〜〜〜〜〜〜〜の超イケメンで(この映画の彼に限り)、原作読みながら、すべてのセリフは映画の二人が喋っていて、またもや浸ってしまった。

違和感の正体が分かったぞ。そっか。映画の二人はお互いを求めながらも、ちょっと触れては下がり、壊れそうなガラス細工を触れるかのような初恋だったのが、原作のベラは勝気な感じがしたからかな。

翻訳モノっていうのは、なんというか呼吸が合わないから滅多に読まないんだけど、アメリカ人のセンスと合わないのか、翻訳のせいなのか。
ま、上巻は結構飛ばし読みだよね〜。
大事なのは下巻なので。
終盤はハーレクインの世界だよね〜、どっぷりハマりました。
二人の愛の告白に、どんだけページを割くのでしょうかって感じ。
でもそれが大好きで、終盤だけ私は何度も何度も、毎日毎日読みふけってしまった。

おかげで、「トワイライトU」を読んだ後、【トワイライト〜初恋】を3回も観てしまった。




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2009年05月19日

犯罪小説家 雫井脩介著。

≪★★☆≫
作家、待居涼司の作品「凍て鶴」が映画化されることとなり、名乗りを挙げたのは人気脚本家、オノミツこと小野川充。
小野川はイメージを掴むために、かつてあった自殺系サイトの中心人物木ノ瀬蓮美と待居自身を無理矢理こじつけ、「落花の会」の事件と小説を結び付けていく。

なんでそこまで執拗にこじつけるかな〜、と変に怪しすぎて、これで本当にオノミツの言ってる通りだったらたいしたことないな、なんて思ってました。
でも、実は逆にオノミツ怪しい???とか、だんだん目が離せなくなって、その辺りの逆転の逆転??的な展開は面白かった。

でも、あそこまでのオノミツの勝手な妄想には、待居じゃなくてもイライラするよね。途中でライターの今泉が出てきて、彼女の存在がとっても中途半端。
なんだったんでしょう。
終盤の目が離せない展開は面白かったけど、自殺系サイトとよく結びついたな、と無理矢理感はあったかな。
オノミツはやはり天才だからか?
そうそう、あの刑事も中途半端な感じ。

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2009年03月18日

クローバー 島本理生著。

≪★★★★≫
華子と冬冶は双子の姉弟。
あとがきで島本氏が書いているように、「最初は華子が様々な恋愛を通して成長する予定でした」と、私も想像していた。
そんな出だしだったしね。
ところが、これも島本氏が書いている通り、早々に強烈キャラの熊野が現れて、おお!これでいいじゃん、こういうのと華子いいよいいよ、なんて思っていたら、当然作者もそう思ってたようで、華子と、ちょっと勘違い熊野のお似合いカップル誕生となった。

結局、過去に女性問題で傷を抱えてる冬冶の物語が軸になってきた。
大学で一緒の、最初はなんとも思ってなかった、雪村さん。彼女の一途な想い、冬冶の優しさとか、迷いとか、最初は彼女の方が好きだったはずなのに、いつの間にか追う立場になってたり。

とてもありきたりな表現だけど、島本氏の小説は、瑞々しいと思った。こういう物語は、きっとこの年代だからこそ書けるものなんじゃないかとも。
本当に、瑞々しいという表現がぴったりだと思ったんだよね。
二昔前なら、苦しくて、胸がえぐられるようで、怖くて読めなかったジャンル。
冬冶のずるさや残酷さ、次第に雪村さんへの想いに戸惑うところも、
懐かしく思えた自分に、ああ、いつの間にか吹っ切れてたんだな〜って、歳を取った自分を嬉しく思えたりして。

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2008年12月17日

茨の木 さだまさし著。

≪★★★≫
法事の席で酒屋を営む父と兄と喧嘩をしてしまい、悪態をつき意地を張ったまま飛び出した真二。「もう来んでよか」父にそう言われた真二は、その父とそれが最後の別れになってしまった。
父の葬儀の後、しこりを残したままの兄から遺品が送られて来た。
ヴァイオリン。
最期に会えなかった父。家業を継ぐため夢を捨てた父。兄もまた家業を継ぐために夢を諦めた。今度はその兄に、認知症の症状が。
そんな中、父を少しでも知りたくて、喧嘩したままになってしまった父への思いを込めて、父が愛したヴァイオリンの作者に会うために、イギリスへ行く決心をする。

イギリスの地で、真二はなにを感じ、どう変わるのか。
家族の大切さ、絆の深さを綴った物語。

さだまさし氏の小説はこれが初めて。映画は【眉山】を見たけど、さだ氏の作品は、その土地への思いが込められてる。
なにもイギリスまで、とも思わなくもないけど、ヴァイオリンだからね。作者はとうに亡くなってるわけで、会うといっても「やあ、こんにちは」ではなく、真二の気持ちの上での、ってことになるんだけど。
さだ氏の常に周囲へのまなざしが分かる作品だね。出会う人はすべて心優しい。親切だ。

捜し求めていた茨の木、ラストで真二の目に映ったそれは、まるで映画を見てるかのように浮かんできた。
兄への言葉と、真二が見た茨の木、絶対泣くもんかと思ってたのに、泣いてしまった。


posted by じゃじゃまま at 10:24| ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | その他 さ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月03日

指し手の顔 脳男2 首藤瓜於著。

≪★★★≫

う〜ん、上巻の前半は苦戦しました。精神病についてやキリスト?宗教色のところ、目が文字の上、本当に滑ってるって感じで内容は右から左へ受け流し状態。
「脳男」では、爆弾犯の共犯とされてしまった鈴木一郎。心を持たず、そのくせ悪を退治してるところがヒーローで、精神科医の鷲谷真梨子はそんな鈴木一郎を、犯罪者というよりある意味被害者として興味を示す。
結局鈴木一郎は捕まらず逃亡したままで終わった。

続編である今作では、とにかく上巻の元力士の暴行現場と、監禁され拷問されてる回想シーン、宗教のくだりなどがちょっと長くて苦戦してしまった。
なんとなく【SAW】を想像してしまったのだけど。
精神病で通院歴のある人たちが起す事件には、なにか裏があるのかもしれない、そう思った矢先の元衆議院秘書の男の殺害事件、張り込み先で殺された刑事たち、たくさんの血が流れてるのが、しかもいとも簡単に・・・一連の事件の犯人は鈴木一郎なのか。

ドクター・藩がしたかったことはなんなのか。
精神に疾患を抱えてるいる人たちが起す事件を語るのは、難しい。
本来刑務所に行くべき人間が病院で入院措置だったり、本来は治療が必要な人間が刑務所で不当な扱いを受けてたり、だから彼女の言ってたことはあながち間違ってたわけじゃない気もするんだけど、だからってそのやり方が、強引じゃありません?

ドクター・藩と鈴木一郎の過去は結局どうだったの?
その実験が、今の鈴木一郎を作ったの?

当然、鈴木一郎については続々編があるよね。今回は、番外編みたいな感じがした。鈴木一郎は、表のストーリーの後ろをずっと伴走してたイメージで、もっと出てきて欲しかったのに。
「あなたと私は敵同士になった」って、真梨子の敵になってしまった鈴木一郎だけど、なんで?

今回も鈴木一郎は、悪を退治したんだから、いいじゃ〜ん。
憎むべきはあのおばあさんで、あのばあさんのしてたことが悪なんだから、どうして敵同士になるのよ〜、鈴木一郎は以前と変わってないじゃ〜ん、とそこが納得いかない。
下巻は面白かった!



posted by じゃじゃまま at 23:45| ☀| Comment(2) | TrackBack(2) | その他 さ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月20日

脳男 首藤瓜男著。

≪★★★≫

むか〜〜し読んで、決して評価は低くなく、でもほとんど内容忘れてたので、続編がまわってくる前に復習しなくちゃ、と再読。
ふむふむ、なんとな〜く覚えがあるある。
連続爆破事件、その容疑者のアジトに踏み込むと、共犯者とおぼしき男がいた。
この男は、いったい何者なのか。鈴木一郎と名乗る男の精神鑑定をすることになった真梨子は、この男には感情がない、理解することができないのではないか、と感じ、一郎の過去を探しに行く。
刑事の茶屋も、一郎が連続爆弾魔の共犯ではないかもしれない、と調べ始める。

明らかになる3件の殺人事件。そして新たに爆破事件。

一度読んでたくせに、すっかり忘れてたおかげでスリルあった。

悪いくせで、一度読んでるからって適当に読み飛ばしてたら、あれ?主犯の緑川がどうしたんだよ??ってず〜っと疑問だった。
警察張り込んでたのに、逃げられたの?耳ひきちぎられたのに、見つかんないの?って。
なるほどね、ラストがこの展開になるためには、そういうことなのね。
鈴木一郎は、善なのか悪なのか。でもなぜか素敵に思えてしまった。
続編、いったい鈴木一郎はどこまで変化しているのだろうか。
posted by じゃじゃまま at 21:57| ☀| Comment(3) | TrackBack(2) | その他 さ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月14日

ビター・ブラッド 雫井脩介著。

家族を捨てた父。そして失踪してしまった母。残された兄妹は母方の祖父母に育てられ、兄・夏輝は憎む父と同じ刑事に。そしてその父との再会。
父の名前の明村ってやめてくんないかな。名字かと思ってたじゃん。慣れない名前で読んでる最中ずっと違和感。

父の仲間たち、捜査一課の面々は個性豊かなんだけど、多すぎて覚えられない。やっと馴染んだのは終盤。その個性豊かな彼らとの関わりも、必要以上に面白く書きたい、というかハリウッド映画、いや太陽にほえろ!か、そんなノリの面々を書きたい作者の意気込みが、読んでて私は白けてしまった。
作者がそれを目指してたかは知らないけど。無駄にノリが軽いような気がした。

事件の繋がりも、なにが言いたいのか分からないまま読み進めなくちゃいけないし、新人の刑事の聞き込みも、夏輝の進め方は、素人の私がみてもなんか変だった。ちゃんと取材したのかな。
それと事件の鍵を握る女性との接触も、夏輝が一人で抱え込むのは、すごく変。こういうのアリ?

ただ、あまり関係ないと思ってた人物や事件同士が微妙に絡み合っていて、内部の腐敗になるのか、と後半はようやく合点承知で興奮した。まさか母の失踪も、こんなところで出てくるとは。かなりドキドキしたね。
裏切り者は、多分アイツだろうと思ってたよ。別に、ヒントなんてなかったけど、大体そんなところじゃない?
最後が分かってもう一度読めば、最初に感じたウザさや違和感ないかも。
posted by じゃじゃまま at 15:42| Comment(9) | TrackBack(8) | その他 さ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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