2013年09月23日

土蛍 〜猿若町捕物帳 近藤史恵著。

《★★★》


猿若町捕物帳シリーズ第五段。
待ってました、と堅物の同心、千蔭と、吉原の人気遊女、梅が枝のその後が気になって、逸る気持ちで読んだ。
だけど・・・やっぱり、同心と遊女はさすがにどうにもならないと近藤氏が思ったのか、徐々に二人の距離が開きつつあるように感じた。

前はもっと梅が枝が千蔭に対して、積極的に想いを口にしていたし、千蔭だって実は・・・どうなのよ、って前作はそんな終わり方だったから期待してたんだけど、さすがに無理があるのか。あんまりそういう場面なかったのが残念。

「むじな菊」・・・ 千蔭にある差配人から、ガラの悪い兄にまとわりつかれて困ってる女がいる、と相談を持ちかけられる。とはいえ、千蔭にできることは限られていて、そうこうしているうちに差配人が殺されてしまう。まず疑われたのは、女の兄だが一向に行方が知れない。そこへ、女の亭主が芸者の家に入り浸っているという話が耳に入る。意外な方向から兄の正体も分かり、話は思ってもない方向に・・・。

「だんまり」・・・ 髷を切る事件が多発した。物盗りでも人斬りでもなく、髷を切る。
一体なんのために。
中村座の作者、利吉が橋の上で女と痴話喧嘩をしていた。聞けば、兄弟子の妹で、借金の肩代わりに妹を売り飛ばそうとしているため、一緒に逃げて欲しいと頼まれていたという。すでに巴之丞も見放していてどうすることもできない。千蔭が、手を差し伸べるが、どんなにだらしのない兄でも情が湧き縁を切れないお鈴にみなが業を煮やす。
そんな兄が足を洗うきっかけになった噂が、髷切り事件の解決へとなるが・・・。お鈴もようやく兄離れできそうだ。

「土蛍」・・・ 中村座の人気役者の杉蔵は、女に手を出して子供を産ませては、女子供を自分の弟子や裏方に押し付ける。そうやって女子供を押しつけられた弟子が舞台裏で自殺した。
ところが、杉蔵の子供と承知の上で、しかも女のことも惚れて夫婦になったという。自殺をする理由がない。
同じくして、梅が枝が身請けされるという相談を巴之丞からされた千蔭。めでたい話だが、どうにも腑に落ちない。吉原では、客の取り合いが御法度で、梅が枝の身請け相手は自分より格下の遊女の元男だったのだ。
それは、妻の嫉妬の餌食になるところだった遊女を、梅が枝が身代わりとなって助け出そうとした作戦だった。
すんでのところで千蔭が気付き、身請け話はなくなったが。
杉蔵も、どんなに人気役者でも、どんなに女に不自由しなくても、手に入らないものがあった。愛し愛される幸せ。押し付けたはずの女子供と弟子が幸せそうにしていることに嫉妬した末の犯行だった。

人のうわべの表情に隠された嫉妬。

「はずれくじ」・・・ 人生貧乏くじばかりだった男、直吉。そんな自分に優しくしてくれるのは、隣に住んでいる子供だけ。その子供も成長し、ああ、あの子が自分のことを好いてくれていたらいいのに、と三十路過ぎの直吉は思う。
長屋に住む後家のお米に富くじを頼まれた直吉。当たったら半分こね、と約束をしていたが、直吉の土左衛門が上がる。当たって狙われたのか。お米か!?ところが当たってないし、買ったくじすら出てこない。
川から出てきたのは、根付けだけ。
なんだかどうにもこうにも貧乏くじ、外れくじばかりの人生の直吉に、同情すら湧かない。

それにしても千蔭と梅が枝、まだ決着つかないからシリーズ終わって欲しくない。


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2013年06月03日

ヴァン・ショーをあなたに 近藤史恵著。

《★★★》


「錆びないスキレット」・・・三舟シェフが野良猫に餌をあげてしまったことに志村さんが怒った・・・錆びないようにいくら手入れをしても錆びてしまうスキレットで悩んでいる猫好きの常連さんが引き取ってくれたものの、猫が家出した?
どうしても錆びてしまうスキレットと、猫の家出にはあるつながりがあった。

「憂さばらしのピストゥ」・・・三舟シェフの昔の後輩がお店を出した。店に来店した似非ベジタリアンから後輩の店の話を聞いたシェフは、後輩の料理人の魂を汚した行為に気付き諭すが、後輩には届かなったみたい。
でも正直、似非ベジタリアンにはいい気味だったけど。

「ブーランジュリーのメロンパン」・・・ビストロ《パ・マル》のオーナー小倉さんが、新しいお店をオープンすることにした。新しくオープンするパン屋さんの裏には昔からある町のパン屋があり、それぞれのお店が、互いのことを思い合って閉店騒ぎになったり、行方不明になったり。
じんわりしてちょっと泣けた。

「マドモワゼル・ブイヤベースにご用心」・・・三舟シェフが恋をした?気になる女性がいるという。シェフのブイヤベースの大ファンでどうなるかと思ったら、実は同業者でシェフの味を盗みたいらしい。婚約者の嫉妬でブイヤベースの指導は実現しなかったけど、そんな小さなことでいちいち文句つけるような婚約者に不愉快になっていたら、女性からの突然のシェフへの告白。お〜と興味津津だったけど、さすがシェフの方が冷静で大人。ご用心、というように、騙されちゃいけないね。

「氷姫」・・・ずっと好きだった女性にタイミングがずれて告白できないままでいた男性。いつも周りに先を越されて、ようやく手に入れたと思った幸せだったのに、彼女はまた元の恋人のところへ行ってしまった。
それでいいのかな〜、前科者だし、どうしてそっち選んじゃうのかな〜と思うけどね。

「天空の泉」・・・珍しく三舟シェフのパリ修業時代の話。

「ヴァン・ショーをあなたに」・・・ヨーロッパを旅している青年と三舟シェフがユースホテルで一緒になった。そこのスタッフが勧めるヴァン・ショー、ホットワインを飲みに行ったら、絶品のヴァン・ショーは封印されていた。おばあちゃんが娘婿に作ってあげたのに、全部捨てられショックだったからだという。
そこには国民性の違いという誤解があった。三舟シェフが若い頃から鮮やかに冴えわたるね!



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2013年05月30日

サクリファイス 近藤史恵著。

《★★★☆》


ロードバイクの世界。
勝利のために周りを利用し、犠牲にし、そうして手にした勝利に記録として残るのはたった一人の名前。
自転車の世界の青春物語かと思っていたら・・・。

チームエースは一人でいい。現エース石尾と、エースを目指す伊庭、そして勝利を導くためにアシストを厭わない白石。
何日も続くレース、ツール・ド・ジャポンで白石誓がステージ優勝をした。
そんな時耳にした、エース潰しの石尾の噂。
三年前の事故では半身不随にさせてしまったという。疑心暗鬼の誓。

総合優勝を目指せる位置にいながらも、パンクした石尾に付き合い足を止める誓。その心にわずかに疑いが生まれる。なぜ「行け」と言ってくれなかったのか。
やはりエース潰しは本当なのか。

チーム内に潜む嫉妬、疑惑。

ただの青春物語かと思ったら、三年前の事故の復讐。
ヨーロッパのレースで、石尾が事故により死亡してしまった。この事故は、三年前に事故により車椅子生活になった袴田の復讐だったが、ここから急に物語は二転三転して、読み終わった後に、なんともいえない衝撃と感動がやってきた。

最初は、負傷させるだけのつもりだったのかと思い、次にドーピング検査を受けさせないために、石尾はなんとしてもレースを中断させなければならなかった。そのための自殺?
そして、石尾の勝利にかける執念は、ただ自分のためだけのものじゃなかった。
伊豆でのパンクも、それに誓を付き合わせたのも、石尾の深い作戦のうちだった。

なんとなんと!まったくロードバイクレースには興味のない私だけど、ただの青春物語だけではなかった。
袴田は嫌な奴だったね〜。この男には、一生石尾のような潔さはないし、理解もできないだろうな。

posted by じゃじゃまま at 16:24| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 近藤史恵 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

寒椿ゆれる 猿若町捕物帳 近藤史恵著。

《★★★★》


南町奉行所の同心、玉島千蔭と、人気役者巴之丞、吉原の遊女梅が枝と、おなじみの面々シリーズ。
前作に引き続き、またもや千蔭の縁談が根底に流れてる。
最初はお駒。これは千蔭の父と結婚してしまった。次はお駒の従姉妹、この子も店の手代と結ばれて。
次は、おろくという28歳の行き遅れの娘。奥右筆組頭、前田重友の息女で、同心とは釣り合いのとれないくらいのお家柄らしいけど。

千蔭の縁談と、梅が枝との行方はどうなるんだろう。

「猪鍋」 千蔭とおろくの縁談話が持ち上がり、双方不満がないということでまとまるか?
継母に当たるお駒がつわりのため食が細くなり、心配した千蔭たちが巴之丞推薦の評判の猪鍋を食べに行った。
先代が隠居して二代目が修業から戻り乃の字屋の店主になってから評判になったという。
その評判の猪鍋をめぐり、京から味を盗まれたといって来た男が暴れる。二代目が修業していた先、山くじらの息子で、なんでも秘伝の味を乃の字屋の二代目が主を殺して盗んだという。そして乃の字屋の女将が山くじらの主と同じような死に方をする。

「清姫」 千蔭とおろくが巴之丞の芝居を見に行った。巴之丞とおろくの初顔合わせ。その数日後、巴之丞が猫のような顔をした娘に斬られた。おかげで舞台に立てなくなり代役が立てられる。
巴之丞は人気役者だけあって、恨まれる女の数ならごまんといそうだ。
いったい、誰がなんのために。ここで活躍したのはおろくだった。なんでも数に換算する珍しいおろくだけど、いろいろなことに気付き、千蔭の手助けをしている。
お駒といい、お駒の従姉妹といい、応援したくなくなるような女性ばかりで、ところが、だんだんとおろくの株が上がり、近藤氏もとうとう千蔭の年貢も納める気になったのかな〜。

「寒椿」 内藤屋に盗賊が入った。北町の当番月のため千蔭たちは非番だが、なにやら北町の役人が手引きしたという噂が流れる。
千蔭の同僚の大石に嫌疑がかけられ、謹慎の身となる。仲はよくないが仕事ぶりは認めている千蔭は、大石の嫌疑を晴らそうと動き出す。
直接は会えない千蔭のためにおろくが変装をして大石に会いに行くが・・・。
大石の家の前に椿が植えてあり、おろくは武家に忌み嫌われる椿とは珍しい、と漏らす。大石が椿を植えたのは、ある女性を想ってのことだった。
無事事件も解決するが、題名の通り、寒椿、ゆれる、なんとロマンチックな。

これでとうとう千蔭とおろくが祝言をあげ、梅が枝とも終わるのかと思ってたら、やはり近藤氏はそれは望んでいないのか。
おろくと大石はその昔一度だけ会ったことがあり、それぞれが想っていた。

なんか千蔭振られちゃったけど、やっぱり梅が枝が心にいるのかな〜。でも遊女と同心、どうやって決着つけるのかな。切ない終わりになってしまうのか。なにがなんでも見届けたい。

posted by じゃじゃまま at 15:54| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 近藤史恵 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月27日

にわか大根 近藤史恵著。

《★★★★》


南町奉行所の同心、玉島千蔭が江戸で起こる事件に、八十吉や人気役者巴之丞、吉原の人気遊女の梅が枝たち、いつもの面々と解決していくシリーズ第三段。

三つの短編でありながら根底では、千蔭の継母お駒の従姉妹のおふくの縁談があり、やきもきしながら読んだ。
「吉原雀」 吉原で遊女が三人死んだ。それぞれの死因は別だが、三人ともが雀という言葉になにがしかの関係があり、そんな時、まるで巴之丞が関係しているかのように、巴之丞と死んだ三人の遊女にそっくりな役者絵が描かれる。そこに小さく雀が描かれ、千蔭はなにかに気づく。
遊女を診た医者の秘密、お駒の従姉妹のおふくの家出。お駒は千蔭との縁談を目論んでいるようで・・・。

私は基本的にお駒が嫌いなので、どうも釈然としませんね〜。

「にわか大根」 巴之丞が江戸に来たのと入れ替わりに巡業に出た市村座の村山達之助。巡業から戻った途端、別人のように大根役者になり下がっていた。そして達之助の息子が転落死した。
大人の男女の駆け引きやもつれで小さな命が奪われた。

「片陰」 井戸で男の死体が見つかった。巴之丞が探している昔馴染みの男の相方と分かり、調べるが、その相方円蔵の悪い噂はまったくきかない。誰からも慕われる男がなぜ?誰にも優しすぎたが故に、円蔵を挟んで、男と女が道を外す。
お駒の従姉妹のおふくが手代の長吉と駆け落ちしたという。平野屋へ行くと、継母であるお槇は、以前から二人は恋仲だったという。千蔭の目がすっと細められる。
そこには店や店の今後を憂うお槇の本心があり、決しておふくのことが嫌いでいじめていたわけではないことも分かる。
おふくの入水自殺を必死で止めた長吉の潔さに、ようやくおふくの目が開かれる。恋に落ちるのなんて一瞬だよね。

そして、梅が枝と千蔭の今後もすっごい気になる。




posted by じゃじゃまま at 10:27| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 近藤史恵 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月19日

ほおずき地獄〜猿若町捕物帳 近藤史恵著。

《★★★☆》


猿若町捕物帳シリーズ第二弾。
堅物同心、玉島千蔭の元へ、吉原に縮緬細工を落としていく幽霊が出る、という噂話を中村座の若手作者が持ち込んだ。この若者とは、前作の若い女ばかりを狙った巴の丞鹿の子事件で縁あって知り合ったが、堅物の千蔭は遊女が苦手で吉原の噂とは無縁だが、この話になにかを感じたのは、さすがの本能なのか。

その堅物千蔭に縁談も持ち込まれ、相手の娘お駒からは「退屈な男は大嫌い」と言われ気が進まないのに、断れず。
縁談を壊すために、前作で知り合った梅が枝という花魁と中村座の人気女形役者、巴之丞の協力の元一芝居打つが、梅が枝と会っていた茶屋、叶屋で幽霊が出て、そしてその主と女将が殺される。
犯人は幽霊なのか??

そして、もう一つの悲しい物語が並行する。美しい少女、お玉が幽閉されていて、誰がどこで?
お玉と駆け落ちする男と、叶屋で働く男が同じなのか?とすると、このお玉の話は同時進行ではないのか。
時間軸のずれが、やがて一つに繋がって、切ない物語になっていく。
お玉の感じた地獄、見た地獄。
これは、まさしく大人の物語。こんな切なく哀しい物語・・・大人だから耐えられる。

そんな中で、千蔭の縁談のオチは、唯一の笑いか?

お玉の行く末を案じる千蔭に、巴之丞が言った、
『我も五障の雲晴れて、真如の月を眺め明かさん』そんなことが言える女を哀れむのは愚かなことだ、と。
その言葉に、救われた。


posted by じゃじゃまま at 16:23| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 近藤史恵 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月05日

巴之丞鹿の子 猿若町捕物帳 近藤史恵著。

《★★★》


江戸で若い娘ばかりが狙われる連続殺人が起こった。どれも娘の首にはある帯揚げが巻かれていた。
同心の玉島千蔭は、その帯揚げが巷で人気の歌舞伎役者が使っていたものと同じであることを知り、巴之丞に会いに行く。

やがて娘たちの首に巻かれていたのは「巴之丞鹿の子」の偽物の帯揚げであることも分かり、その出所を突き止めていく。

事件の概要はこんな感じだけど、複雑な家の事情が背景にあったり、千蔭たちとは別の方向から、お袖という娘の縁談や恋も展開され、やがては事件の中心にそれぞれが引き寄せられていく。

近藤氏の作品にははずれがないというので、シリーズ読み進めていきたい。
このつかみどころのない歌舞伎役者、巴之丞もまた次の作品でも出てきて欲しいし、お袖と侍の今後も見守っていきたいな。
堅物の千蔭にも、なにかしらの変化がありそうで、楽しみ。

posted by じゃじゃまま at 22:22| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 近藤史恵 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月15日

タルト・タタンの夢 近藤史恵著。

≪★★★☆≫


小さなフレンチレストラン、ビストロ<パ・マル>で巻き起こる小さなミステリと奇跡の物語。

ぼく、こと新米ギャルソン高築と、ワイン好きで川柳が趣味のソムリエ金子さん、有名店でスーシェフを務めていた料理人の志村さん、そしてその志村さんが恐らく崇拝しているであろう料理長でもあり名探偵でもある三舟さん、この4人が<パ・マル>のすべてだ。

「タルト・タタンの夢」 常連客の西田さんが婚約者を連れて来た。劇団の人気の女優さんであった。その彼女が作ってくれた手料理で体調を崩してしまった西田さん。一体なぜ?

「ロニョン・ド・ヴォーの決意」 偏食の粕谷さんのためにシェフが作った料理を口にした同伴女性。彼女はある決意を口にするが、三舟さんに「応援できない」と言われてしまう。どうして?

「ガレット・デ・ロワの秘密」 シャンソン歌手である志村さんの奥さんから、フランス留学時代に起きた不思議な事件を聞かされたみんな。ここでもやはり三舟さんは志村さんの愛を見抜いてしまった。

「オッソ・イラティをめぐる不和」 フランス旅行から帰って来た妻に出て行かれてしまった脇田さん。お土産のジャムを勝手に人にあげてしまったことが原因?三舟さんは脇田夫妻が来店したときの様子を思い出していた。

「理不尽な酔っぱらい」 同じ商店街にある甘味屋「はぎのや」の萩野さんが高校時代の友人たちと来店した。そこで聞かされた8年前の野球部の不祥事。後輩はなぜ手に入らない酒を手に入れることができたのか?

「ぬけがらのカスレ」 贔屓にしてくれてる編集者が人気エッセイストと来店することになった。リクエストは鵞鳥のコンフィのカスレ。フランス人の恋人と別れることになったこの料理に、三舟さんは恋人の真意に気付く。

「割り切れないチョコレート」 険悪な雰囲気の男女のお客様。帰り際、ショコラがまずいとクレームをつけられる。彼は人気のショコラティエだった。彼のお店で出される割り切れない数に箱詰めされた商品には、彼のすべての想いが込められていた。

非常にフランス料理が食べたくなる物語。
凝ったコース料理じゃなくていい、<パ・マル>みたいにさくっと入れて、心が温かくなるような料理を食べさせてくれるお店に行きたくなった。

「ぬけがらのスフレ」で5年も経ってるのに探しに来てくれる恋人も嬉しいし、「割り切れないチョコレート」も、鶴岡さんのお母さんへの想いにウルッと来てしまった。



posted by じゃじゃまま at 23:21| 神奈川 ☀| Comment(4) | TrackBack(3) | 近藤史恵 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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